2009年12月27日

中国の「留守村」 ――経済成長の犠牲者

 今年10月の東京モーターショーは2年前より小規模になったが(ラウドパーク09が開催されたホールは今回は使用されなかった)、まあそれなりに盛況だったと思う。平面ガエルならぬ平面ギャルもいたが生ギャル(笑)もちゃんといたよ。外国メーカーはわずか3社だったが、俺としては2年ぶりにロータス見れたから満足だ(笑)FT86かっこいいけど2リッターはねえだろ?レクサスLFAは凄いねえ。俺が買えるわけねえけどな。

 その一方、11月に中国・広東省の省都の広州で開催されたモーターショーは欧米のメーカーも数多く出展し、会場の面積でも出展数でも東京をはるかに圧倒したという。もう世界は日本を見捨て中国の市場を向いているようだな。
 つーか、中国は何も必死でアメリカや日本などの破綻しつつある資本主義国のあとを追わなくてもいいと思うんだが。行き着く先は環境破壊、雇用の悪化、金融不安という悪いお手本をたっぷり見せているのにな。
 言うまでも無く中国ではとっくに、急速な経済成長に伴う格差拡大、環境破壊という弊害が現れている。また出稼ぎ労働者は低賃金で酷使され、実家に残された家族は貧困にあえいでいるという。12月18日朝日新聞「留守村の子 襲った悲劇」より引用。

 中国の急速な経済成長を支える出稼ぎ労働者は約1億7千万人(08年)、郷里に残された14歳以下の子供は4000万人以上、65歳以上の老人は約2000万人に上るという(07年)。広西チワン族自治区・賀州市の楊会村でも、東隣の広東省などへの出稼ぎ世帯が多い。
 この村の子供たちは小遣いを稼ごうとして学校の始まる前に爆竹製造工場で働いていたが、11月12日に爆発事故が起こり2人の子供が死亡、11人の子供が重軽傷を負うという惨事が起こった。当局は児童を非合法に雇っていたとして関係者らを逮捕した。
(魚拓)

 体中に火傷をして入院中の楊自鎧ちゃん(10)の両親は彼女が2歳のときに広東省に出稼ぎに行っている。祖父の佑華さん(67)夫妻は農作業が忙しく自鎧ちゃんが働いていること自体知らなかった。夫妻には現金収入がほとんどなく、孫に買い与えたのは教科書とノートと鉛筆だけ、全部で20元(約260円)程度。この貧しい村の子供たちがバイトして小遣いを稼ぎたくなるのも理解できる。子供たちは爆竹工場で時給1元(約13元)足らずで働かされていたが、1元でも村の駄菓子屋でお菓子2袋を買えたという。
 記者は子供たちの写真を探したが親族らは「カメラを買う金なんかない」と口をそろえた。教師は「年に一度、春節には両親が帰ってくるかもしれない。みんな、それを凄く楽しみにしていました」と語った。年に一度しか帰れないのか・・・

 自鎧ちゃんの父親は広東省で建設内装の仕事をしているが、仕送りは年に1千元(約1万3000円)、ほど。仕送りどころか自分自身の生活が苦しいのだろうか。母親は「逃げた」。都会に住みついたまま帰ってこないらしい。
 急速な経済発展の中で貧しい人々が低賃金で酷使され、家族を養うこともままならず、そして子供たちもまた搾取されている。広東省の省都では華やかにモーターショーが開催され、世界各国の高級車が展示され、きらびやかなコンパニオンがカメラ小僧に媚態を見せる一方、となりにある自治区の出稼ぎ労働者とその家族は貧困に喘いでいる。中国の経済発展とはこのように貧しい労働者への搾取によって成り立っているのだ。

 全身に98%の火傷を負った少女の父親は広州市で働いているが、月収は2千元程度だという。彼が記者に「言いたいことはあるが、医療費は政府頼み。メディアには何も言えない」・・・と語ったところで、当局の監視人が取材に気付き中断させられた。中国政府は急速な経済発展がもたらしたこの歪みを隠蔽しようとしている。
 「事故で亡くなった10歳の女の子の30代の父親にも、何とか会うことができた。黒いジャンパーにボサボサの長髪姿。低い声で話始めた。
 『おれたちをこれ以上苦しめてどうずるんだ。この村には何の産業もない。出稼ぎに出るしかない。朝から晩まで働くだけの毎日でも、子どもに会えず、何も買ってやれない。この国は、すべてが国のためだ。おれたち貧しい者たちは悲しむしかない』。
 父親は『見ればわかるだろう』と言って両手を差し出した。手のひらは木のように硬く、いくつもマメができていた。厳しい肉体労働をしていることがわかった。その手に涙がポタリと落ちた」

posted by 鷹嘴 at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の人権問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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