2006年02月01日

【東芝、流量計の試験データ改ざん 東京電力福島原発で】

また東芝の不正か。

東芝、流量計の試験データ改ざん 東京電力福島原発で
2006年01月31日20時09分
 東京電力は31日、福島第一原発6号機(福島県)に東芝が給水流量計2器を設置する際、東芝の担当者が試験データを改ざんしていた、と発表した。国の安全基準は満たしており法令上の問題はなかったとしているが、原子炉の出力を正確に把握できなくなる恐れもあったという。
 昨年9月、東電に匿名の文書が届き、調査で東芝側に改ざん前の手書きの生データが残っていたことなどから発覚した。東電によると、流量計は、タービンを回した後の冷却水を原子炉に送り返す復水系配管に設置され、原子炉の出力を算出するうえで重要な機器の一つだ。
 93年の定期検査で、海外製の流量計から東芝製に交換する際、東芝の試験担当者ら2人は、流量計の測定誤差が東電から求められた範囲内に収まらなかったのに、観測データを低く見積もるなどして、東電の定めた測定精度を満たすようにした。試験は何度かあり、2人は設計と試験の両方を担当し、改ざんは見逃された。東電社員が立ち会った際は試験装置をあらかじめ操作して、数値を修正するなどした。動機について2人は、流量計の精度が基準を満たさず、作り直すと半年以上かかることから、「納期に間に合わせたかった」と話しているという。
 東芝製流量計は、東電柏崎刈羽、東北電力女川、東通の計6基でも使われていたが、東芝が社外弁護士に委託した調査では、ほかに不正は見つからなかったという。
 東芝は近く、不正をした2人を処分する。また、専門メーカーに委託して提出データの評価を行うなど制度を見直した。
これ、要するに二次冷却水(原子炉内部と熱交換器を循環する一次冷却水の熱を受け取り、タービンを回す)の流量計か。原子炉を間接的に冷やす役割もあるのであんまり誤差がでかすぎるとメルトダウンだなw
参考:
当社に寄せられた原子炉給水系流量計測エレメントの実流量試験に関するご指摘について(東京電力)
東京電力株式会社 福島第一原子力発電所6号機向け原子炉給水流量計の実流量試験のデータ処理について(東芝)
つーか、こういう不正って上司から具体的な指示がなかったとしても、暗黙の了解でやっちまうんだろうな。そうしなきゃ仕事が進まないんだろうな。そんで上の方の人は下っ端に責任被せてとぼけるのが毎度の図式。
「なお、試験責任者及び試験担当者の2名以外の当社従業員の関与は認められず、組織的な行為ではないことを確認しました。」ってお前んとこの会社の体質がそういうインチキを招いたんだよ馬鹿。
posted by 鷹嘴 at 16:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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