11月10日朝日新聞「労組はどこへE 労使協調 両刃の剣に」より引用。せっかく切り抜いてあったのに失くしてしまったが、「労働相談センター・スタッフ日記」にアップされていた。
2007年2月、コナカの労働者が「全国一般東京東部労組コナカ支部」を結成し、未払いの残業代を支払わせ、店長への管理職扱い(残業代が支払われない)を撤回させた件はこのブログにも貼ったが、 08年2月、同社に「UIゼンセン同盟コナカユニオン」が結成された。いわゆる経営者側の手先となる「第2組合」である。つか「ゼンセン」の文字を見ただけでどんなものか想像がつく。
そして全国の店舗に「暫定労働協約」が送付されたが、社長と組合委員長の連名で「会社は組合に加入しない者及び除名された者は原則として解雇する」と記されていた。「組合加入を雇用の条件とするユニオンショップ協定」を示すものである。経営者側と労組側のそういう取り決めである。俺みたいに中小企業ばかり渡り歩いて労組というものに全く縁の無い人間にはピンと来ないが、企業内労組がある会社はそういう決まりがあるのだろう。つーか元々コナカには労組が存在しなかったのである。「コナカ支部」を潰し、「労使協調」の名の下に労働者を屈服させる目的が明白だ。これまでも資本家はこういう手口で幾多の労組を潰してきたんだろうな。
もっとも、@「協定締結には従業員の過半数が組合員でなければならず」、A「少数派組合の組合員には効力が及ばないとされる」。しかしこの文書を見て「コナカユニオン」に入らなければ解雇されるという誤解が広がり、ここへの加入者が急増。一方「コナカ支部」からの脱退が相次ぎ、「コナカ支部の委員長と書記長は職場で孤立して」退職した。上司が部下に対し、コナカユニオンに入らないと「出世に響く」「昇進できない」と言って勧誘したケースもあるという。
コナカユニオンは取材に対しコメント拒否、コナカユニオンは「労働協約締結に向けて会社と話し合っている段階」だと認めたという。会社と話し合うだと?笑わせてくれる。つるんでるクセによ。経営者とその手先に対し決して屈しないコナカの労働者の闘いを応援したい。
◇ コナカ第2組合によるユニオンショップ要求の問題点 - 労働相談センター・スタッフ日記
◇ 第2組合との癒着を許さないぞ!第24回コナカ団交報告 - 労働相談センター・スタッフ日記
2009年11月27日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック