2008年10月13日

丹波ナチュラルスクール事件

これは先月のニュース。随分遅くなってしまったが貼っておく。

京都府京丹波町に、「丹波ナチュラルスクール」というフリースクール(ようするに塾みたいなもんだろ?)があったらしい。不登校児や引きこもりを更正させる、という名目だったらしいが、その経営者の江波戸聖烈(「えばとせいれつ」、またの名?を朴聖烈)と責任者の森下美津枝の二人が、9月9日、入所者の少女に暴行を振るった件で逮捕された。
こいつらは入所者を木刀で殴るなど散々暴力を行っていたのだが、悪行はそれだけではなかった。

■ この施設は、入所者の保護者から何百万円もの料金(多いケースでは700万円)を受け取り、1億数千万円の収入があったという。
その一方、入所者に農作業や内職、電気部品の組み立てなどを強制し、夜間は居室に外側から鍵をかけて拘束していた。入所者が育てた栗や、クワガタムシ、カブトムシは、近くの「道の駅」で販売され、「栗だけで、多い年は1シーズン150万円ぐらいの売り上げがあった」。
それらの売り上げは入所者には全く渡されなかった。要するに親からは大金をせしめていた上に、ただ働きをさせていたのである。親には「京都大学に合格した子どももいる」などと、施設で猛勉強させると説明していたそうだが、実際はほとんど勉強させずにこのような奴隷労働を強いていた。

■ 入所者の食事は賞味期限切れのコンビニ弁当だった。朴聖烈の親類が経営するコンビニから売れ残りを無料で引き取っていたのである。
しかも光熱費さえもとことんケチり、照明器具は半分を撤去していた。まあそういうケチな会社も世間にあるけど、それどころじゃなく、
●風呂は夏場は一日おき、冬場は5日に一回
●しかも一回の入浴が5分間
●一回のトイレで使うトイレットペーパーの長さが決まっていた
●トイレを使う時間も決まっていて、数人が続けて用を足し、最後の人が終われば水を流す

・・・という、信じられないような環境だった。
入所者にこのような生活を強いる一方、犯人らは高級外車を乗り回し、自宅を新築していたという。

■ 2005年5月にはスタッフ3人が千葉県に住む少年を車で移送中に首都高で事故を起こし、運転していたスタッフ以外の3人が死亡した。両親は運転手らに賠償を求める訴訟を起こした。
9月24日の京都地裁での判決は運転手の責任は認められず、車の所有者(この事故で死亡)の遺族に賠償が命じられた。
ちなみにこの裁判で運転手は、少年を自宅から強引に連れ出したことを認めていた。提訴した両親も、スクール側と打ち合わせて鍵をかけずに外出していたとのこと。
このように無理矢理連れ出す場合、入所料金や月謝とは別に30万〜50万の料金を請求したという。

■ 同じ05年の10月、スクールを逃げ出した少年を京都府の福知山署が保護した。
この少年は戻りたくない、家に帰りたいと訴えていたが、署が親に問い合わせてみると「スクールへ戻してほしい」と頼まれたので、スクールに引き渡してしまったという。警察って本当に頼りにならねえな。

■ このように戸塚ヨットスクールやアイ・メンタルスクールと同様の、親から大金を受け取って子どもを預かり、ただ虐待するだけ、という犯罪組織だったわけである。
似たような犯罪が何度も何度も世間を震撼させても、こういう組織に頼ってしまう親がいることは実に情けないが、言うまでもなく断罪されるべきは他人の弱みに付け込んであくどい商売をする犯罪組織である。

◇ フリースクール:移送中事故でスタッフを提訴…少年の遺族 (魚拓)
◇ 京都・京丹波のフリースクール傷害:移送事故死、運転手の責任認めず−−京都地裁判決 (魚拓)
◇ 傷害:フリースクール経営者ら逮捕 入所少女に暴力 京都 (魚拓)
◇ フリースクール傷害:入所者の迎え、拉致同然の手口 京都 (魚拓)
◇ 京都・京丹波のフリースクール傷害:「いらんこと言うな」 調査時、入所者に口止め (魚拓)
◇ フリースクール、入所者を昼夜「監禁状態」に置く (魚拓)
◇ 入所者ただ働きさせ自分は高級外車、フリースクール代表 (魚拓)
◇ 「ずっと泣いてた」 フリースクール入所の少女恐怖語る '08/9/13 (魚拓)
◇ 高額な料金で劣悪な生活 京都のフリースクール監禁虐待事件 (1/3ページ) (魚拓)
◇ 高額な料金で劣悪な生活 京都のフリースクール監禁虐待事件 (2/3ページ) (魚拓)
◇ 高額な料金で劣悪な生活 京都のフリースクール監禁虐待事件 (3/3ページ) (魚拓)
◇ 逃げた入所者、フリースクールに戻す 福知山署が05年 (魚拓)
◇ フリースクール事件、経営者ら再逮捕へ 監禁などの容疑 (魚拓)
posted by 鷹嘴 at 01:45| Comment(3) | TrackBack(1) | アイメンタルスクール他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
全国にあるフリースクールはまともなスクールがほとんどだと思いますが、こうした外道共のせいでイメージが悪くなるばかりです。


何度も問題になりながら こうした事件が後を絶たないのは近年の「体罰を禁止するからしつけのできてない子供が増えた」とか「戸塚ヨットスクールの方針は正しい」とか戸塚宏を褒めたたえるようなも風潮(主に保守系の雑誌にこうした主張が目立つ)とも無関係ではないような気もします。
Posted by ノン・フライ at 2008年10月16日 18:32
そういや、私が中学生の頃も「風の子学園」とかいう登校拒否児を集めたフリースクールが夏場に子供をコンテナに閉じ込めて脱水死させた事件がありました(自分が死んだ生徒と同じくらいの年だったから覚えている)。

その時も「そんな所に預けた親が悪い」という批判がありました。
Posted by シルコ・ワンカップ at 2008年10月18日 15:42
生徒が思い通りにならないと、女子だろうと鼻血が出ても殴り続け、管理主義・全体主義教育を正義と言い張る教師が担任だった。その教師の口癖↓
「俺に殴ってもらえた事をお前らは将来感謝すんだよ」

ある日、勇気を出して聞いてみた。
「どうして感謝すると分かるのですか」
「俺や仲間がそうだったからだよ」
「先生や仲間の例がどうしてみんなに当てはまると分かるのですか」
「じゃあおまえ、社会に出て、礼儀知らなくて困っても良いのかよ!」
「礼儀を知らなくて困るかもしれないぐらいなら殴られた方が良いとは思いません。そもそも、どうして殴らないと礼儀の勉強が出来ないのですか」

こんな話をしていたら突然殴られ「舐めたこと言いやがって」「ガキのくせに」「殺すぞてめえ!」「普通にやるぞコラ!」などと威嚇と脅迫を繰り返し「お前らもやれ」と集団リンチを命令し、鼻が曲がり前歯が6本折れるまで同級生から殴られ続けた。
さすがに当時としても問題になり、その教師は隣町の学校に飛ばされたが、一言も謝罪は無し。

当然、感謝など一度もした事は無く、あの教師を永遠に憎んでいる。

経験者としての結論は、
「こうなるかも知れない位なら、こうする方が本人のためになる」と言う「自分」の価値観を「本人」に押し付けておいて、正義面するのは偽善者であり、偽善の仮面が剥がされそうになると暴力・脅迫・威嚇で押し切る、と言う事に利用された体罰に断固反対。
Posted by 他ブログから at 2009年01月09日 23:02
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