■ 筆坂さんは参議院議員を辞職させられたあともしばらく党本部に勤務していたが、ある日地方議員が相談にきた。「赤旗の代金を立て替えてまで部数を増やしていたが、年間何十万円にもなる。生活にも影響している。もう議員を辞めたい」。なんかありがちっぽい話だね。上の方はハッパかけるだけで実際に動いてる人間の苦労なんか知りゃしねえんだ。シカトだ。正式に掛け合ってみても「ちゃんと集金しなさい」で終わりだろうな。しかし党員にすらこういう仕打ちをする政党に何か期待できるものがあるだろうか?
「その一方、赤旗に掲載されるのは威勢のいい話ばかりである」。ある会議で赤旗部数拡大運動の責任者だった人物が電波なことを言い出した。
「不破議長の講演をCS放送で聞いて感動して、すぐ飛び出して5部拡大した同志がいる、こういう話を赤旗にも掲載して党員を励ましたい」
アホちゃうか?赤旗なんかそんな簡単に契約とれるかよ。紙面に載せたら「日共オワタ\(^o^)/」と笑われるだけだぜ。別に赤旗に目を通してんのは支持者だけじゃないぜ。公安だって読んでるだろ?つーか都合の良いことだけを取り上げ、都合の悪いことは徹底して隠す性質は北朝鮮や中共と同じですな。
筆坂さんはこの発言者を、次のようにたしなめた(要約)
「それが事実だとしても極めて稀な事例だ、そんな簡単に契約できるなら赤旗の部数がこんなに減るわけがないじゃないか。赤旗を増やすのは楽しい、などという経験が紙面に載ることがあるが、私の経験から言えば一番辛い仕事だ。家計が苦しい中で他の新聞と赤旗の両方をとってくれと頼むのは心が痛む。しかしわが党はそれでも読んでほしいから必死で購読をお願いしてるんだ、そんな事例を普遍化すべきでない」あまりにも図星なので反論は無かったという。このように苦言を呈していたことが筆坂さんが粛清された原因かも、しれない。
それにしても「赤旗を増やすのは楽しい」などとよく言えたものだな。俺が新聞小僧のころ、拡張員(勧誘員のこと。配達も集金もせず勧誘専門で、広い地域を転々としている)を、読売を取っていない世帯に案内する仕事があって、朝日を取ってる一軒家とか案内すると叱られたな。「俺、一軒家向きの顔してねえだろ?アパート案内しろよ」って。気の弱そうな若い奴に無理矢理契約させるつもりらしいけど、それでも一件も契約取れないことが多かったな。おぢさんたち「もうこんな仕事辞めたい」って言ってたな。今じゃますます厳しくなってると思うよ。読売や朝日だって一件契約取るのも大変なのに赤旗じゃあ、1万軒回って一件取れれば御の字じゃねえか?(ちなみに読売の拡張員にはヤクザみたいのもいて一人暮らしの若いのに無理矢理契約させちゃう奴もいたけど、共産党の党員にはそういう人はいないと思うよ。ヤクザだったらもっと儲かることするだろうねw)
■ 共産党には「民主集中制」(民主主義的中央集権制)という“組織原則”がある。ひとつのテーマを民主的に討論し、結論が出てしまえば文句を言わずに組織が一丸になって実行していく、という決まりだという。共産党の規約にもその説明がある。
第三条 党は、党員の自発的な意思によって結ばれた自由な結社であり、民主集中制を組織の原則とする。その基本は、つぎのとおりである。一見もっともなことのように思えるが、日本共産党が批判される際には「暴力革命・プロレタリア独裁・民主集中制は三位一体」と槍玉に上がる。旧ソ連の「民主集中制」は徐々に変質しスターリンが粛清を行うための手段と化したという。
(一) 党の意思決定は、民主的な議論をつくし、最終的には多数決で決める。
(二) 決定されたことは、みんなでその実行にあたる。行動の統一は、国民にたいする公党としての責任である。
(三) すべての指導機関は、選挙によってつくられる。
(四) 党内に派閥・分派はつくらない。
(五) 意見がちがうことによって、組織的な排除をおこなってはならない。
筆坂さんは共産党の「民主集中制」も既に “形骸化”していると指摘する。「党大会(追記1)の2ヶ月前に発表した大会決議案を、全ての支部、地区、都道府県の党会議で討論をつくしてきた」というのが建前だが、「読了率は自己申告でさえせいぜい3割前後のはず」(追記2)。党員なら必ず読まなくてはならないものを読んでないんだ。まあ「必ず読んで下さい!」ってゆう資料を全然読んでないことなんてよくあるよね。分かる分かるw
