・・・(昨日の朝日夕刊によると)最近各地の市民団体は、「イラク派遣について現場の声が反映されていると思うか」というアンケート用紙や、イラク派兵に反対するビラを、自衛隊官舎に配布することを見合わせているそうです。昨年から相次ぐビラ配布に対する弾圧は、既に弾圧する側にとっての功を奏しつつあるようです。
被告の一人である高田幸美さんは「表現の自由は大事なのだ。判決は日本の民主主義に最後のとどめを刺したようなものだ」と述べたそうですが全く同感です。自民党政権はあらゆる手段をもって国民から言論の自由を奪おうとしています。
また、判決文の中でも特に異常な部分が「居住者らが受けた不快感」などに照らして「違法性が阻却されるとはいえない」、という論理です。ビラにも宣伝目的や宗教の勧誘、政治主張など様々ありますが、「居住者」の、それぞれのビラに対する「不快感」によって、「違法性」が成立するというのでしょうか?
(これに従えば、賃貸マンションに住む私の狭い集合ポストには度々「リビングさいたま」(フジサンケイグループ系)の小冊子が押し込まれ、また何度追い返しても読売新聞の勧誘員が(往々にして詐欺的な手段を用いて)訪れますが、このような行為に非常な「不快感」を感じている私個人の感情によって「違法性」が成立し、彼らは逮捕され有罪判決を受けることになるはずです)
すなわちこれは「自衛隊官舎に商業ビラを配っても構わないが反戦ビラはご法度」という弾圧する側の本音を露呈し、反戦運動を押しつぶす手段として「住居侵入罪」という口実をたまたま選んだ弾圧であったことを示すものと言えます。
被告の三人は即日上告したそうですが、今回のようなとても司法の判断とは思えない愚かしい判決が最高裁では覆ることを信じます。(以上、問答有用より転載)
一審無罪判決破棄、被告3人に罰金刑 立川ビラ配布訴訟
東京都立川市の防衛庁宿舎で、自衛隊のイラク派遣に反対するビラをまいて住居侵入罪に問われ、一審で無罪となった市民団体「立川自衛隊監視テント村」のメンバー3人の控訴審判決が9日、東京高裁であった。中川武隆(たけたか)裁判長は、3人の行為は住居侵入罪にあたるとし、「ビラによる政治的意見の表明が保障されるとしても、宿舎管理者の意思に反して立ち入ってよいことにはならない」と述べて一審判決を破棄。3人を罰金20万円または同10万円とする逆転有罪判決を言い渡した。3人は即日、最高裁に上告した。
検察側は全員に懲役6カ月を求刑。一審・東京地裁八王子支部は「3人のビラ配布は憲法が保障する政治的表現活動のひとつ。民主主義社会の根幹を成すものとして、商業ビラより優越的な地位が認められている」と指摘。「住居侵入罪の構成要件には該当するが、刑事罰を科すほどの違法性はない」と判断していた。
高裁判決は、宿舎の出入り口などに「関係者以外立ち入り禁止」との表示がされていたのに立ち入ったことなどを考慮し、「3人の行為は管理権者の意思に反する」と述べ、住居侵入罪にあたると認定。そのうえで表示があったことや、住民が1度抗議をしていることを重視。被害が「『極めて軽微』とした一審判決は誤り」と結論づけた。
一審判決が表示について「目立たないものだった」、住民の抗議について「居住者1人からの個人的なもので、居住者の総意とはいえない」といずれも消極的な評価をしたのとは対照的な判断となった。
罰金の額は、起訴事実となったビラまきが04年1月17日の1回だった大西章寛(のぶひろ)被告(32)が10万円、同年2月22日を加えた2回だった高田幸美被告(32)と大洞(おおぼら)俊之被告(48)がそれぞれ20万円。そのうえで未決勾留(こうりゅう)日数を1日5000円に換算して20日分(10万円)を差し引いた。これにより大西被告が支払う額はゼロとなる。
自衛隊のイラク派遣をめぐって議論が衝突していた昨年初め、公安警察主導の捜査で逮捕・起訴に至ったこの事件で、弁護側は「憲法が保障する表現の自由の侵害」と摘発を批判し、無罪を主張した。3人の勾留期間が75日にわたったことから捜査当局に対する裁判所のチェック機能のあり方も問われた。
ちなみに・・・こちらによると、事件のあった立川市のすぐとなりの国立市では、自衛隊も住居侵入をして勧誘ビラを配っていたらしい。反戦団体はNGだが、自衛隊ならOK・・・という不可解さ、俺には到底理解できんなw
「不愉快だからやめろ。次は警察に通報する。」と。
おそらく以後のビラ配りは止まるでしょうし、止まらなければ警告どおり通報すればよいだけの話でしょう。
夏目さん、お言葉ですが今の日本の警察は公安が牛耳っていますから自衛隊事務局に抗議しようが
警察にチクると脅そうが馬耳東風でしょう。
ちなみに、「BORAのホームページです」
http://www.geocities.jp/solea01/
でも「てめえだってビラ配りやってるじゃないか」と実体験に基づく批判記事が出ています。
http://www.geocities.jp/solea01/otadoko1.html
だから「迷惑だからやめてくれ」と言えば、やめるでしょう。彼らは反戦活動家と違って、そういう対応はきちんとするのでは?
