★ 5月12日には全学連の織田陽介委員長、
★ 5月15日には「法政大学文化連盟」の斉藤委員長ら数名、
★ 5月16日には同じく文連の洞口さんが逮捕されてしまった。
一体何人逮捕すれば気が済むんだ??
■ 法政大学を舞台にした一連の弾圧事件については、発端となった2006年3月14日の法大と警察が結託した弾圧を抜きにして語れない。学生らのデモ隊が事前の申請どおりに解散地点である法大構内に入ったところ、突然約200人の私服警官が襲いかかり、29人の学生が「建造物侵入罪」の容疑で逮捕されてしまった。つまり警察に届け出たとおりにデモを行ったのに逮捕されてしまったのである。この中には「学生証を掲示しながら」入構した法大生もいた。自分の大学の構内に入ったのに逮捕されてしまったのである。
その後も法大は学生たちに退学・停学処分を繰り返し、警備会社を使ってビラ配布や情宣する学生たちに暴力を振るい、構内に警察を招きいれて学生を逮捕させるなど弾圧を繰り返している。昨年は19人の学生たちが拘留されていたが、今年1月に最後の1名が釈放された。しかしその3ヵ月後にまた弾圧が行われたのである。
■ 先月24日の法政大学での抗議集会にて、「法政大学文化連盟」の恩田さん・倉岡さんら6人の学生が「東京都公安条例違反」及び「公務執行妨害」の容疑で逮捕された。そして拘留期限の5月15日、恩田さんと倉岡さんは「公安条例違反」から「建造物侵入・威力業務妨害」に切り換えて起訴されてしまった(他の4人は釈放)。
集会の申請は行われていたが構内立ち入りは「無届」だったというのが逮捕の口実だが、機動隊からの警告を受けて最初の場所(門の前)に移動している。その直後の逮捕だったのである(参考)。
起訴の口実である「建造物侵入・威力業務妨害」も不当なものである。なぜ停学中の学生の入構を禁止するのか?大学に対する申し入れも諸手続きも不可能となるではないか。「威力業務妨害」については、「恩田さんのアジが校舎内の吹き抜けを通って教室まで響いたのが授業の邪魔だった」というのが大学と検察の主張なのかもしれない(詳細は不明)。
そもそも退学・停学・入構禁止処分を繰り返して学生の授業を受ける権利を奪ってきた法大にこれを言う資格はない。授業の邪魔されたくなかったら多くの学生たちへの処分をすぐ解いて教室に座らせるべきじゃねえか?(それにこのとき多くの学生が教室を抜け出し、吹き抜けから恩田さんのアジを聞いていたという)
逮捕したときの口実(申請には無かった場所に立ち入ったこと→公安条例違反)で立件するのは困難なため、容疑を切り換えたのだろう。つーか難癖を付けているに等しい。
■ 5月12日に行われた抗議デモでは、全学連の織田陽介委員長が「公務執行妨害」容疑で逮捕された。この日、機動隊が「車線を越えて機動隊がデモを圧縮し始めた」ので織田委員長が「デモの妨害をやめろ!」と抗議したところ「機動隊が逆ギレ、織田さんを突き飛ばし、もみ合い」になり、逮捕されてしまった(参考)。
俺も一回だけ(4月30日)法大デモに参加したことがあるが、この時も完全に左側車線の中で歩いているのに警官が微妙に肩を押し付けてきた。ワールドピースナウのデモで逮捕者が出たときも、警察からの執拗な挑発が行われたという。
このようにデモ隊を挑発し弾圧の口実を作り出すのが警察の毎度の手口のようだ。
■ 5月15日には弾圧被害者の新井さん、そして文化連盟の斉藤委員長ら数名が令状逮捕された。法大の門の横には「以下の者は退学及び停学中なので入構を禁じます ○山△男、□川◇子・・・」などというふざけた看板があるが、それを破壊した「暴力行為等処罰法」容疑だという。(参考)逮捕された全員が破壊行為を行ったわけではないが、その行為があったときそばにいた学生には、破壊の「共謀」が認められるというのだ。
この行為があったのは2月19日の出来事だというが、ならなぜもっと早く逮捕しないのだろうか?(学生による看板破壊については既に大学側から賠償請求がでているが・・・)だいたい、不当な処分を行った末に実名を晒して入構禁止するなど著しい人権侵害である。不当解雇された末に「当工場は解雇済みである鷹嘴タコ吉の入場を禁止します」なんて看板が立てられたら誰でも壊したくなるだろう。
■ 5月16日、「全国学生総決起集会in沖縄」に参加するために沖縄を訪れていた文連の洞口さんが突然逮捕された(容疑など詳細は不明)。
洞口さんは譴責処分を受けていたが停学には至らず、自由に学内に出入りできる立場だったのだが・・・・・・彼女は沖縄に発つ前に「成田で逮捕されるかもしれない」と語っていたそうだが、まさか沖縄で逮捕されるとは誰も予想できなかっただろう。法大弾圧被害者を支援してきた弁護士の接見にも大いに支障を来たす事態である。
■ 文連ブログや「法大生の会」にはまだUPされていないので言及は控えるが、他にも名の知られた学生活動家が逮捕されたらしい。現在分かっているだけでも11名が逮捕されたという。文連のブログに顔や名前の出てくる学生たちはあらかた逮捕されたということだ。文連ブログ書く人がいなくなっちゃうじゃんかよ。
要するに国家権力(警察・検察・裁判所)は、法大の学生運動の中心的・指導的人物を些細な行為をあげつらい逮捕し、運動を消滅させようとしているのだ。しかし、確実に言えるのは法大と国家権力に対する学生・労働者の闘いがより強く燃え上がるということだ。
学生たちは取調官・検察官から浴びせられる「暴行、暴言の嵐」に対し完全黙秘・非転向を貫いて闘っている。まだ逮捕されていない我々もともに闘わなければならない。
中国の民主運動家の「逮捕されていない人は、逮捕された人のことを忘れてはならない」という言葉を噛みしめてみよう。
※ コメントする前に注意事項をよく読んで下さい。
※ 最近、人気ブログランキングで200位前後を彷徨ってます(笑)是非清き一票を!


あーあ、もっとがんばって検察官になり威張り腐りたかったよ、ちくしょうめ