2004年11月11日

「回転寿司の危ない秘密」

「週刊ポスト」にて、回転寿司に関する危険な実情について連載していた。どうやら回転寿司など食うべきではないようである。
日本茶未来ボードの「今の日本に一番大事なのは食糧自給率のUP」という自分で立てたスレッドに投稿したものを転載する。

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このスレは、すっかり何がテーマだが分からなくなってしまいました(なんで食糧自給率のスレなのに、クジラの話が出てくるんでしょうか?仮に過去のような大規模な商業捕鯨が再開できたとしても食糧自給率の改善には遠く及ばないことは23619で示しています)。まあこれも成り行きですから、さらに脱線させてみます(^ ^;)

・・・・唐突ですが、私は決して寿司が嫌いではありません。むしろ大トロやウニやイクラは大好きです(笑)
しかし、日頃貧相な食生活を送っている分際で生意気ですが、回転寿司ははっきり言って嫌いです。まずいから< `∀´>
近所にも、大型チェーン店の「ガッテン寿司」などがあり、週末の夜には順番待ちになっていますが、どうしてわざわざ並んでまでして回転寿司なんぞを喰いたがるのか、不思議であります。まあ、寿司という(本来は)高級な料理を手軽な値段で味わえる、というのが人気を集める唯一の理由なのでしょうが、どうせならしばらく我慢して、余裕のあるときに本物の寿司を食べればいいのに・・・と、思うのですがね。
安いがうまい、というのなら分かりますが、安いけどまずいものをわざわざ食べたがる気持ちがイマイチ理解できないのであります。
ところで「安かろう悪かろう」という慣用句もありますが、どうやら回転寿司の安さの秘密は「悪かろう」にあったようです。
「週刊ポスト」にて、10月29日号から今週号まで4回に渡って連載された「回転寿司の危ない秘密」(残念ながら初回分は手元に無し!)で、その恐ろしさを知ることができましたので、抜粋して引用します。

●「偽装ネタ」疑惑
回転寿司で「マダイ」として出てくるものの中には、アフリカの淡水魚「ティラピア」も混じっているのではないかという疑惑があります。輸入魚(しかも淡水魚!)を生のまま食するのは、何らかの感染症の危険性もあることでしょう。
また、「アワビ」の中には「ロコ貝」も混じっているのではないかという疑惑もあります。
輸入品の「アカニシ貝」を「サザエ」として出したチェーン店もあるそうです。

●「ネギトロ」は赤身の叩き+薬剤
本来の「ネギトロ」はトロの部分を用いますが、赤身の叩きに特殊な油脂を混ぜて作る場合もあります。混ぜ合わせるうちに見かけはきれいなピンク色の「ネギトロ」そっくりになります。

●マグロは全部で7種類!
恥ずかしながら全く知らなかったのですが、一口にマグロと言っても
「クロマグロ」「ミナミマグロ」「メバチ」「キハダ」「ビンナガ」「ガストロ」「イソマグロ」
の7種類があるそうです。
このうち、農水省の「水産物流通統計年報」では「クロマグロ」と「ミナミマグロ」の2種類だけが「マグロ」に分類され、他は「マグロ類」です。
これら7種類は価格に大きな差があり、
最高級の「クロマグロ」は2カン分の原価が大トロで430円、中トロで230円、赤身で115円ですが、
「ビンナガ」では30円、
「イソマグロ」ではキロ当たり400〜500円です。
ある回転寿司店で出している「本マグロ」は、取材に同行した寿司職人は一目で「ビンナガ」だと判ったそうです。
(もっとも以上のことは、「クジラとマグロは味が近い」などと、味覚か脳髄のどちらかに異常があるとしか思えない発言をした某氏には無縁かもしれませんw)

●死魚や奇形魚も混入?
これも全く知らなかったのですが、「関サバ」とは、「大分県漁協の佐賀関支店」に所属する組合員が豊後水道で一本釣りした高級魚」らしいです。
ある回転寿司店は、「関サバ」の値段が安すぎる理由を質問されたところ「関サバには養殖物もありますから」と言い訳しましたが、(上記の説明が正しければ)養殖の「関サバ」など存在しません。さらに問い詰めると「裏ルートもありますから」と漏らしたそうです・・・。
回転寿司業界は、築地の市場などを介する一般の寿司店・鮮魚店・料亭などとは流通ルートが些か異なり、「荷受業者」「海外ネタ専門業者」などからも仕入れています。そのようなルートを通じて出回る魚介類は「専門業者」による「チェック機能」が働かないため、どんなものが流通しても不思議ではありません。
・・・魚介類の供給には養殖も重要ですが、養殖魚のうち0.5%〜1%程度は「変形魚」が出てしまうそうです(この件に関して取材していた、「恐るべき養殖魚――奇形魚はなぜ発生するのか」の著者の八竹昭夫という人は業者から「海に沈めるぞ」と脅されたこともあるそうです)。また、養殖のマダイは搬送中に何%かは死んでしまうそうです。
しかし回転寿司業界に納入しているような業者は、そういったものでも「二束三文」で買い漁っていくそうです。

●ネタ・シャリの再利用
回りっぱなしの皿は一度下げ、客に見えないところでシャリだけを棄て、ネタは塩水に通したり霧吹きしたりして再生する店もあるそうです。

・・・・以上、「週刊ポスト」よりの大雑把な引用でした。詳しくは現物をご覧下さい。
このような実情を知ってしまった私は、ますます回転寿司はパスしたくなりましたが・・・だいたい、グルグル回っている間に、店内のほこりや、赤の他人の咳・クシャミや、体臭や化粧の臭い、タバコの煙を皿の上の寿司が浴びることは避けられません。んなものを有難がって食べることがそもそも理解できないのです。
また、どんなに再利用(笑)を心がけている店でも、時間が経ち過ぎたネタは棄てざるを得ないでしょう。
(ある元店員は、タコ・イカ・玉子は「マラソン・ネタ」(つまり誰も手を出さずにグルグル回っているネタ)のメダリストだったと語ったそうです。ある店で実際に調査したところ、その日の「金銀メダル」は「ネギハマチ」と「ハマチ」で、一周約5分かかるレーンを36周、つまり3時間回っていたそうです。今週号の週刊ポストより)
しかしこれは簡単に想像できることです。握った寿司の種類と数と、その日の客の好みがピッタリ一致するはずがありません。廃棄される量が多くて当然なのです。回転寿司とは、日本の食糧自給率の低下に大きく貢献しているようです。
そもそも回転寿司という外食産業など、日本の食糧供給の手段として不可欠なものではありません。あんなもの無くてもいいのです。しかし現実に、あのジャンクフード産業では食糧が大量に廃棄され続けています。また場合によっては消費者の健康が脅かされかねません。このような構造は、日本の食品業界が共通して抱える問題の縮図と言えるでしょう。


蛇足ですが・・・・クジラ肉の販売についても、日本の食糧供給にとって全く不要である点と、健康被害を及ぼしかねない点に於いて、回転寿司という産業と共通しています。しかし今後クジラ肉が大量に廃棄されることはあり得ないという点は異なります。何故なら商業捕鯨再開は全くめどが立たず、またもしもそれが実現したとしても、恐らくは商業的に成り立つことは考えられないからです。

(11-14 一部変更)
posted by 鷹嘴 at 01:02 | TrackBack(0) | 食べ物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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