(弁護団の声明をコピペ)
声 明
最高裁判所第1小法廷は、本日、南京大虐殺事件の被害者である夏淑琴氏に対
する名誉毀損に関し、慰謝料の支払い等を求めた事件について、一審被告東中野
修道等による上告及び上告受理申立を、いずれも棄却する決定を行った。これに
よって、夏淑琴氏の勝訴が確定した。
本件訴訟は、夏淑琴氏が1937年12月に南京で発生した旧日本軍による虐
殺事件(南京大虐殺事件)において、両親など家族7人を虐殺され、自らも銃剣
で刺されて重傷を負うなどの筆舌に尽くしがたい深甚な被害を被ったのにもかか
わらず、被告東中野修道が、その名誉を毀損する書籍「『南京虐殺』の徹底検証
」を被告株式会社展転社等から出版したことに対し、夏淑琴氏が名誉毀損及び人
格権の侵害を理由として、損害賠償と謝罪広告の掲載を求めたものである。
すなわち本件書籍は、史料に被害者として登場する「『八歳の少女』と夏淑琴
とは別人と判断される」、「『八歳の少女(夏淑琴)』は事実を語るべきであり
、事実をありのままに語っているのであれば、証言に、食い違いの起きるはずも
なかった」、「さらに驚いたことには、夏淑琴は日本に来日して証言もしている
のである」等と記載され、これらの記述は、原告が「ニセの被害者」であると決
めつけ、ウソの証言までしているものと非難するものであり、原告の名誉を毀損
するとともに、その人格権を著しく侵害するものである。
一審被告らは、上告審においても、南京事件は国民政府の謀略である等、荒唐
無稽の主張と史実の歪曲を重ねたが、最高裁判所もこれらの主張を受け付けなか
った。南京大虐殺事件は歴史的事実であり、当時の日本の侵略性を示す事件とし
て世界に広く報道され、国際的な批判を浴びた蛮行であった。大都市における顕
著な侵略的事実は、当然のことながら多くの目撃者と記録が残され、現地におい
ては公知の事実であり、大規模な虐殺行為が行われたという歴史的事実は疑いの
ないところであって、現在の歴史学界における定説といってよい。
過去と向き合い、事実をありのままに受け入れることからしか、侵略の歴史へ
の反省はあり得ないし、真のアジアの平和の構築も実現しない。
夏淑琴氏が、高齢にもかかわらず本件訴訟を提起したのは、自分の悲惨な体験
を語り続け、戦争の悲惨さと平和の尊さを社会に訴えることが、日中両国民の信
頼関係の確立と、アジアの平和にとって必要なことであるという信念に基づく。
最高裁判所が今般、あらためて夏淑琴氏の主張を認め、一審被告らの上告を棄
却したことは、本件訴訟のこのような趣旨に照らし極めて大きな意義を有する。
誤った歴史観を許さず、歴史の改竄を許さないことによって平和な国際社会を
実現することは、日中両国の心ある市民と我々弁護団の共通の願いである。今般
の最高裁決定によって、この願いが改めて実現したことを、私たちは高く評価す
るものである。
2009年2月5日
南京大虐殺・夏淑琴氏名誉毀損事件弁護団
ググって引っかかったのは今のところ↓これだけ。
◇ 南京事件研究書で賠償確定 2009.2.5 22:05 (魚拓)
「研究書」?全くサンケイは笑わせてくれるぜw
俺もこの裁判を支援する市民団体に関わっていたわけだが、今じゃすっかり幽霊会員になってしまって・・・それはともかく、
今後も俺は、南京大虐殺を否定したりガザ虐殺を否定したりチベット虐殺を否定する奴らは懲らしめたい、と思う。あなたはどうしますか?
