2008年09月05日

自衛隊の言い分

4日に横浜地方海難審判庁で行われたイージス艦衝突事件の「第1回海難審判」にて、自衛隊側は清徳丸に過失があると主張した。「横浜地方海難審判理事所」の解析した清徳丸の航路に誤りがあり、実際は「もっと南東側だった」だったという。つまり清徳丸がそのまま直進すれば「あたご」の背後を通過できたのに、清徳丸が進路を右に変えたため、衝突してしまったというのである。

この主張について、事故発生時に清徳丸の後方の漁船にいた市原義次さんは、「清徳丸は右転していない」「(自衛隊側の)五人で口裏を合わせている感じ」と語った。まあそんなとこだろうなあ。

また、事故発生時の当直責任者は、甲板に見張りを二名配置しなければならないのに怠っていたことについて、「失念してしまった」と答えた。長い航海だし、見張り役は疲れるし、出さないのが当たり前になっていたのかもしれないね。
また、航行指針で「当直交代の10〜15分前に艦橋に上がる」ことになっているが、この当直責任者はいつもは何分前に艦橋に上がっているのか問い詰められ、「いつもは5分前です」と白状した。
こういう怠慢が積もり積もるといつかはこういう大事故になるんだろうか。つーかまともに見張りを出してなくても、当直交代がギリギリでも、普通の仕事の能力があれば、てゆうか仕事やる気があればこんな事故は起こさないと思うなあ。

◇ 当直士官ら謝罪、事実は争う姿勢 あたご事故海難審判 (魚拓)
◇ 海自イージス艦・漁船衝突:海難審判 あたご前艦長ら反論 清徳丸航路「ずれている」 (魚拓)
◇ イージス事故、回避義務認定で海自反論「漁船もっと南東」 (魚拓)
◇ イージス艦事故海難審判 『反省とは受け取れず』 (魚拓)
◇ イージス艦海難審判 当直引継ぎ形だけ (魚拓)
◇ イージス艦事故初審判 「指導不十分」と前艦長 (魚拓)
posted by 鷹嘴 at 20:12| Comment(0) | TrackBack(1) | 日本軍(1950〜) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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あたご衝突の海難審判が始まった
Excerpt: イージス艦の衝突事故の海難審判が9月4日から始まったが、当時の当直士官と艦長は衝突原因について争う姿勢を見せた。事故の原因はろくに見張りも立てず自動航行していたために回避行動が遅れた事にある。漁船が直..
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Tracked: 2008-09-06 14:21