俺みたいな「B層」を黙らせておくにはテレビでも見せておけばいいのに。「小人閑居して不全を為す」っていうけど、ズリネタ失った貧民が革命を目指したらどうするつもりだ。ってゆうかテレビは絶好の洗脳の装置じゃんか。国家権力は方向性間違ってんぞ?
ちゅーことで「アナログ放送終了直前、テレビはこうなる!」の続き。つーか週刊ポストからの引用の続き。
■ 2011年7月、地上波テレビのアナログからデジタルへの転換に伴い、デジタル波の受信が可能なテレビを買うか変換チューナーを取り付け、UHFアンテナを設置しないとテレビが見れなくなるわけだ。
まあ地デジ対応テレビでも安いのなら10万円もしないだろう。俺の住んでいる集合住宅は既にデジタル波への対応が済んでいる。
しかしなんで政府は、まだ使えるテレビを国民から取り上げようとするんだろうか。はっきり言って買い替えは気が進まない。もうこうなったらテレビなんか見なくてもいいじゃねえか、とも思うぜ。俺なんか四六時中テレビつけてるけど、テレビ無けりゃそれなりの過ごし方があるだろう。
俺は現状、テレビから得られる情報に依存しているわけだが、ネットにはテレビが流さない情報があふれているし、ネットで話題になっていることをテレビが取り上げることも今では珍しくないし、そのうち立場が逆転するんじゃねえの?それにそろそろ次の資格習得のための勉強を始めようかな、とか思ってるからテレビにうつつを抜かしてらんねーよな。
写らなくなったテレビは、近所の電器屋に数千円払って引き取ってもらうしかないね。それともまたリサイクルショップにタダで引き取ってもらおうかな・・・と思っていたのだが、どうもそんなこと言っていられない事態が起きているようだ。
■ つーことで今後大量のブラウン管テレビがゴミと化すわけだが、すでに全国各地でブラウン管テレビの不法投棄が深刻化し自治体を悩ませている。
「昨年(07年)はテレビの不法投棄が過去最高でしたが、今年(08年)はそれを更新しそうな状況です。しかも、かつては山林や田畑など人目につかないところに捨てられていたが、今年は住宅街の街路樹の下や大通りの交差点などに堂々と置き去りにしていく。撤去が遅れるとそこに次々に増えるので、見つけ次第撤去しているが、市が支払う不法投棄テレビのリサイクル料金だけでも大きな負担です」(名古屋市環境局)テレビなどの電化製品はゴミになっても自治体は引き取ってくれない。電器店などに数千円のリサイクル料金を支払って引き取ってもらわなければならないのである。投棄されたテレビのリサイクル料金は当然自治体の負担(=住民の税金)となる。
■ しかも、リサイクル業者に引き取られた廃棄テレビが国内で処理されず、海外に輸出されるケースも多いという。
中国・浙江省の台州市は、世界中から集められた廃棄家電品が解体され資源回収されているが、その方法は極めて粗雑かつ危険なものである。
河川敷の粗末な小屋で、女子どもや老人がハンマーでテレビやパソコンを叩き壊し、野積みにしている。電子基板は硝酸と硫酸を混ぜた溶液に浸すと希少金属類が分離・沈殿し回収できるが、その際に発生する有毒ガスの対策は扇風機で吹き飛ばすだけで、作業者はマスクもつけていない。
また、テレビなどから取り出された銅線の被覆(塩化ビニール)をはがすのに、カッターで切れ目を入れてから引き裂く程度の作業さえ省かれている。野積みして火をつけ、銅線だけ燃え残るのを待つのだ。こんなことをすればダイオキシンなど有毒物質が放出されることも知らないのだろうか。こうして発生した燃えカスやゴミは放置されたままである。
しかも金属部分を剥ぎ取ってしまえば、テレビのメインの部品であるブラウン管は放置されたままである。
■ 前にも書いたがブラウン管のガラスは鉛を含んでおり、再びブラウン管の材料にするぐらいしかリサイクルする方法がない。「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」によってブラウン管方式の廃棄テレビの輸出入は制限されているのだが、実際はこのように世界各国から中国に輸出され、上記のような処分方法によって流れ出た毒物が河川と大気を汚染している。広東省のある都市で児童の血液検査を行ったところ、8割が鉛中毒になっていた、というデータもあるという。
■ ちなみに日本の総務省は、国内での廃棄テレビの処理能力を「社団法人・電子情報技術産業協会」に調査させ、対応可能という予測を出していた。
しかし「買い替え強要キャンペーン」が本格化した2008年は、この電子なんたら協会の資料によると8月までに、国内の年間処理能力の約5倍の廃棄テレビが発生した計算になる。
8月までに約2437万台の地デジ対応テレビが出荷されたので、単純に考えるとそれと同数のブラウン管テレビが廃棄されたことになるが、日本国内の家電リサイクル業界のテレビの処理能力は「年間500万台」だというのである。こういうテレビが中国などに「輸出」され、健康被害や環境破壊を起こしているのだろうか。日本政府の主導による「環境テロ」と言えるだろう。もちろん日本だけの話ではない。
世界的なブラウン管需要減少→廃棄物化の中で、各国はどう始末するつもりなんだろうか。資本家どもに責任を負わせるつもりはないのだろうか。
■ ところでこのような強引な地デジ推進がもたらす問題を、テレビ番組が取り上げたという話は聞かない。そりゃそうだ、NHKも民放も既得権益にしがみ付きたいだろうからな。テレビの中でエラソーなことをしゃべっている売れっ子キャスターの見解もあきれたものである。以下に抜粋。
(古館伊知郎)「視聴者に過剰な負担がかかることなくサービスが充実していくこと、(地デジ移行に向けた)広報活動が滞りなく行われることは必要だと考える」
政府広報ですか?当たり障りのないことしか言えない人なのね。
(田原総一郎)「20011年までの完全移行は無理だと思っている。いろいろ問題があるのは承知しているし、番組で取り上げようと思っているが、もうちょっと切迫してきて、多くの人が考え始めるタイミングでやったほうがいいと思う」
遅えよ。いま切迫してんだよ!
