2005年12月08日

首相「日本の利益に」…自衛隊イラク派遣再延長を決定

結局一年延長か。

首相「日本の利益に」…自衛隊イラク派遣再延長を決定
 イラクへの自衛隊派遣を延長する政府の基本計画変更案が6日、明らかになった。現在の基本計画では14日が派遣期限だが、これを1年延長する一方、派遣期間の項目に「英豪軍をはじめ多国籍軍の活動状況などをよく見極め、適切に対応する」などと事実上の撤退条件を列挙した。イラク南部で治安維持にあたる「英豪軍」を明記することで、派遣期間中であっても両軍が引けば陸上自衛隊も撤退する方向性を示したものだ。政府はこうした内容の基本計画を8日の臨時閣議で決定する。

 新たな基本計画では、撤退を判断する条件として(1)国民議会選挙、新政府樹立などイラクでの政治プロセスの進展状況(2)イラク治安部隊への治安権限の移譲など治安状況(3)ムサンナ州で任務に就いている英国軍、豪州軍をはじめ多国籍軍の活動状況と構成の変化(4)復興の進展状況――の4項目を挙げた。来年12月までの派遣期間内でも「適切に対応する」と明記した。

 現在の基本計画では、派遣期間に関する項目とは別の「支援活動の重要事項」のなかに、「復興の進展状況の変化」「多国籍軍の活動状況」など4項目を盛り、「必要に応じ適切な措置を講じる」としている。新たな計画では4項目について、より具体的な撤退条件を並べているのが特徴だ。

 基本計画で「英豪軍」の活動に具体的に言及するのは初めて。11月上旬から中旬にかけて豪国防軍司令官や英軍の現地部隊司令官が、来春にも撤退するとの見通しを相次いで示しており、こうした動向を踏まえて陸自部隊の撤退を判断する考えを鮮明にした。

 自衛隊の派遣規模や活動内容、活動区域をめぐる記述などは、現行計画を変えていない。

 政府は、小泉首相の自民党総裁任期が切れる来年9月までに陸上自衛隊の撤退を完了させる方向で検討しており、今回の計画は首相の考えを強くにじませた内容だ。一方で、航空自衛隊の輸送支援については、米中央軍前線司令部のあるカタールにも拠点を拡大することを検討している。
小泉の頭の中では「日本の利益」と「アメリカへのおべっか」は同義らしい。

・・・ところでノーベル賞受賞者がこんな発言を。
「イラク戦争は国家テロ」 ノーベル文学賞のピンター氏
2005年12月08日17時56分

 スウェーデン・アカデミーで7日、今年のノーベル文学賞に選ばれた英国の劇作家、ハロルド・ピンター氏(75)の受賞を記念する講演がビデオ映像で流された。同氏はイラク戦争を「露骨な国家テロ」と糾弾、その首謀者としてブッシュ米大統領とブレア英首相を「戦争犯罪人」として訴追するよう訴えた。同氏はがんを患って入院しており、10日にストックホルムで行われる授賞式は欠席する。

 ピンター氏は車いすに座りながら、「芸術、真実、政治」というテーマで講演した。イラク戦争の根拠とされた旧フセイン政権の大量破壊兵器の保有疑惑について「真実ではなかった」と批判。ブッシュ大統領とブレア首相は大量殺人を主導したとして、国際刑事裁判所(ICC)に訴追するよう呼びかけた。

 そして米国はICCの設立条約を批准していないことに触れ、「ブッシュ(大統領)は抜け目がない」と皮肉った。英国の外交姿勢を「米国追随」とこき下ろし、ICCがブレア首相を訴追しやすいよう、「住所はロンドン、ダウニング街10番地」と伝えるユーモアもにじませた。
小泉容疑者の住所は東京都千代田区永田町2-3-1ですw
posted by 鷹嘴 at 21:33 | TrackBack(1) | 中東情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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■[自衛隊派遣延長]=イラク支援なのか 無法な戦争 反省も謝罪もない7割反対
Excerpt: 12月7日付・読売社説 [自衛隊派遣延長]「戦略的なイラク支援を継続せよ」  (抜粋)陸上自衛隊の撤収も視野に、イラクへの復興支援を今後、どう継続していくのか。  政府は8日の閣議で、自衛隊イラク派遣..
Weblog: 読売新聞の社説はどうなの・・2 (2005年度版)
Tracked: 2005-12-12 20:00