「航空法」には、飛行機が発着する際、滑走路の延長線の下にある物体(建築物、樹木、自然の丘陵など全て)より高く飛ばなければいけない、という定めがあるらしい。物体から何メートル以上とか、飛び立つ角度が何度以上とか詳しいことは知らんけどね。
考えりゃ当たり前のことだが、30年以上前の成田闘争の際、これに気付いた建設反対派が、滑走路の外の飛行機が通る真下に、障害になってしまう高さの鉄塔を立ててしまったのだ。農地を奪って滑走路を造っても、発着できなきゃただの空き地だ。ザマー見やがれw しかしこの「岩山大鉄塔」も、1977年に強制撤去されてしまった。(参考 『小説・三里塚』 最終話 岩山大鉄塔 - 旗旗)
そして遅れに遅れた工事もようやく完了し、1978年3月に開港する運びとなったが、開港の4日前に直前に活動家が管制塔に侵入し内部を破壊!当時はチューボーだった俺も大笑いしたもんさ。人生のなかでベストテンに入るぐらいの溜飲の下がる出来事だな。
結局この空港は約2ヶ月遅れてオープンし、以来東京から「新東京国際空港」に行くのに約1時間も電車に揺られて千葉に行くことになりました、とさ。
ところで現在建設中の静岡空港も、別に反対派が管制塔に突入したわけでもなく、なんとか大鉄塔を建てたわけでもないのに、開港が遅れることになった。滑走路の延長線の下の立ち木が障害になっているのである。成田の場合と違ってこれは自然に生えていた木だ。しかもこの木が生えている場所の地権者は、建設事務所にこの木の存在を再三にわたって警告していたのに、県は無視していたのである。それどころか、地表面の高さが制限を超える地点さえあったのである。ホントに笑わせてくれるねえ。
◇ 静岡空港、立ち木が滑走路縮める 所有者、伐採拒む (魚拓)
◇ 静岡空港、開港延期の危機…滑走路近くの立ち木伐採できず (魚拓)
◇ 開港迫る静岡空港に立ち木問題 (魚拓)
◇ 開港、5月前後か/静岡空港 (魚拓)
◇ 静岡空港 高さ制限超す土地が存在 国、準備書面で認める (魚拓)
◇ 静岡空港の高さ制限問題で 県が離着陸の勾配変更方針固める (魚拓)
◇ 来年7月には静岡空港開港と知事 立ち木問題で延期正式表明 (魚拓)
◇ 空港はいらない静岡県民の会
結局、2500mの滑走路を2200mに短縮し(それに伴い航空灯や標識の工事が発生する)、さらに離着陸の角度を急傾斜にすることで立ち木問題をクリヤすることになったが、急傾斜にすると計器着陸装置(ILS)というのが使えなくなり、パイロットの力量だけで着陸することになる。悪天候の際には他の空港に着陸せざるを得ない。このILSというシステムには国から約225億円もの補助金が出ている。国土交通省の担当者は「前代未聞だ。お粗末すぎる」と嘆いているという(以上は11月13日朝日新聞「もっと知りたい!」より引用)。ホントに壮絶な税金の無駄遣いやね。いっそのことやめちゃえばいいのに。
つーかもし俺が地元民だったら、やっぱ空港が出来るのは歓迎するだろうな。ホノルル、グアム、羽田、成田などに就航するならねw
【 おまけ 】
◇ 30年の物語 78成田開港から (魚拓)
◇ 成田国際空港 - Wikipedia
◇ 成田空港問題 - Wikipedia
◇ 三里塚闘争 - Wikipedia
三里塚 成田闘争 行政代執行 東峰十字路事件 - 1971
三里塚 成田闘争 岩山大鉄塔強制撤去 - 1977
三里塚 成田闘争 管制塔占領事件 - 1978
1985年10・20三里塚 中核派VS機動隊
首都圏に空港が足りないから新しいの造りたい、お前ら出てけってゆうんだったら、まず横田や厚木の占領地を奪い返してからにしてほしかったな。
つーか成田空港には需要があるが、静岡空港はグレートな税金浪費スポットになるだろうな。
2008年11月28日
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