それでも党大会では全党員が読了し「討論をつくしてきた」のを前提として開かれるんだろうね。ま結局なんでも党員そっちのけでトップの意向で決まっちまうんだ。天皇制の容認(追記3)も裁判員制度賛成(追記4)もね。
ところで上に挙げた規約には「すべての指導機関は、選挙によってつくられる」という一文があるが、そもそも党内にまともな選挙など存在しない、という。
■ 共産党も、各種の委員は党員による選挙で選ぶことになっているが、実態は選挙の呈を為していない、という。支部委員の選出は仕事がきついからみんな嫌がるので地区委員が「私も手伝うから大丈夫」と説得するらしい。
地区委員や都道府県委員の選出は最高裁裁判官の審査みたいな信任方式だが、知らない名前ばかりだから(共産党は原則上下関係しかなく、党員同士の横のつながりは禁止されている)みんな○がつくけど小うるさい地区委員長だけ×がつく、という皮肉な結果になることもあるという。
さらに中央委員の選出も信任方式だが、改選前の中央委員会による「立派な幹部候補」だというお墨付きの候補者名簿が作られるのだから「落選した人などいたためしがない」。要するに現職の中央委員が自分自身を信任する、あるいは気にいった人物だけ仲間に入れてあげる、というシステムだね。トップからは警戒されてるけど一般の党員の支持が多い、という人が中央委員になることは絶対ないだろう。候補者名簿に入れないだろう。
■ 自民党や民主党は党員による選挙によって党首を選ぶが、共産党は違う。中央委員会から委員長が「選出」されるのである。上で述べたように中央委員とは自分で自分を選んでいるのだが、その中央委員会の会議によって委員長が決定する。それもひどい出来レースだという。
筆坂さんの経験した例では、私が委員長になりたい、などと立候補する者はいない(中央委員なら誰しも議長や委員長になる権利があるのだが)。
そこで故・宮本顕治氏(1908−2007)が「さてどうしましょう」と言うと宮本氏より古参の幹部が「宮本同志を仮議長に推薦します」と発言、拍手で確認されて宮本氏が議長席につく。
そして仮議長が(要するに宮本氏自身が)「では中央委員会議長を選出します」と言うと、また古参幹部が「宮本氏を議長に推薦します」と発言、これまた拍手で確認、決定。(不破氏が議長だったころは最初から「私が仮議長でいいですか」と立候補していたという)
そして宮本氏が「では○○同志を委員長に、△△同志を書記長に推薦します」と発言するとまた拍手で決定。こういう茶番劇が行われていたのだ。
それどころか第22回大会の時には、事前に不破委員長、志位書記長ら幹部による人事小委員会が設置され、議長は不破氏、委員長は志位氏、書記局長は市田氏・・・という人事案が作成されていた。誰が何に就任するのか最初から決まっていたのである。このように共産党の幹部人事は幹部らの密約で決まる。幹部が自分で自分を選ぶのだ。党首を決めるたびにすったもんだする自民党や民主党とは「決定的な違い」がある。
■ こういう体制だと年老いた幹部を引退させるのも苦労するだろう。宮本顕治氏は70年から82年まで委員長(初代)、82年から97年まで議長(第2代)を努め引退した(追記5)。なんと88歳まで現役だったのだ!裕仁もカストロも北の将軍サマもこんなに往生際が悪くないよな。
しかも宮本氏は実質的なトップだった不破氏に対しても「不破君が云々」、と小僧扱い、中央委員会では委員全員に対し「あなたがたは」という物言い、つまり「完全なる上から目線」だった。迂闊なことを言えば大目玉を食らう。
筆坂さんも宮本氏と直接会話をしたことはないが間接的に怖い目にあったという。筆坂さんは80年代後半〜90年代前半にかけて衆議院選で3回立候補して全て落選したが、「たしか90年」に、選挙対策局から「感想文を提出せよ」というので「『宮本議長が引退したほうがいい』、という声が有権者のなかにある」と書いた。するとこれを読んだ宮本氏が『東京一区の候補者ともあろうものが何だ』と激怒している」と東京都委員会に呼び出された。都委員会が「必死にとりなしてくれたおかげで」釈明文を書いただけで済んだ。つかこのとき既に81か82歳じゃねえか。現役でいるほうがどうかしてる。
