2006年02月05日

【超マイナー】鹿沢ハイランド【アイスバーンだらけ】

何年前だか忘れたが、TBSのバラエティー番組に「未来日記」という、若い男女(一般視聴者)をイチャイチャさせるコーナーがあった。それの何回目だか忘れたが、三角関係のうち片方の青年が彼女とスキー旅行に行ってしまったので、もう片方の青年が彼女を奪還するために自転車でスキー場に向う、というハードな企画があった。
しかし「あたり一面は白銀の世界」というシナリオだったのだが、11月なので雪景色が望めるわけがなく、まだほとんどのスキー場はオープン前である。結局、早いシーズンから降雪機でコースを作って営業している「軽井沢の鹿沢人工スキー場」のみ、このロケが可能だったようである。
彼女を奪われそうになった青年はスタッフの要請に応じ、新聞屋のチャリみたいので池袋の自宅から鹿沢ハイランドスキー場を目指した(必死にチャリを漕ぐ姿のBGMに流れていたのが、言わすと知れた「TSUNAMI」)。
どこまでマジなロケでどこまでヤラセだったのか知る由もないが、24時間近くかかって目的地に頼りつき、その努力が実って彼女のハートを射止めてしまったようである。ウッチャンが「恋に落ちた女はこんな顔になるんだね」と、青年の横に黙って座っている彼女のうつろな目つきと半開きの口を真似ていた。俺は今まで女性にあんな表情をさせたことはないなあ(@∀@)つーかこの恋すらヤラセだったら怒るよw
もしも本当にチャリだけであそこまで行ったのなら、若さのパワーと精神力に驚嘆せざるを得ない。「軽井沢の鹿沢人工スキー場」とナレーションしていたが、あそこは長野県軽井沢町ではなく群馬県嬬恋村にあり、しかも軽井沢からは車で1時間近く山道を登ったり降りたりしなければならないのである。
また、恋が芽生えるノリを演出するにはあのスキー場では難しいかもしれない。

先週の土曜の早朝、オンボロカローラに板と荷物を積み込んで日帰りスキーに旅立った。同居人が「たまにはアタシも滑ってみる」と言い出したので水上方面に向う予定にした。どうせすぐ飽きるだろうから温泉で時間を潰させる計画だったのである。
しかしAMの1620khzにて「関越道下りは雪のため月夜野IC〜湯沢IC間は通行止め、赤城ICからはチェーン規制のため渋滞」というトンデモない事態を知らされた。それどころかまだ所沢ICから乗ったばかりなのに渋滞気味である。事故渋滞(車種名は知らんが外車がセルシオのカマを掘ったようである。セルシオの方は大したダメージではなかった)を抜けても詰まり気味が解消されない。
さて、このまま水上を目指しても到着するのは恐らく昼過ぎだぞ、つーか雪道怖いし・・・と、しばらく悩んだ末、上信越道方面に変更することを決定した(こういう行き当たりばったりな行動は俺くらいなもんだろうw)。この方面で近距離なスキー場は、俺が思いつくのは鹿沢ハイランドしかなかったのである。

碓井軽井沢ICを降り少し峠を登ってから軽井沢の街を通過し、国道146号を登っていったのだが路面に雪は全くなかった。つーか例年より周囲の山々やゴルフ場に積もっている雪が少ないような気がした。この地方は今年の豪雪は関係ない。つーか元々上越や長野北部とは気候が異なるのである。
しかし峰の茶屋から群馬県側に降りると日差しの関係か路面に残る雪に悩まされた経験があるので「鬼押しハイウェイ」に入った。多少雪が残るものの怖いもの知らずの同居人の運転に支障を与えるほどではなかった(帰りは2ヶ所も関所があるこの有料道路を避けて「北軽井沢」を抜けたが楽勝だった。無駄に金を払っただけだったw)。不安だった144号も無事に通過した。残念ながらスキー場まであと数キロの鹿沢温泉郷でチェーン装着を余儀なくされたが。

2年ぶりに訪れたこのスキー場は思いのほか混雑していたような気がする(以前は年1回は訪れていた)。俺は一日券、同居人は4時間券を買い、さらに彼女は妹に貰ったウエア以外何も持っていないので一式をレンタルしなければならなかった。
板はカービングだったが、ブーツは今時滅多に見ない「リアバックル」タイプだった。つーかウエアも「私をスキーに連れてって」が流行っていたころ猫も杓子も着ていたような古いタイプである。そういう俺もウエアは約10年前の物、板も今時珍しい長さ190以上cmの業物??である。どうみても俺ら二人はスキーブーム時代の亡霊だった(笑)つーか滑りが見事ならばそれなりにサマになったんだけどねえ。
スキーブームの時代に妙な強迫観念に捉われてスキーを始めてしまったが年に数回しか行かないため一向に初心者の域を脱していない俺と、若かりし時代に周囲に誘われて時々連れていかれた程度の同居人(当時は男性にチヤホヤされていたため、そういうお誘いが多かったそうである。あくまで本人談w)が、ゲレンデで晒す醜態は風体だけではなかった(笑)

kazawa1.jpg
(「鹿沢リゾートホテル」のレストランにて。1300円のハンバーグセットは旨かったが同居人に半分近く食われたw)

実をいうと1時間ぐらい面倒を見て後は俺一人勝手に滑る計画だったのだが、あまりの不甲斐なさに結局最後まで付き添う破目になってしまった。以前戸隠に無理矢理連れていった時も感じたのだが、初めてスキーを履く奴でももう少ししっかり動けると思う。少し斜度のある所に連れていけば、「片足に体重乗せれば曲がるんだよ!」と叱りつけても「ハ」の字の姿勢のまま真横に移動するだけだった。(つーかコブの急斜面なら俺も似たようなもんだがw)
同居人のリフト件が時間切れになってから、やっとこのスキー場の売り物の圧雪された急斜面に立つことができた。第5リフトの横の「ライトコース」(このスキー場はコースの名前のつけ方が非常にダサい。オフィシャルサイト参照のこと)をカッ飛ぼうと思ったのだが・・・コースが異様な姿になっていた。
上級者がウェーデルンを決めながら連続して滑っていくので、幅数メートルだけ硬いアイスバーンになり、その両側は盛り上がっているのである。朝イチなら平坦だったと思われるが、既に午後3時半すぎ、時既に遅しである。
俺みたいなのがこんなコンディションでまともに滑れるわけがないので、第2リフトの横の「エースコース」に移動したのだが、ここもまた硬いアイスバーンになっていたので屁っ放り腰だった。つーか上級者が俺をどんどん追い越していくが、まるで歩行者と車ほどの速度差があったw
この狭いスキー場ではポールが立つ場所は下部の一箇所だけだが(たまに大会をやっている)、かなりの上級者が集い技術を磨く場になっているようである。
数年前に増設された「カマン鹿沢」エリア以外はボーダーの姿は少なく、ガリガリのアイスバーンを上級者がカッ飛ぶ、まるで密かな道場のような?こんなスキー場は全国的にも少ないのではないか、と思う。一人で練習するなら最適だな。一応コブ斜面もあるよ。

ところで麓で俺が戻るのを待っていた同居人から、「アンタの滑ってるの一目で分かったよ。動きが他の人と比べてぎこちないからw」とキツイ指摘を受けた。こりゃ来シーズンあたり、二人一緒にスキースクールに入って基礎から叩き込んでもらうっきゃないw
posted by 鷹嘴 at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | スキー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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