昨日のテレ朝「報道ステーション」で見た話。
戦前から戦後に通じてハンセン病患者は強制隔離され、妊娠中の患者は人口流産・早産を強制された。かつてハンセン病は母子感染すると考えられていたのであるが、現在の研究では母子感染は発生しないことが定説になっている。つまりは無意味な殺人だったのである。
堕胎された胎児はホルマリン漬けの標本とされ、現在全国各地の療養所などで114体が確認されている。(参考)
番組では60年前に強制早産させられた女性の苦しみを取材していた。8ヶ月で出産させられた我が子が、看護婦に口と鼻を布で塞がれ、手足を痙攣させていた光景が脳裏から離れないという。後日この女性を含めた患者らが療養所内で数々の胎児の標本を発見し、「あなたの名前が書いてある標本もあるわ」と告げられても恐怖で確認することは出来なかったという。
現在、厚生労働省はこれら胎児標本を年内中に「丁重に埋葬」することを指導している。元患者への通告は一切行わず秘密裏に処分するつもりらしい。このような、かつての国家的犯罪を隠蔽しようとする行為を許してはならない。
2006年03月09日
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