1月24日、新宿文化センター小ホールにて、「不当処分撤回! 獄中20学生全員奪還したぞ!法大弾圧ぶっとばせ! 1・24法大闘争勝利集会」が行われた。俺は日勤だったんで仕事帰りに行ったが、地下鉄「新宿三丁目」の長い長〜い通路を歩いて最寄の出口から出たのに、地図をよく見なかったので迷子になって遅刻しちゃったぞい。
■ この集会の前日、最後の一人の内田さんが釈放され、これで20人の弾圧被害者(富山大学で弾圧された学生1名と、法政大学で弾圧された19名)全員が釈放された。支援団体は保釈金を総計4000万円以上(一人あたり200万円だが400万円要求された人もいる)納付している。
しかし釈放されても裁判闘争はこれからも続く。1人の学生は懲役6ヶ月を求刑されている。また法政大学文化連盟の4人は、逮捕されたことこそないが大学から無期停学処分や譴責処分を下されている。このような大学当局による不当な仕打ちを許してはならない。そして2006年3月から法大と警察が一体になって行われている弾圧を糾弾しなくてはならない。
この集会は弾圧された学生たち、法政大学文化連盟、弁護団、各地の労組の関係者らが出席し、大学当局と国家権力の行いを絶対に許さない決意、この社会を変革する意気込みを熱く語った。俺が遅刻していってみりゃ既に会場は満席で立ち見も大勢だった。主催者の配慮で前列の学生さんたちは席を立って体育座りし、空いた席に立ち見客を誘導してくれた。この小ホールは210席だが入場者数は320人だったという。どうりで暑いと思ったが、さらに会場を熱くしたのが学生たちの迫力だった。
■ 俺が入場したときにはすでに5・29弾圧被害者である内海さんの元気いっぱいの基調提起が始まっていた。続く学生たちも熱く熱く語った。本当にみんな元気がよくておぢさんは妬ましかったぞw
法大闘争の記録DVDの上映を挟んで、学生たちと共に法廷で闘っている弁護団のうち、藤田弁護士、鈴木弁護士、高山弁護士、森川弁護士、武内弁護士らが登場した。「憲法と人権の日弁連をめざす会」会長である高山俊吉弁護士は、昨年の日弁連会長選挙に立候補し当選にあと一歩のところまで迫った。
武内弁護士は裁判員制度への反対を呼びかけ、この制度は国民の統制を国民自身の手で行わせるものだと指摘した。4月21日には反対集会が行われるという。もちろん俺も裁判員制度には大反対である。素人を動員して即決させる制度だから誤審・冤罪が増える危険性があるだろう。
「連帯アピール」には、動労千葉の繁沢副委員長、全逓労働者の星野さん、福祉労働者連帯ユニオンの赤羽さん、法大市民監視団の矢部史郎さんらが出席した。
■ 続いて法政大学文化連盟の斉藤委員長、恩田副委員長、倉岡さん、洞口さんからのアピールが行われた。この4名とも停学や「譴責」など不当な処分を受けている。
恩田さん(その身なりはカタギに見えませんが、いい人です!)は、法大の圧制の象徴は「いつも閉じている正門」だと指摘する。都合の悪い人物を排除するため閉じたままのこの門は、学生の自由と人権を、この大学の未来を閉ざしていると言えるだろう。
4月24日には、「門による分断をうちやぶって大集会」が予定されているが、また些細なことで弾圧の口実にされないように祈りたい。
「また逮捕されるかもしれない」「停学処分になって吹っ切れた」と語る学生もいたが、逮捕や停学・退学が楽しいわけがないだろう。しかし彼ら学生活動家は、最悪逮捕されたり退学になることを覚悟しつつも、学友を救うために、法大に自由を取り戻すために、この社会を変革するために闘っているのである。
■ 言うまでもないが、法大はこの学生たちが「新左翼」の活動家だから、という理由だけで排除しているわけではないだろう。大学の方針に異を唱える者だから排除するのだ。
警察権力が現在でも「新左翼」の活動に弾圧を加えるのは、かつての内ゲバ事件などだけが理由ではなく、日本帝国主義・アメリカ帝国主義と対峙する存在だから弾圧を加えるのだ。
最後に発言した全学連の織田陽介委員長の言葉が心に響いた。「ガザは、新自由主義+アメリカ帝国主義と闘う最前線である」。
アメリカ帝国主義とその傀儡は、環境を破壊し経済を大混乱させ労働者を切り捨てるのに飽き足らず、中東でホロコーストを行い、一方で学生や市民に弾圧を加えているのである。頭上に爆弾を投下されたくなければ、不当に解雇されたくなければ、下らん言いがかりで逮捕されたくなければ、共に闘わなければならない。
※ 蛇足だが、昨年10月の「麻生邸リアリティツアー」弾圧事件を、日本共産党の機関紙である赤旗は全く報じていなかったという。
◇ 麻生邸見学ツアー逮捕事件についてのしんぶん赤旗の沈黙:ペガサス・ブログ版
逮捕された3人のうちの一人は、1月24日の集会にも参加した「法大市民監視団」の矢部史郎さんだったからだろうか(参考)。共産党は新左翼系の団体を蛇蝎の如く忌み嫌っているが・・・考えすぎかもね。
つーか自らも弾圧の対象となっているのに、対立する集団には憎悪をむき出しにするどころか黙殺する共産党のような存在は、権力者にとって都合がいいことだろう。
2009年02月01日
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