ビル入り口に女性の変死体、殺人容疑で捜査 横須賀
2006年01月03日18時35分
3日午前6時55分ごろ、神奈川県横須賀市米が浜通1丁目の雑居ビル1階入り口付近で、女性が頭から血を流して死亡しているのを近くの住民が見つけ、110番通報した。遺体の頭や顔に殴られたような跡があり、県警は殺人事件として捜査を始めた。
調べでは、女性は市内に住む会社員佐藤好重さん(56)。
通報の約1時間前、近くのマンション5階に住む男性(59)が遺体発見現場付近で男女が言い争う声を聞き、ベランダ越しに注意したところ、静まったという。県警はこの言い争いと事件との関連を調べている。
横須賀の女性殺害、米兵が犯行認める供述
2006年01月05日11時57分
神奈川県横須賀市米が浜通1丁目の雑居ビル1階の入り口で3日朝、同市日の出町2丁目、会社員佐藤好重(よしえ)さん(56)が殺害される事件があり、在日米海軍の調べに対し、横須賀基地所属の男性米兵が殺害を認める供述をしていることが5日、わかった。県警によると、米兵は横須賀基地配備の空母キティホーク所属の乗組員という。
県警横須賀署の特捜本部によると、現場の隣のビルの防犯ビデオに、佐藤さんとみられる女性が米兵らしい男と話している姿が映っており、基地側と情報交換をしていた。身柄は米軍側が確保しているという。県警は今後、日米地位協定に基づき身柄の引き渡しを求めるとみられる。
佐藤さんは3日午前6時55分ごろ、横須賀市米が浜通1丁目の雑居ビル「今村ビル」1階入り口付近の踊り場で頭から血を流して倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが午前8時過ぎ死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は内臓破裂による失血死とわかり、県警は横須賀署に特捜本部を設置していた。ビル裏手の駐車場に血痕があり、佐藤さんの手提げバッグが落ちていた。携帯電話や財布はあったが、紙幣は残っていなかった。横浜市西区内の勤務先に向かう途中だった。
殺害現場は京浜急行横須賀中央駅から約300メートル離れた飲食店が並ぶ一角。
<横須賀女性殺害>「米軍は規律保持を厳正に」小泉首相
小泉純一郎首相は5日、神奈川県横須賀市で派遣会社員の女性が殺害された事件で、米空母乗組員の男が米軍側に身柄を拘束されたことについて「極めて遺憾だ。こういう犯罪行為が起こらないよう米軍は規律の保持を厳正にしていただきたい」と述べた。日米地位協定の改定に関しては「今は考えておりません」と語った。
(毎日新聞) - 1月5日19時46分更新
今考えないでいつ考えるんだよ馬鹿。
女性殺害 米兵供述 引き渡し求める声
2006年01月06日
横須賀市の雑居ビル入り口で会社員の女性(56)が殺害された事件は5日、米兵による犯行の疑いが強まった。在日米海軍横須賀基地所属の20代の米兵が殺害を認める供述をしたことが明らかになった。県内の基地関係自治体からは「遺憾」の声と同時に、身柄の引き渡しや日米地位協定の改正を求める声も出た。
事件発生から2日過ぎた5日、「米兵の身柄確保」が伝えられた。現場近くの会社に勤める女性(57)は「犯行現場近くはアメリカ人も多く、酔っぱらいも多かった。殺された女性は私と年齢も近いし、こわい」と話した。
近くに住む自営業女性(53)は「基地がある限り、今回のような事件は続く。市民の安全を守るためにも、市長には米軍基地の縮小を強く働きかけてほしい」と語った。
県内では米軍関係者による事件が後を絶たない。横須賀市では97年、横須賀基地所属の米兵の男(当時35)が別の米兵の日本人妻(同24)を殺害する事件があり、男は米軍法会議で懲役25年の有罪判決を言い渡された。
相模原市では04年9月、米軍キャンプ座間で、米兵による日本人女性への強制わいせつ事件が発生。また昨年5月にはキャンプ座間の空軍1等兵らが横浜市内で強盗事件を起こし、先月、横浜地裁で懲役6年の有罪判決を受けた。
日米地位協定の問題も事件のたびに浮上する。運用では、米兵が殺人や強姦(ごうかん)事件を起こした場合、日本側は米兵容疑者の起訴前の身柄引き渡しを受けることができるが、具体的な取り扱いは米側の意向次第というのが現実だからだ。女性殺害を認めた米兵と同じ空母キティホーク所属の女性兵士は昨年12月、東京都八王子市で小学生3人をひき逃げしたとされるが、米側は身柄を引き渡さない方針だ。