また、ある女性の参議院議員は中央委員会の席上で宮本氏から「日頃の活動態度がなってない」などと猛烈に批判され、自己批判させられた。他の委員はただただ震え上がるだけだったという。まあよくいる独裁者だな。
ところで筆坂さんが党籍にあるときに感じていたことだが、不破氏と志位氏の関係が、かつての宮本氏と不破氏の関係と似てきたという。たとえば志位氏が会議で議題をまとめようとすると不破氏が「僕は違うな」とひっくり返す。たとえば会議で課長がまとめようとしたときに、部長が横から口を挟んでひっくり返すようなもんである。大勢の前で恥をかかされるのである。
筆坂さんも不破氏から「一時は何をやっても怒られるようなありさま」で、志位氏が「どうして不破さんは筆ちゃんにあんなに怒るのかな」と慰めたそうだが、「同じ叱責でも、常任幹部委員会になりたての私の立場と、書記局長も経験し、対外的には党を代表している委員長としての志位氏の立場では、辛さの度合いはまったく違ったはずである」。
そんな不破氏も2006年1月、76歳の誕生日を前に議長を退いたが、中央委員会の常任幹部会、及び「社会科学研究所」所長というポストに残った。こんな大物が現役のままでは志位氏ら幹部はさぞかしやりにくいだろうが、筆坂さんは「今後、志位委員長が退任して常任幹部会員の役職だけになるための前例になったとも言える」と指摘している(追記6)。
■ こんな政治組織がどんなふうに社会を作り変えようと夢見てるのかだいたい想像つくが、意外なところでその本音が垣間見える。前の投稿で共産党が政党交付金を受け取っていないことについて触れたが、共産党にとってこれは「憲法違反」だという。
「国民に対する強制的な政治献金であり、憲法が定めた政治信条の自由をおかすもの」(不破哲三・井上ひさし/著「新 日本共産党宣言」光文社、筆坂さんの「日本共産党」より孫引き)
しかし筆坂さんは「政党助成金の考え方を最初に提唱したのは共産党ではなかったか」と指摘する。
共産党が「今も大いに自慢している日本人民共和国憲法草案」(1946年6月起草)の第2章「人民民の基本的権利と義務」の第9条には、次のような条項がある。
● 人民は民主主義的な一切の言論、出版、集合、結社の自由をもち、労働争議および示威行進の完全な自由を認められる。たしかにこれは税金で政治政党を助成する政党交付金と同じだな。しかし筆坂さんは次のような指摘もしている。
● この権利を保障するために民主主義的政党ならびに大衆団体にたいし印刷所、用紙、公共建築物、通信手段その他この権利を行使するために必要な物質的条件を提供する。
● 民主主義的大衆団体の国際的聯繋の自由は保障され助成される。
「民主主義的であることが前提なので、時の政府が民主主義的か否かを判定するという考え方だったのかもしれないが、だとすればその方が大問題である」要するに、共産党が政権党になれば、共産党独自の基準によって「民主主義的な政党・大衆団体」を選別し、言論、結社の自由を与える。そしてそのような団体に対しては「必要な物質的条件を提供」する。そうでない団体に対しては「提供」しないどころか組織することさえ禁じる、というつもりではなかろうか・・・という指摘だ。
俺はその通りだと思う。現行の政党交付金制度では、それこそ幸福実現党でも維新政党・新風でも国会で議席を獲得すれば政治資金が提供される。民主主義的か否か、など判定されることはない。ゆえに共産党が現在のこの制度を「憲法違反」だと非難したい気分も分かる。共産党の本性丸見えですな。
共産党にとって、ただ自分自身とその傀儡だけに国民の税金を投入し、それ以外の団体は存在すら認めない、というのが理想だろう。「民主主義的」などというのは方便に過ぎない。そんなことは各人の主観で決まってしまう。というか政府が「民主主義的」かどうか判定する、という考え方自体が「民主主義的」ではない。
