2009年10月16日

またビル管理会社が給料未払い

 これ、杉並・親の会の会報で知った話。

 セシオン杉並のビルメンテナンス業務を請け負っている株式会社東宝クリーンサービスが、従業員へ給料を支払っていないことが明らかになった(9月17日付け東京新聞)。給料遅配は4月から始まっていて、この記事が出た時点で8月末に支払われるはずの給料(7月分)がまだ支給されていないという。

◇ 杉並区施設 管理会社が賃金未払い 区は別業者と委託契約へ - 東京自治体情報 - Yahoo!ブログ

 また、破産手続きも開始されている。東京新聞の記事とは食い違うが、同社の【倒産情報】によると3年前から給料の支払いや取引先への支払いが遅れるようになっていた、とのこと。俺の前の会社は給料遅配が始まってから1年ちょっとで潰れたぞ。よく持ちこたえたな?

◇ 指定管理者破産で市が施設直営管理へ-厚木(カナロコ) - Yahoo!ニュース (魚拓)
◇ 東宝クリーンサービス倒産情報 静岡商工データ (魚拓)

 給料未払い分はどうなるんだろうか。労働債権は優先されるって一般に理解されてるみたいだけど(たとえば自動車教習所が倒産した場合、生徒の講習料より教官への給料が優先される)、企業が払うべき税金や社会保険(政府管掌の健康保険とか雇用保険とか)の方が最優先だよ。(参考)俺がいた会社も税金払ってなくて差し押さえ受けたし。

 最悪、国による給料の立替払い制度ってのがあるけど(未払い賃金の8割が支給される)。つか俺がいた会社の場合、破産手続きすら出来なかった(手続きの費用すら無かった)。だから立替払い制度は適用されなかった。
 零細企業なら「事実上の倒産」として適用されるけど、俺のいた会社は資本金と従業員数が両方とも規定より大きかったからさ。だから約2か月分給料もらいっぱぐれ、泣き寝入り。こんなアタシを哀れに思ったらゼニ恵んでくださいよ。いやマジ今でもムカツク。一生引きずるぞ(ちなみに費用足りないけど破産させてもらうため高裁まで争ったけど棄却されたって。経営者は労基署から刑事告発されたけど不起訴処分だとよ)。

 東宝クリーンサービスについてはすでに手続きに入ってるから最悪な事態は避けられるだろう。大事なのは給料を約束の支給日に振り込まないような会社はすぐ見限るってことだな。速攻で顧客に警告し労基署に駆け込むのはもちろんのこと、裁判所に行って仮処分の申し立てしないとね。俺はやり方知らんけど。

 それにしても俺のいた会社の経営陣は「もうすぐ立ち直るから安心しろ」って言うだけで、労働債権より税金・社会保険が優先されることも、立替払いは8割しか出ないことも、破産手続き出来なきゃその制度さえ適用されないことも教えてくれなかった。
 資本家は常に労働者を搾取し欺くことを肝に銘じつつ、
 11.1全国労働者総決起集会に1万人の結集を!
posted by 鷹嘴 at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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