7月9日朝日新聞国際面「北京五輪 天も統制?」より引用。
北京オリンピック開会式は2008年8月8日午後8時から行われる。「8」という数字は中国では縁起がいいらしい。派手な演出を計画してるんだろうな。
しかし8月8日は過去のデータから降水確率は47%。ベルリンオリンピックを開いたナチスドイツのように国威発揚を企んでいる共産党政権にとっては気が気でならないようだ。演出がパーになっちまうからな。
そこで、開会式より前に人工的に雨を降らせ、雨雲を追っ払おう・・・という計画が進行中らしい。
そんなこと上手く行くんだろうか?つーかこういう発想自体が愚劣の極みだが。
第二次世界大戦直後のアメリカで研究が始まった人工降雨は世界各国で行われてきた。日本では先月40年ぶりに、高知県沖でドライアイスなどを使った人工降雨実験が行われた。以前は奥多摩の小河内ダムなどで渇水時に「ヨウ化銀」という科学物質による人工降雨がおこわなれたが、この劇物に指定されている物質は、大量に吸ったり摂取したりすると鼻や喉の粘膜を痛めたり、下痢や嘔吐を起こす危険もあるという。
中国では現在も人工降雨が各地で盛んに行われているが、河南省では人工降雨によって大雨が続き、小麦が倒れるなどの被害が発生。山東省では建物が倒壊するほどの猛吹雪になったという。
昨年の吉林省長春の冬季アジア大会では、雪不足のため薬剤入りロケットを雪雲に打ち込んだが、市街地に降りすぎて高速道路が通行出来なくなり、人民解放軍ら3万人が徹夜で除雪作業にあたった。
中国はなんでもやることが滅茶苦茶だな。
北京でも昨年に人口降雨実験が行われたが、1時間で118ミリという土砂降りになり、幹線道路が2mも冠水した。当時の北京市気象局は朝日新聞の取材に対し、オリンピックを控えて人工降雨実験を行ったことを認めていたが、その後は一転否定しているという。
また、中国ではヨウ化銀を雲に打ち込むのが主流らしいが、琉球大の真木太一教授(気象環境学)という人は、
「そんな薬物を上空からまき散らすのは時代に合わない。やるべきでない」
と指摘している。
ただでさえ北京の大気汚染は酷いのに余計な劇物まで巻くつもりかよ?北京オリンピックをボイコットするべき理由がもう一つ増えたな。
2008年07月11日
この記事へのトラックバック
中国がまた「あーだこーだ」と五月蝿いのが目に見えるから、
仕方なく開会式とかに参加してる感じがします。
オリンピックに政治を絡めるべきではないというあちこちの見解は賛成ですが。