だいたい、党員や幹部にすら「民主主義的」に扱うことはない共産党が「民主主義的」な社会を造るわけがないだろう。共産党にとっての理想は北朝鮮や中国の共産党政権のような全体主義国家であろう(そういえば中共とはいつの間にか仲直りしたよな)(追記7)。こんな政党が党勢を盛り返すことはないだろう。それにしても日共が民主主義云々と口にするのは笑わせてくれる。なにかと言えば麻生降ろしだの加藤の乱だのと「造反議員」が出る自民党のほうがよっぽど「民主主義的」だ。
■ しかし以上に述べたようなことは共産党だけでなく他の政治団体、市民団体にも少なからず見られることである。共産党のように支持者を失いたくなければ今すぐ改めるべきだ。それにしても共産党が結党以来多くの支持者の人生を狂わせてきた罪は重い。筆坂さんはある晩自分の秘書(追記8)と飲食し、カラオケボックスでチークダンスを踊ったそうだが、その件で党に「セクハラされた」という訴えが行われた。あまりにも不自然である。筆坂さんのように入党以来わが身を犠牲にして仕えてきた人物でさえ、このように粛清するのである。
共産党という組織自体が支持するに値しないのはもちろんのこと、いろいろな運動に中途半端に首を突っ込み、主役ヅラをして引っ掻き回し、挙句の果てに捨て台詞吐いて去っていった歴史を忘れてはならない。三里塚闘争を破壊しようとした件はこのブログにも書いた。また無防備地域宣言運動から突然離脱したことも忘れてはならない(参考)(追記9)。共産党の支持が無ければ地方議員で条例化することなど不可能だろう。「梯子を下ろされた」わけである。無知だった俺がやっとのこと共産党の本性を知った件もシーサーという会社がこの世にある限り語り継がれるだろう(笑)(追記10)。このように共産党は運動を妨害し破壊する。全く平和と民主主義を求める者にとって疫病神だ。
■ しかもこのような組織がなおも衆参合わせて16議席を持ち、地方議会では 3000以上の議席を持ち、先月の総選挙では小選挙区で約300万、比例区で約500万票をも獲得したという現実がある。党員数は40万人程度らしいが党員でなくてもかつての俺のように毎回投票する支持者も多いだろう。それに2年前の選挙のときには職場で「この前は自民党に入れたけど今度は民主党か共産党にしようかな」とつぶやく同僚がいた。このような浮動票も多く集めているだろう。
共産党の厄介さを知っている者は、その実態を広く知らしめ、退潮を加速させるのが義務ではなかろうかと思う。献身的に共産党に尽くしている人たちには悪いけどね。
これはあるジャーナリストの話。若いころ共産党の党員だったが思想的な食い違いから追放されたという。ところがある日、赤旗の勧誘が来てしまった。赤旗なんか取らない、といっても粘るので「俺が○山△吉だと知っているのか」と一喝し、水をかけてやったという(それほど有名人とは言えないが、赤旗を勧誘するぐらいなら知っておくべき名前だと思う)。それ以来赤旗の勧誘は来なくなったそうな。しかし悪いのは勧誘してる人じゃなくてミヤケンとか指導部なのに、飛んだトバッチリだね。それにしてもきょうび読売や朝日さえ大変なのに赤旗なんて勧誘してもねえ。やめちゃいなさいよw
(追記1) 党大会では「常套句」というものがある。志位氏ら幹部の報告を聞いて「身の引き締まる思いがした」「まだまだ自分たちのとらえ方が甘かった。幹部会報告を聞き、目からウロコが落ちた」などという発言が毎度のように出るというのだ。
「いったい何枚、目にウロコをつけているのかといいたくなった」(by筆坂さん)
(追記2) 共産党の新綱領も改定から2年経っても読了率34.2%、と報告されたという。
(追記3)天皇制への見解について、「赤旗」にはこのような記事がある。
共産党が天皇制を容認したというのは事実に反する、綱領で「天皇の制度は憲法上の制度であり、その存廃は、将来、情勢が熟したときに、国民の総意によって解決されるべきものである」と規定してますよ・・・と主張している。しかしどんなことでも「将来」、「国民の総意」によっては変更の可能性があるじゃねえか?憲法9条だって「国民の総意」が望むなら改悪も避けられない。「将来、情勢が熟したときに」なんてのは要するに現行では認めるということだ。党勢の衰退に怯えて日本帝国主義に屈したようですな。