(みのもんた)「どうしようもない。特に話すこともない」
お前がどうしようもないよ。
(小倉智昭)「政治や社会の話でコメントすると取材が殺到して対応しきれなくなるので、回答は控えさせていただきたい」
分かった、お前もうテレビで政治や社会の話をすんなよ。
■ 一番ひどいのが鳥越俊太郎だ。
「テレビの大量廃棄で環境問題が生じている」「5000万台がゴミになるという推計がある」
という質問に対し、以下のように答えたという。
「でも、いまどきブラウン管テレビなんかあまりないでしょ?」
俺んちは今でもブラウン管テレビですが、何か?
「ボクは本当にわからない、取材したこともない。デジタル化の中身なんて、よほどメカの詳しい人じゃなきゃ調べないでしょ。国民の多くもわからないんじゃないか?」
調べてないから分からない。調べる気も無い。知らないまんまでいい・・・ってか。分かった、お前いますぐテレビ出るのやめろ!
■ このように、「社会派」を気取る連中の認識はこの程度のものである。つーか年収ウン千万円を稼ぐ「看板キャスター」にとって、テレビの買い替えさえ躊躇するような貧乏人の生活など、想像することもないのだろう。こんな連中が格差拡大や派遣切りをすました顔して批判していたのである。(まあ、みのもんたの態度には一貫性を感じるがw)こういう連中にたぶらかされないためにも、地デジ移行を機にテレビとはおさらばするのが賢明かもしれない。つーか、こいつらだって仕事失いたくないだろうから都合の悪いことは目をつぶるんだろうね。こいつら「看板キャスター」を評論家の室伏哲郎氏が次のように批判している。
「地デジ転換という国の方針の背後には、『週刊ポスト』が報じているように官僚の新たなビジネスづくりがあり、その結果、国民は過大な負担を強いられる。環境問題も大きい。報道機関なら、国民に伝えなければならないテーマであり、キャスターはジャーナリストとして当然、問題意識を持っていなければならない。しかし、キャスターの多くが“よく知らない”というのは、知っているのに国の方針には逆らえないという暗黙の了解が彼らの頭の中にあるからではないか。ジャーナリストとして、困っている庶民の味方ではなく、セレブ目線でしか世の中を見ることができなくなっているのではないかとさえ思えてくる」以上、「週刊ポスト」2008年9月12日号〜10月24日号から引用。
■ 2011年7月からは、こういう無責任な「看板キャスター」の顔を見せられることもなくなるし、だいたい都合の悪いことに沈黙してしまうテレビ放送なんか見ても意味がないのでスッキリするかもしれない、と思うが、ブラウン管テレビの大量廃棄は重大な環境問題である。2011年7月という、アナログ放送終了予定を撤廃することを強く望む。
しかしブラウン管は再利用できると言ってもどの程度だろうか?仮に今後もブラウン管の製造が続けられたにしても、いずれはゴミとなる物資である。しかも鉛を含んだ有害な廃棄物である。安全に処理する方法が確立されなければならない。少なくともそれまではアナログ放送の終了は持ち越されなければならないだろう。テレビに限らず新しい技術を導入したいのなら、それに伴い発生する廃棄物の処理方法を確立するのが先ではないか?(つーか、基板や電源装置や、地デジ対応テレビやパソコンの液晶ディスプレイは、グシャグシャに潰して金属だけ抜き取って残りは焼却か埋め立てだろうか?処理方法の確立が求められるのはブラウン管だけではない)
地デジ転換のような廃棄物の大量排出を、政治的な事情で推進するなど言語道断である。そりゃデジタル放送の方が画面がキレイだしいろいろ利点があるだろうが、まだ使える物なのに日限を決めて一斉に使えなくする愚かさを悟れ。
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と申しますか、鳥越は頭の中身も鳥なみだと思います。以前がんになったときに引退をしておればいい印象が残ったものを、晩節を汚し続ける姿はかつて鳥越にあこがれてジャーナリストを志願した身(いまは違う仕事ですが)としては腹立たしいものがあります。
末筆ながら、ここを見て下すって居る皆様も私に習って総務省にアナログ廃止反対の手紙だしてくれたらすごくうれしいです。
うまい!