2009年05月17日

「労働者の味方」の仮面を被った資本家の手先

 昨日は夜勤明けだったがある労組の集会に行った。そんなに大きな労組ではないが、組合員が一致団結して経営者と闘っている労組である。いろいろと興味深い話が聞けて勉強になった。

 連合の高木サンは東大を出て旭化成に就職し幹部候補生となり、社の命令で労組の専従となった。さらに外務省に出向しタイの日本大使館に勤務したが、そこでやっていたのはタイに御用組合を作ることである。アジア人民を搾取する日本帝国主義の工作員だったんだね。こういう人が「派遣切りは許さん!」とか言ってるんだから笑わせてくれる。だいたい連合ってのは総評を潰して作られたわけだからな。
「私は、国鉄分割。民営化で総評の中心部隊である国労を潰せば、総評・社会党が潰れることを明確に意識してやった。行政改革で大掃除をして、立派な憲法を神棚に安置する」(by 中曽根康宏)
 また鉄鋼労連の宮田という人はアジア各地に展開する企業の世話をする団体を結成し、ゼンセン同盟の滝田という人は同じような目的でバンコクに事務所を構えていたという。
 で、高木サンは徴兵制を肯定する「労使協調の右派系組合」であるUIゼンセン同盟の会長から連合の会長にのし上がったんだが、UIゼンセン同盟には「人材サービスゼネラルユニオン」も加入している。
 要するに派遣会社の組合である。だから派遣労働に反対するわけがない。建前上は派遣会社の正社員も「スタッフ」もカバーする組合であり、それなりの規模と発言力もある。こういう組合の皮を被った日帝の走狗が労働者を分断し、搾取しているわけだな。

 イギリスのサッチャーは炭鉱労働者のストライキを「違法ストだ」として、炭鉱労働者の口座を差し押さえ、生活保護も申請させない法律を作り、徹底的に潰したそうな。ちょうどそのころ、増田壽男という人がイギリスで研究をしていた。帰国後、某労組に招かれたときなど「イギリスの労働運動はかくも素晴らしい」と賞賛していたという。
 のちにこの人は法政大学の総長になりました、とさ。お前のやってることはサッチャーと同じじゃんかよ。

 集会も終わり、懇親会の席上で意外な話を聞いた(その最中に法大生の洞口さんが沖縄で逮捕されたという情報が入った)。いろいろな労組(日共系)やNPO法人「POSSE」などが開催した労働学校で、
 「日本の競争力が落ちたのは終身雇用制度があるからだ。これからは柔軟な雇用を行わなければならない」
 という提言があったというのだ。終身雇用制(というか、期限の無い雇用)を止めればますます企業は解雇しやすくなりますけどどうかしましたか?まさかと思ってPOSSEのサイトを見てみたら本当だった。
 しかも、「雇用」は「平等」にしなければならないという。正社員は解雇されまいとサービス残業でも単身赴任でも受け入れてしまう、だから正社員も非正規雇用労働者も「均等待遇」しなければならない・・・というのだ。けっして正社員いじめは悪い、なんて書いてない。非正規雇用は良くない、なんて書いてない。正社員の待遇も非正規雇用並みにして、いつでもクビ切れるようにしろ、と言ってるのと同じだ。
 しかも年功序列もダメなんだとさ・・・。たしかに仕事ロクにしないクセに高給取りのオッサンにはムカつくが、年取れば結婚したりガキが出来たりマンション買ったりとかいろいろ金がかかるじゃねえか。俺はガキはあきらめてるけどさ。
 つまるところこの団体は、いわゆる「新自由主義」を支持してるんじゃないだろうか?資本家が労働者を低賃金で酷使しいつでも解雇できる社会がこいつらの理想、とまでは言わないけどさ。俺もここのチラシもらったことがあったぜ。危ないとこだったな。
 このように「労働者の権利を守る」とか「派遣切り許さない」とか主張しているクセに、実態は日帝の手先である団体もあるんだなあ。まあ日共は基本が敵前逃亡だから驚かないけどさw

 で、懇親会で焼酎をロックでどんどん飲んでたら天井が回ってきたのでおいとましたんだが、自宅に着くまでに約2時間かかった。なにしろ東千葉駅と千葉駅と津田沼駅と東京駅と王子駅のトイレと南浦和の公園で吐いてたからな。お陰で今日は一日中ごろ寝してたぞ。普段は大食漢なのに今日は赤いきつめと緑のたぬきしか胃が受け付けなかった。いくつになったら飲み方を覚えるんでしょうかこのオッサンは?まだ調子悪いぞ。つーか明日は夜勤だw



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posted by 鷹嘴 at 23:47| Comment(3) | TrackBack(0) | 労働問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 いっそ労働者がぜんたい幸せになるように願掛けをして酒を断つというのはどうでしょう?あくまで提案ですが・・。
Posted by アッツィー at 2009年05月25日 18:34
 で、私がなにゆえそれほど厳しいことを申したかといいますと、「フンニャロメ日記」5月14日付記事(ttp://funnyarome.blog82.fc2.com/blog-date-20090514.html 頭のhははずしておきます)の、草なぎ剛氏の泥酔事件を評したところに、

 「つまり、日頃どんなプレッシャーにさらされていようと、34歳にもなった一人前の男が自分を失うほど酒を飲み、あまつさえ全裸になって大声で叫ぶなどは、どの点を見ても同情することはできないどころか理解してやることさえ難しいのである。」

 とあり、それに感銘し納得したためです。

 鷹嘴様は推定して草なぎ氏より年上である様子、なにとぞこれ以上醜態をさらす前になにがしかの手を打たれますことを。
Posted by アッツィー at 2009年05月25日 18:56
ご忠告ありがとうございます。お酒は怖いです。下手すりゃ草薙みたく人生が台無しになります。節度を守るようにします。
Posted by 鷹嘴 at 2009年05月25日 23:53
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