(追記4)裁判員制度反対運動を率いる高山俊吉弁護士のもとに、共産党の党員から「共産党はどうして裁判員制度に反対しないのか、と支持者から強い批判を浴びている」という相談があったという。
(追記5)党大会は、毎回伊豆の多賀の「日本共産党伊豆学習会館付属大講堂」で開催されている。97年の第21回は議長(宮本氏)が体調不良のため参加できなかったが、筆坂さんによると彼はまだ引退するつもりはなかったという。そこで不破氏が大会期間中に東京都多摩市の宮本邸を何度も訪問し引退を説得し続けた。しかし宮本氏は「君、僕が何か間違いを犯したか」と言ったという。その歳まで居座ってるのが「間違い」だっての!てかその歳まで居座ってる爺さんならそれくらい言いそうだな。これは「不破氏から直接聞いた話」とのこと。
しかし不破氏は「大会期間中に毎晩伊豆多賀と東京を往復できるわけがないだろう」と真っ向から否定している。そう言われりゃそうかもしれんな。伊豆と言っても熱海だけど日帰りはハードだw
つか不破氏は、
「宮本氏は94年(第二十回党大会の直前)に脳梗塞で倒れ大会に出席できなかった。その後、総会で挨拶をできる程度に回復したが、97年には車椅子が必要になり、声を出すのも苦しそうだった。この年の5月の総会で9月に大会を開くことが決まったあと、宮本さんの退任について二人で話し合いを続け、時間がかかったが9月の大会の前に正式に退任が決まった」と説明している(上記リンクより要約)。説得するのに4ヶ月ぐらいかかってんじゃねえか。筆坂さんの話の信憑性はさておき、88歳の爺さんを引退させるのにエラく苦労したのは不破氏も認めているのである。
(追記6)日共みたいな体制だとどんなザマになるかだいたい想像つく。筆坂さんが離党してから週刊新潮に手記を掲載すると、全国から「激励や叱咤の手紙」が寄せられたが、そのなかには党の恥ずかしい内情を暴露するものもあった。
「地区委員長や市議会議長が『不破さんはレーニンを超えた』とか『マルクス以上だ』などと発言し、そういうことが地区委員会発行の党員向けニュースにまで掲載されている。個人崇拝だというと逆に批判された」
筆坂さんが党籍にあった2002年にも、党本部の不破氏の講義で、ある元衆議院議員が「不破さんは、現在のマルクスだ」と述べたそうである。
マルクス・レーニンってのはおまいらの教祖さまじゃねえのか?「**師はキリスト、ブッダよりも偉大だ」って宣伝するカルト教団みたいだな。
これについて筆坂さんは「個人崇拝、というのとは少し違う。思考停止なのである」と指摘する。日共は絶対的に正しい、「不破さんが世界を動かしている」・・・と党員に思わせようとしている、というのだ。たしかに日共のシンパにはそういう傾向が見られるな。この点ネトウヨと習性が同じだね。
(追記7)日本共産党と中国共産党との関係は1966年以来断絶していたが、98年7月に関係が正常化された。それ以前はどうだったのか知らねえが、赤旗のweb版を探してみてもチベット問題について中共の発表を垂れ流す以外は当たり障りの無いような記事しか見つからない。漢族の人権活動家の弾圧についても(俺の探し方が悪いのかもしれないが)全く見つからない。ウイグル問題、文化大革命や天安門事件については多少批判的なことを書いているが。
日本の戦争責任を追及するのは当然だが、中国のやってることもしっかり批判しなけりゃ説得力がないと思うよ。まあ日共には期待しないけど。
ところでこの記事だけど、
「(チベット問題悪化を)防ぐために、中国政府と、ダライ・ラマ側の代表との対話による平和的解決を求めるものです。そのさい、双方が認めている、チベットは中国の一部であるという立場で対話をはかることが重要」・・・それまさか、ダライラマやラビア・カーディルさんは「中国を分断しようとするテロリスト」ってゆう「立場」じゃあるまいな?それよかこっちの方がムカつく。
「オリンピックをこの問題に関連づけ政治的に利用することは、オリンピックの精神とは相容れないものであり、賛成できない」
オリンピックを政治利用してんのは中共ですが? 「オリンピックの精神とは相容れない」ことをやってんのは中共ですが?
