【追記のお知らせ 2017年4月9日】
 記事「【5月7日】雁屋哲さんの講演+井戸川克隆さんと対談」に、「美味しんぼ『鼻血問題』に答える」から福島現地での鼻血の症状についての報告例を引用しました

2009年09月20日

政党で働く、ということ2

 下の方で自公議員の秘書と自民党本部職員が失業しそうなことについて書いたが、日本で最も歴史のある議会政党である日本共産党で働いている人たちなんか、もっと厳しい立場で頑張ってるのよ。(この投稿は元共産党議員の筆坂秀世さんの著書「日本共産党」より引用。及び反米嫌日戦線「狼」のカテゴリ「お笑い日本共産党」を参考にさせていただいた)

 共産党の収入は自民党の211億円よりも多い約300億円(2004年度)だというが、そのうち251億円は赤旗の売り上げであり、新聞製作のコストに180億円かかっている。自民党のような企業献金や政党助成金などコストの無い収入とは全く違う。党員から徴収する党費、及びカンパも重要な収入である。300億円の収入があるから財政が豊かな党だ、などというのは全くの幻想だ。2000年から収支が赤字になり、04年度は24億円、5年間で累積66億円。さらに選挙のたんびに供託金を没収されている。
 共産党は唯一、政党交付金を受け取っていない議会政党だが、筆坂秀世さんは意地張らないで受け取れば楽になるのに、と指摘している(この件については別記する)。つーか国民の税金を受け取らない、と決めた覚悟は褒めてあげたいぞ。俺は自・公や日共にビタ一文よこしたくねーからよ。
 こういう懐事情だから地方組織の専従職員の給与の遅配・欠配も珍しくないらしい(俺が前いた会社みたいだな)。常任活動家の妻は教員か看護婦でないと生活が成り立たない、とも言われている。
また党員が求められるのは党費とカンパだけではない。各地の後援会が新巻鮭やアジのひらきなどを大量に仕入れ党員に販売し、その利益を活動費に充てている。
「政党助成金を受け取らないと体裁のいいことを言っているけど、党員からは顔を見ればお金を出せ、暮れにはお餅やみかんを買えと言ってくる。党員からの血のにじむ献金で成り立っているだけではないですか。こんなことは自慢できることではありません」
 というメールを、離党した女性が筆坂さんに送ったという。
 新しく建てた党本部ビルは工費が85億円ほどかかったそうだが、ある地方の地区委員長が見学にきてその立派さに憤り「二度と募金しない」と語ったそうな。また伊豆には幹部専用の別荘もあるという。
 こういう党の方針にみんな嫌気がさしているのか、昨年の党費の納入率は63.9%だったという。「蟹工船」ブームで党員が増えたと宣伝しているが、実態は名前だけの党員が増えているだけなのかもね。80年の355万部をピークに06年には164万部まで減った赤旗の部数が、昨年21年ぶりに増加したというが、実態はどんなもんだか。

 で、その赤旗の配達だけど、驚いたことに党員がボランティアで配達してるんだってさ。もちろん他の新聞社のようなアルバイトもいるみたいだが。しかもかなり年配の人が配達しているようだ。
 この75歳の人はチャリで2時間かけて約60部配っているという。俺が昔読売で新聞小僧をやってたころ、チャリで2時間少々で回れる範囲で約300部を配達していたが、まあ年齢の差もあるが効率が違い過ぎる。それもそのはず、赤旗とってる家庭なんぞ滅多にないからこんな手間になっちまうんだよ。
 田舎だと複数の新聞社と契約している販売店もあるけど(たとえば俺んちの近くの販売店は朝日と産経を配ってるよ)、まあ朝日配るついでに赤旗も配ってくれる販売店はないだろうな。つーか共産党はそんなコスト負担しないだろうな。
 契約家庭が三軒も四軒も連なっていたり大きいマンションには10数部抱えて持っていく読売の配達と比べりゃ、同じ2時間でも全然違うだろう。お年寄りはいたわってあげなきゃ。この人もボランティアかしら?窃盗で捕まったお爺さんの配達員もいたそうだけど、まあ盗みぐらいやりたくなる気持ちも分かるわな。つーか共産党の党員は60代などまだ若手!で、「70代、80代が活動の中心という支部」もあるという。
 もっとも、これらのことが許せん!なんていうつもりはないよ。みんな好きでやってんだろ?党員の皆さんはこういう涙ぐましい努力で党を支えているんだ。自民党関係者なんかちゃんと給料貰ってた分、全然恵まれてるじゃんかよ。つーか政党で働くということを、普通の雇われ人と混同してはいけないのかも、しれない。革命のために、社会主義国家の実現のために闘っている(はず)だから、党に養ってもらうんじゃなくて党を養う気概がなければならないのかもね。筆坂さんは、「議員になろうとか、出世しようとか思って入党する人はいない。自民党や民主党とは決定的な違いの一つ」だとと述べている。そういう筆坂さんも銀行に就職してから入党し、サービス残業を告発したりして随分干されたという)
 それに専従職員なんかいない市民団体でも、休みの日どころか平日の夜でもやれ会報の編集だ、集会の準備だと動き回っている人々がいる。こういう無給の労働で余暇が潰れることを全く厭わない活動家がいるから組織が維持できるわけよ。これと同じノリなのかもね。
 つーか共産党には、党員の皆さんがこのように己を犠牲にしてまで尽くす価値があるだろうか?外野がこういうこと言っちゃ失礼だけど無いと思うよ。(続く)
posted by 鷹嘴 at 17:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 日共 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
拙者の無礼ログ、引用いただきありがとうございます。

最近、日共批判が多い俺ですが、党員を犠牲にして成り立つ日共の偽善ぶりが目に余るからだとご理解ください。

>こういう無給の労働で余暇が潰れることを全く厭わない
結局、人間というモノは弱いモノで、このような精神力に頼ってばかりはいられない、だから革命運動は続かないのではないかと思う次第です。
Posted by やつらだ at 2009年09月21日 22:20
お読みいただきありがとうございます。先ほど続編を投稿しました。

余談ですがバーダー・マインホフを観ました。ドイツ赤軍の行動力にただただ圧倒されました。
私の知り合いの活動家の皆さんが、どうしてあそこまで頑張れるのか、なんか分かったような気分です。
Posted by 鷹嘴 at 2009年09月21日 23:33
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/128467499

この記事へのトラックバック