2009年05月05日

シオニズムが人種差別じゃなかったらなんだよ?

 いつもいつも古いニュースの掘り起こしばっかりでごめんね。

 4月20日にパリで国連の「人種差別反対世界会議」の「再検討会議」が行われたが、アメリカ、カナダ、イタリア、ドイツ、オランダ、ポーランド、オーストラリア、ニュージーランドなどは欠席。2001年に南アフリカで開催された会議で中東諸国がイスラエルを批判したのが理由だという。イスラエルのパレスチナ人への仕打ちが人種差別じゃなかったらなんだろう?
 この会議でもイランのアフマディネジャド大統領がイスラエルの批判を行うと「人種差別主義だ」という抗議が起こりフランスやベルギーなどの代表団が途中退席したという。
 ま、あいつは「ホロコーストなんか無かった」とか言ってるバカだけどさ、演説の内容は、
「人種差別的な国家を設立するため、パレスチナの占領地に欧州や米国などから移民が送られた。欧州での悲惨な人種差別の代償として、パレスチナに最も残酷で抑圧的な人種差別的な政権が作られた。パレスチナ自治区ガザ地区での市民への攻撃や暴力、爆撃を世界の目覚めた市民が非難している一方で、多くの西側諸国と米国が人種差別的な大量虐殺の加害者を擁護していることは全く残念だ」
 という、当たり前のものだったんだけど。
 つーか、「シオニズムと人種差別主義は同一視できないという趣旨の国連決議」があるんだってさ。シオニズムが人種差別じゃなかったらなんだろう? やっぱ、パレスチナ人へのホロコーストは決してイスラエルが単独でやっているわけじゃなく、シオニズムを支持し資金と兵器を与えてる欧米諸国も共犯であることを再認識しました。

◇ 人種差別反対会議に主要国欠席 イスラエル批判で騒然 (魚拓)
◇ 人種差別撤廃会議:イスラエル批判めぐり西側諸国が退席 (魚拓)
◇ 世界人種差別撤廃会議:イラン大統領の反イスラエル演説 国連総長も非難 (魚拓)
◇ 世界人種差別撤廃会議:イラン大統領の反イスラエル演説 アラブ・メディア、暗に賛同 (魚拓)
 アフマディネジャド大統領の「イスラエルの地図上からの消滅」という主張も、同意せざるを得ない。
 ユダヤ人(人種じゃなくて宗教的なものだけど)が住むための国、など地球上から消えなくてはならない。ユダヤ人やパレスチナ人などが住む国、なら認めてやろう。
 今年1月10日のサンフランシスコで行われたガザ侵攻抗議集会で、ある労組執行委員が、「根源はイスラエル国家の創設にあり、これ自体がシオニストによるテロだ」 と語ったという(「前進」2376号より)。全く同感だな。


※ コメントする前に注意事項をよく読んで下さい。
 最近、人気ブログランキングで200位前後を彷徨ってます(笑)是非清き一票を!
(別ウインドウ)       (同じウインドウ)
posted by 鷹嘴 at 00:59| Comment(2) | TrackBack(0) | パレスチナ情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
イスラエルはホロコーストの代償としてユダヤ人に国を与えるという発想だから、それ自体は認めてやってもよい。

しかし、それならホロコーストなどユダヤ人差別や虐殺の張本人だったドイツが領土を割譲してイスラエルを作ればいいだけのこと。
ユダヤ人差別とは何の関係もない、むしろ共存してきたパレスチナ人を追い出してまで中東に作るべきではない。

しかも、ユダヤ人自身も1920年代までは、イスラエル建設の場所をルワンダやアルゼンチンあたりに想定していた。それがパレスチナになったのは、英仏のたくらみによるもの。
Posted by むじな at 2009年05月05日 19:39
>ま、あいつは「ホロコーストなんか無かった」とか言ってるバカだけどさ、

いや、この件については、イスラーム国家であるイランの首脳が、なぜそこまで言ってしまうのか、背景を理解しないといけない。単にバカだと切り捨てるのは、イランがヒズブッラーやハマースなどの支援にどれだけお金を使っているかを無視するもの。

ちなみに、シリアでは、「わが闘争」のアラビア語版が至るところで売られています。

イスラエルが戦後犯してきた罪を考えると、アラブやイスラーム世界が、ナチスの反ユダヤ主義を心情的に支持したくなる気持ちも理解しないといかんのでは?

というか、イスラーム教徒は本来異なる思想との共存を前提としてきた穏健な人たち。それがここまで怒るには、イスラエルや欧米側の傲慢さに理由がある。

まあ、イスラエルのいつまでも被害者ぶった傲慢な態度を見ると、チベット侵略する中国とだぶってしまうんだけどね。
Posted by むじな at 2009年05月05日 19:43
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック