2009年03月17日

「チベット問題を批判できる日本人は東アジア反日武装戦線だけ」

 若い人は知らんだろうが、その昔「東アジア反日武装戦線」という過激派組織があり、三菱重工などの企業や、興亜観音などに爆弾テロを行った。当時はあっちこっちで爆弾騒ぎで、便乗いたずらも多かったよ。主要メンバーのうち海外に逃れた者以外は死刑、無期懲役などの刑が確定、再審請求も行われている。
 多くの死傷者を出したこの無差別テロが、サヨク=過激派、テロリストというイメージを固定化したのではないか、と思う。
 つーかウィキペディアの項目によると、
「『腹腹時計』では日本の一般大衆を「日帝本国人」と規定し、「革命」に加担しない日本の一般大衆を「日帝」の成員として断罪していた」
という。ならば口先だけの俺なんか真っ先に処刑されるだろうな。

 やっと本題。知り合いに聞いた話だが、ある大学教授が講演会で掲題のことを述べたらしい。なんかM大学のM教授という人らしいけど。なんか日本の戦争責任にも言及してる人らしいけど。爆弾テロなんか全然やりたくない俺にはチベット問題で中共を批判する権利はないのか?
 要するにM教授は、

「日本はかつて中国を侵略した。敗戦後も天皇制は維持され、再軍備とアメリカとの同盟によって東アジアを脅かし、戦争責任を果たさないどころか戦前へ回帰しようとしている。こういう政府を信任しているのが我々日本人だ。
だから、東アジア反日武装戦線のように日本政府と完全に対峙する者でなければ、中国を批判する権利はない」

 と、言いたいのかもしれない。多分そうだろう。チベット問題だけでなく漢族の貧しい市民や人権活動家に対する人権蹂躙、弾圧についても同じようなこと言うんじゃないかな。たしかにチベット云々よりも田母神なんかに共感が集まる現状をなんとかしろ、って言われれば困っちゃうけどさ。だけどさ・・・。

 かつての侵略戦争によって中国人を虐げた苦しめた国の住人だからこそ、現在の中国人(漢族やチベット族、ウイグル族など)が中国政府に虐げられている現状に抗議するべきではないか?中国人はかつて日本軍に苦しめられ、今は中共政府に苦しめられている。被害者は同じなのに、なぜ加害者が違えば立場を変えなくてはならないのか?
 つーか、日中戦争の被害者は中国政府ではなく中国人である。日本人も政府が始めた無謀な戦争の被害者だったと言える。そして今、中国国内では中国人が中国政府によって苦しめられている。日本では国民を戦争に動員する有事法制が2003年に成立し(民主党も賛成したよな)、アメリカとの軍事同盟はますます強まり、憲法改悪のための法整備が進んでいる。
 つまり被害者は中国人や日本人であり、ともに両国の支配者と対決しなければならない。日本人が中国政府を批判することになんの論理的矛盾も存在しないのだ。

 M教授の認識は、「革命に加担しない日本の一般大衆を日帝の成員として断罪していた」東アジア反日武装戦線と共通のものである。天皇制を批判したり日本の戦争犯罪について書くと「自分の国をそんなに悪く言って楽しいか?」「そんなに日本がイヤなら出て行けばいいのに」などとほざくネトウヨと同じだ。
 日本人が日本を批判したらおかしいとか、日本人が中国を批判したらダメとか言ってるようでは、支配者の思う壺である。国家(というか政権というか統治機構)と、市民を分けて考えなければならない。つーか中国にヨイショしたいために屁理屈を捏ねるバカサヨはほっといて、国境を越えて支配者と闘うために連帯するべきではないか?

注 : 俺はチベットやウイグルが中共から分離独立するのを願っているが、まずは現在の支配の中で人権が確立されるべきである。だからチベット人やウイグル人もひっくるめて「中国人」という表現を用いた。
posted by 鷹嘴 at 00:31| Comment(2) | TrackBack(0) | バカサヨ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
中国は、チベットのクンルン山脈を崑崙(こんろん)山脈と表記しています。

この中国のチベットを我が物にしようという魂胆に日本のヴォイスという出版社が同調しています。

『クンルンネイゴン』という本の表紙に崑崙山脈、P87には中国の崑崙山脈と記しています。

ヴォイスの政治的背景はどうなっているのだろう。

ヴォイスは、毛沢東思想に共鳴しているのか。
Posted by 御統貴真 at 2009年04月05日 03:10
東アジア反日武装戦線のキャンディ・ミルキィこと塩沢雄三ですよ。
先日、八王子まで日本赤軍の重信房子さまに面会して参りました。風邪気味のような体調でしたけど、お元気されてました。私達の事は
[重信房子 塩沢雄三]
で検索してみてください。
Posted by キャンディ・ミルキィこと塩沢雄三 at 2013年05月07日 04:01
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