つーかこれみて笑ったぞ。
「北京オリンピックの十六日間が、人間的な感動にあふれ、平和のメッセージを発信する舞台となることを願ってやみません」
「平和のメッセージを発信」するべきなら、なんで中国でやるのを反対しないんですか?それとも「平和のメッセージ」とは、チベットやウイグルは永遠に中共の領土だ、誰にも文句言わせない・・・ってことかね?
(追記8)自民党や民主党の国会議員が秘書を直接雇うのとは異なり、日共の議員秘書は党本部から給料を貰っている職員である。「共産党は国会議員よりも秘書のほうが偉い」とささやかれることもあり、秘書によっては比例区で当選した議員を軽視したり、「うちの議員は頭が悪いから」「質問が下手で救いようがない」と「暴言を吐く」者もいるという。こういう関係だから幹部が秘書に差し金して議員を失脚させることも容易だろう。筆坂さんも自民党の議員から「共産党の秘書は恐いから」と言われたことがあったそうな・・・。
ところで02年に、日共の議員秘書による党本部への巨額な献金が疑問視されたことがあった。国会議員の公設秘書(政策秘書、第一秘書、第二秘書)は国から給与が支払われるが、日共の場合、党職員としての給与を超える額は党へのカンパになってしまうのだ。自民党議員なんか秘書としての給料をちゃんと貰っていた分、全然恵まれてるよな。
筆坂さん自身もこのへんのカラクリをよく知らなかったそうだが、財政担当者に「レクチャーを受けて」テレビ討論会で弁明した。
「秘書は自主的に党本部に献金しているが、これはそのまま国会の秘書会計に戻され、秘書の共同経費として使われている」
しかし筆坂さんには腑に落ちない思いが残ったという。01年度の秘書の「自主的寄付」は約3億6600万円だった。こんな金額が本当に秘書の「共同経費」として使われたのだろうか「全く説明はなされていない」。
また国会議員の「文書通信交通滞在費」は一人当たり月額100万円だが、「これも本当に文書通信交通滞在費として使用されているのか。最近(06年)になって18人分を共同で使用していると説明していたが、私は議員在職中に月100万円も使ったことはない」。
どうやら筆坂さんもこの月100万円のお小遣いを党に献上していたようだな(つか年間約2000万円のお給料はちゃんと貰えてのかしら?)。末端の党員だけでなく国会議員やその秘書からも搾取する日共恐るべし!
(追記9)「国が燃える」の南京大虐殺についての描写にイチャモンをつけた「いぬぶし秀一」、というトンデモない馬鹿がいるが、こいつが日共の議員に無防備地域宣言について尋ねたところ、「あれは我々とは無関係。彼らは反共で極左だ」という返答があったという。
いぬぶしのような馬鹿の言うことだから鵜呑みにするのは危険だが、まあ日共ならそのぐらいのこと言いそうだね。こっちも参考になる。無防備地域宣言運動から離脱を決めた日共の本心はまあこんなところかもしれない。いぬぶし並みに馬鹿だということがよく分かった。
(追記10) あの件について、赤旗で野中氏のインタビューを掲載したからチャラだ、と思っている向きもいるようだ。「思考停止」に陥っているな。まあ日共シンパの頭の程度はそんなもんだけどw
以上、外部リンクと特記以外は「日本共産党」(筆坂秀世/著 新潮文庫164)より引用。
【参考リンク】
◇ 反米嫌日戦線「狼」(反共有理): お笑い日本共産党
・共産党 宮本顕治は人殺し
・共産党よ 党費納入率6割未満でどうやって選挙に勝つのかw
・政党助成金を貰わないことで共産党員が貧困に喘いでいるw
・日共機関紙『赤旗』で老人が過労死する日
・民主集中制 レーニン主義の系譜を引く日本共産党が採用する恐怖支配
◇ 共産党、新規党員増加 「蟹工船」「資本論」ブームで? (1/3ページ) (魚拓)
◇ 共産党、新規党員増加 「蟹工船」「資本論」ブームで? (2/3ページ) (魚拓)
◇ 共産党、新規党員増加 「蟹工船」「資本論」ブームで? (3/3ページ) (魚拓)
◇ 「赤旗」21年ぶり部数増 共産党にんまり (魚拓)
◇ なるほど納得 連帯 「赤旗」配達 とてもユニーク (魚拓)
◇ 「しんぶん赤旗」の配達はどうしているの? (魚拓)
◇ 「しんぶん赤旗」編集局のご案内 (魚拓)
◇ しんぶん「赤旗」配達員募集してます (魚拓)
◇ 窃盗容疑で74歳赤旗配達員逮捕 (魚拓)
◇ チベット問題――対話による平和的解決を 志位委員長が胡錦濤主席に書簡 (魚拓)
◇ 北京五輪 選手が躍動する平和の祭典に (魚拓)
◇ 筆坂秀世氏の本を読んで 不破 哲三 (魚拓)
日共の議席を少しでも減らすために清き一票を!