今回の事件で、在日米海軍のケリー司令官は「全面的に協力、支援を惜しまないことを約束する」とのコメントを出した。しかし、地元・横須賀の住民の表情は複雑で、日米地位協定の見直しを求める声や、基地機能強化につながる米軍再編への反発はいっそう強まりそうだ。
松沢成文知事は5日の定例記者会見で「事実とすれば大変遺憾。知事の立場から、二度と起きないよう抗議も含めて行わなければいけない」と話した。
横須賀市の蒲谷亮一市長は「仮に(米軍関係者が事件に関与していることが)事実とすれば、極めて遺憾で、事件の性質から言葉がない。今後、事実関係が明確になった時点で、市としての対応を考える」とした。
厚木基地のある大和市の土屋侯保市長も「仮に米軍人の関与が事実なら、日本の法令で裁かれるべきだ」。相模原市の榎田達雄渉外担当部長は「市民の安全確保や不安の解消をはかるため、日米地位協定の早急な見直しとその運用改善が必要だ」と話した。
県警「起訴前」要請へ 実現なら初めて
女性を殺害したとされる米兵について、県警は容疑が固まり次第、逮捕状を請求し起訴前に身柄を引き渡すよう要請する方針。5日、米軍側がすでに押収している物的証拠を提出するよう求めた。任意の事情聴取に応じるよう求める。
日米地位協定は、基地外で犯罪を起こした米兵の身柄を米軍が確保した場合は、日本側が起訴するまでは米軍が拘禁すると規定しているが、95年の運用改善合意で、殺人や強姦(ごうかん)などの重大犯罪の場合は、起訴前の身柄引き渡しに米軍が「好意的配慮を払う」とされたためだ。
逮捕状請求後は、外務省を通じて日米合同委員会を設置、米軍側に身柄引き渡しを要請する。これまで長崎県警と沖縄県警が計4回請求しており、米軍はこのうち3回、引き渡しに同意している。02年11月に沖縄県で発生した強姦未遂事件では引き渡しを拒否しているが、具体的な理由は明らかになっていない。
起訴前に引き渡された場合、米軍司令部の代表者が取り調べに立ち会うことが04年合意で定められている。外務省日米地位協定室によると、立ち会いが定められて以降、起訴前に身柄が引き渡されたケースはなく、今回引き渡しが認められれば初めてという。
立ち会うのは捜査権限を有する米軍司令部代表者と規定されており、米海軍犯罪捜査局の担当者があたるとみられる。
「好意的配慮」って・・・どんな「好意」なんだか。
米兵の逮捕状請求へ 横須賀の女性殺害事件
2006年01月06日06時51分
神奈川県横須賀市米が浜通1丁目の雑居ビル1階入り口で3日朝、同市の会社員の女性(56)が殺害された事件で、女性は肋骨(ろっこつ)が折れ、顔や頭に激しく殴られた跡があったことがわかった。横須賀署の捜査本部は、米海軍が身柄を確保した空母キティホーク乗組員の20代の米兵の男が強姦(ごうかん)目的で襲い、抵抗され殺害したとみている。
県警は近く殺人容疑で米兵の逮捕状を請求し、日米地位協定に基づき身柄引き渡しを求める方針。
県警によると、米軍側は、事件当時米兵が持っていた紙幣など殺人容疑を裏付ける物証を複数押収しているという。県警は5日、容疑を固めるために物証の引き渡しを要求。6日に提出を受ける。
事件直前、現場近くのマンションの防犯カメラに米兵とみられる男が被害女性に話しかける姿が映っていた。また米兵が事件直後、基地に入るところを基地入り口の防犯カメラがとらえていた。
在日米軍 米兵身柄引き渡しへ
神奈川県横須賀市の派遣会社社員佐藤好重(よしえ)さん(56)が殺害された事件で、犯行を認めた米海軍横須賀基地所属の米兵の男の身柄について、米軍が日本側の求めがあり次第、早期に引き渡しに応じる方針を固めたことが五日、分かった。神奈川県警も米軍側に証拠資料の提供を請求、分析を急ぐとともに、殺人容疑での立件を視野に日米地位協定に基づき身柄の引き渡し手続きに入る。
県警や米軍などによると、この米兵は同基地を事実上の母港とする空母キティホークの二十代の三等兵曹の乗組員。調べに対し、米兵は殺害を認める供述をしているほか、上着のジャンパーに血が付着していた。また、米兵は複数の日本紙幣を持っており、佐藤さんの財布から盗んだ疑いが持たれている。
県警は、佐藤さんが殺害された三日午前六時半前、佐藤さんに後ろから話しかける黒人の男の姿が周辺の防犯カメラに写っていたことを確認し、米軍側に情報提供を求めていた。
一方、米軍側は同基地ゲートの防犯カメラにも同一の服装をした男の姿が写っていたため、四日午後に米兵の身柄を拘束していた。
国内 89252件
国内89252件に占める外国籍犯罪検挙数
7639件検挙人員3450人
アメリカ国籍 111件 94人
韓国、朝鮮籍 1809件 846人
中国台湾籍 4531件 1734人
以上警視庁より