それでも止まらないのなら、自衛隊を叩くのが大好きなどこかの新聞社に記事にしてくれと電話すれば、喜び勇んでやってくれるでしょうね。
> 日本の警察は公安が牛耳っていますから
それは初耳です。何かこれを裏付ける事例などがあるのでしょうか?
そもそも公安がわざわざ首を突っ込んだのも、彼らが中核派セクトと親交が深いのが関係していると思うのですが。
>それは初耳です。何かこれを裏付ける事例などがあるのでしょうか?
・・・常識ですが?グーグルで「公安警察 出世(or地位)」で検索してみましょうか?
現在、私は「立川反戦ビラ弾圧事件」の裁判支援に関わっています。ご存知の方も多いと思いますが、「立川自衛隊監視テント村」のメンバー3名が自衛隊の官舎に「自衛官・ご家族の皆さんへ 自衛隊のイラク派兵反対!いっしょに考え、反対の声をあげよう!」というビラを配ったところ、住居侵入罪で逮捕、起訴、75日間勾留されたという事件です。第一審では無罪、控訴審では有罪判決が出され、現在上告中です(現在、最高裁に提出する署名と上申書を大募集してます。用紙は「立川・反戦ビラ弾圧救援会」のホームページ
http://www4.ocn.ne.jp/~tentmura/
からダウンロードできます。まだの方はぜひご協力をお願いします!)。
5月15日、私は初めてココロ裁判を傍聴した後の集約で、「反戦ビラ裁判と比べて、裁判の内容がわかりにくかった」という感想を述べました。このことを少し補足したいと思います。わかりにくかったのは、「裁判全体の中でこの日の公判がどのような位置を占めるのか」という点です。例えば刑事裁判であれば、まず検察側、そして弁護側の冒頭陳述があり、続いて証拠調べ、そして最終弁論に至る、というかなり明確な流れがあります。つまり、有罪か無罪かを確定する、という最終目標に向かってみんながひた走るわけです。
一方、行政裁判・国賠裁判(そしてその基礎になっている民事裁判)においても、原告が提起した主張・請求(処分の取消しや損害賠償請求)の当否を確定するという最終目標があります。しかし、刑事裁判に比べて弁論・証拠調べは形式的・技術的なものになりがちで、しかもそれが延々と続くことになり、現在の公判が全体の中でどのような地点にあるのかがつかみにくくなります。なので、現在自分たちは裁判全体の中でこのあたりに立っているんだ、みたいなことがわかるロードマップ的なものがあると助かるかも、と思いました(ただ、私が公判の流れをよくつかめなかったのは、日頃からココロ裁判の動きをきちんとチェックしていなかったのが最大の原因なのは間違いありません)。
その他に印象に残ったのは、ココロ裁判は、私が初めて傍聴した本人訴訟だったことです。本人訴訟って一体どのように進めているのだろうかと思っていましたが、準備書面も弁論もきちんとしているなあ、というのが感想です。何年にもわたって本人訴訟を続けるのは骨の折れることであり、きちんとした準備書面と弁論はその積み重ねの結果なんでしょうね。私は現在東京に住んでいるので、なかなかそちらの運動に参加することはできません。ただ、ご存知の通り東京でも石原都知事の下、公立学校での「日の丸・君が代」の強制が行われています。それに対して、根津公子さんや佐藤美和子さんらによる裁判運動が行われていますし、また、卒入学式では校門前で「日の丸・君が代」に反対するビラまきなどが行われています。
直接ココロ裁判を支援することはなかなかできませんが、こうした取り組みに関わることで、間接的ではあれ、ココロ裁判と連帯できればと思っています。
上申書も印刷しましたので、どのように訴えるか考案中です。
もし、あなたの会社やなどに「敵意」を持つ団体が、あなたの家の周りに「監視テント」をつくり、あなたの家の周りを徘徊し、あなたの会社を非難するビラをまいていたらどうですか?「やめてくれ」といっても何度も何度もあなたの家に来る。
どうしますか?
教えてください。
私は自分がこれをやられたら怖いですし、自分の家族の安全や精神状態を考えますね。
なんとかやめさせようとするでしょう。
言論弾圧だとか言ってますが、やられた方は人権侵害を受けていると思います。
思想をいったん横に於いて、相手の事を考えたらどうですか?
敵意があったらいちいちビラなんか入れないだろ。
お前の考え方は根本から駄目だね。