↓ってゆうかシーサーにウザい機能が追加されましたねw
そして現実逃避の引きこもり史観のバカウヨ共には「いくらお前らが現実から目をそむけて大嘘ついても事実は変わらねーんだよ!バーカ!」ですねw
でも彼らの脳内にこの情報は入らないんでしょうねw
彼らの好むソースにはまったく載りませんからw
これで南京事件の論争も終止符が打たれる・・・はずなんですが、
> でも彼らの脳内にこの情報は入らないんでしょうねw
そうなるでしょうね。
【2月5日 AFP】ヨーゼフ・ラッツィンガー(Joseph Ratzinger)枢機卿が2005年にローマ法王ベネディクト16世(Pope Benedict XVI)に就任した際、同法王の地元ドイツは国をあげての歓迎ムード一色だった。だが、法王がナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の存在を否定する発言をした司教らを復権させたことで、一転国民は面目をつぶされた格好となった。
問題となっているのは、英国のリチャード・ウィリアムソン(Richard Williamson)司教。同司教はスウェーデンのテレビ番組で、ユダヤ人を虐殺するために使われたとされるガス室は存在しなかったと発言していた。
ドイツで最大部数を誇るビルト(Bild)紙は3日、社説で「法王は重大な間違いを犯した。何よりも、法王がドイツ人だということが問題だ」と指摘し、「ベネディクト16世は、世界におけるドイツのイメージを著しく損ねている。600万人のユダヤ人を殺害したことを否定する発言をした人間は、ドイツでは訴追される」と強調した。
ローマ法王が同司教の破門を解除したのは、ナチス・ドイツのアウシュビッツ(Auschwitz)強制収容所解放64周年記念日のわずか数日前のことだった。
ドイツ国民の多くにとってベネディクト16世のローマ法王就任は、ドイツが行ってきた、暗い過去を償い、国際社会への完全な復帰を果たすための60年間にわたる取り組みの1つの頂点だったといえる。だが、ベネディクト16世は法王就任以来、イスラム教徒や女性、ネイティブ・インディアン、ポーランド人、同性愛者、さらには科学者について、不用意な問題発言をくりかえして怒りを買った。そして今回のウィリアムソン司教の破門解除は、ドイツでは特に問題視されている。
ドイツ国内での反ユダヤ的暴力事件の高まりにたびたび懸念を示してきたドイツ・ユダヤ人中央評議会(Central Council of Jews)は、法王の今回の行動は危険な前例になると指摘。同団体幹部は独週刊誌シュピーゲル(Spiegel)とのインタビューで、「極右活動家らはこれから、ローマ法王がホロコースト否定論者の司教の復権を許したぞ、と言うだろう。法王が行ったことは、ホロコースト否定論者を社会的に容認し、間違ったメッセージを送ることになった。許し難いことだ」と語った。
この問題について、ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は3日、各国の国家指導者としては初めて、法王の批判を行った。メルケル首相は法王の行動は看過することはできないとし、バチカン当局に対し、ナチス・ドイツのホロコーストが「否定できない事実だと明確にすること」を求めた。(c)AFP/Arnaud Bouvier
(AFPBB News/2009年2月5日)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2568163/3735743
やっぱりこういうニュースを見ると、ドイツ国民って自浄力があるなと思わざるを得ないでしょう。
そして自浄力があるというのは、生き残る能力に秀でた証であり、とうぜん誇るべきことのはず。
ところが、そういったことを「自虐」と忌み嫌い、頭の中を日の丸色の妄想で染めあげ、自滅への道を突っ走るのが、ネット右翼と呼ばれる、わが国の歴史修正主義集団なんです。
いやはや。
この大きすぎる差は、どこから来るのでしょう。
ドイツと異なり、不徹底きわまるものだった日本の戦後教育による賜物?
先だっては、合同軍としてドイツ兵数百の駐留をフランスが受け入れるというニュースまで流れました。
総じて、フランス人の現代ドイツへの評価は高いようです。
フランスに限らずここまで周辺諸国がドイツを信頼できるのはむろん、ドイツがやってきた過去の件での徹底的な自浄政策と無関係ではありません。
これが、「巨額の賠償金で解決済み」だの「シンドラーはユダヤ人を救ってやった」だのと恥知らずにも言い張るような国民ならばどうだったでしょう?
ちなみに、ネット右翼ネット族に大好評の『ヘタリア』では、こうした現代ドイツについての本質的事実はまったく描かれていません。
ただ、大戦オタクの頭にあるとおりの国としてネタにされるだけ。
これはもう、「認識が古い」で済まされる次元の偏りではないですよね。