(別ウインドウ) (同じウインドウ)
お前らの過去の行状はすべてわかっているんだ。
右翼やら公安やらから金貰って大衆分断して何が楽しいのかね?
お前らがいなければとっくの昔に民主連合政権が樹立していただろうよ。
公安やら右翼から戦術指導・資金援助などされているようだが
大衆運動を分断し、人殺しにあけくれるのは楽しいかい?
大衆運動を分断し、権力側にこびへつらうニセ「左翼」の本性が顕になったなw
過去の闘争で、ニセ「左翼」が介入してきて権力側に有利になった事例はいくつも・・・いや全てかw
ニセ「左翼」っていわゆるネトウヨと呼ばれている人たちと根本的思想は同じなんだね。
自衛隊内のいじめとかを批判するなら、「反自衛隊」同士で仲良くする努力をしたらよろしいのでは?
関連する自前ブログ記事から、トラバを打ちました。
共産党と言えば、50年代問題とか、戦前の「特殊体質による急死(爆笑)」とか、殺人としかいいようのない事例に事欠きませんね。
あと、馬鹿なコメントに対して。知性のない人間とは対話する気がないので。(共産党員のほとんどに知性は今やない。ある人は逃亡しまくってますね。)
趣味程度ですが、ある程度神学をやった人間としては、「ニセ」と本気で思うのならば「ほうっておけばいい」と思うのです。
はっきり言って、「現存する共産主義運動」なんてのは、その徹底性において宗教運動の足許にも及びません。新左翼は「はじめようとしたときに泥沼に転んで滅んだ」というところでしょうか。馬鹿にする気がない、どころか、同情するのですけど、革マル的なものを産んでしまったのは、やはりその前の時代(日本共産党の時代)の総括に徹底性がなかったからでは、と。
長々とすいません。
小生のいた労組は、1980年代に共産党の引き回しに辟易した当時の青年部員が決起し、党員を労組の活動からパージしました。
新左翼系は、弱小だったからかもしれませんが、そこまでの扱いは受けませんでした。
どこが分断を持ち込んでいるのやら。事実を知る人間から見れば、馬鹿馬鹿しいことこの上ないコメントですな。
共産党のことをまるで知らなかった私ですが、知れば知るほど、ろくでもない組織であるのが分かってきますね・・・
たしかに。引っ掻き回したあげく勝手に出て行ったくせに、排除されとか言いますからね。
民主連合政府って、もうバクテリアに食われて無いんじゃないの。
(一) 党の意思決定は、民主的な議論をつくし、最終的には多数決で決める。
(二) 決定されたことは、みんなでその実行にあたる。行動の統一は、国民にたいする公党としての責任である。
(三) すべての指導機関は、選挙によってつくられる。
(四) 党内に派閥・分派はつくらない。
(五) 意見がちがうことによって、組織的な排除をおこなってはならない。
これが日本共産党の民主集中制だそうですが、こんなものは民主集中制でもなんでもありませんな。本来の民主集中制とは、「下部機関は上部機関の決定に従う。決定に対し下部機関は批判の自由を持つ。批判があれば、上部機関はこれを真摯に検討しなければならない。検討の結果、なお上部機関の決定が正しいと結論がでれば、下部機関は無条件に上部機関の決定に従わなければならない。ただし、決定の実行が失敗に終わり、下部機関の批判が正しかったことが明らかになれば、失敗の責任はすべて上部機関が負わなければならない。」というものであって、上部機関にははなはだ厳しいのですね。これをまともに実施すれば、共産党の中央委員会は即座に消し飛ぶのではないでしょうかね。