
乳幼児用機内食に米産牛 JALウェイズ、自粛徹底せず
2006年03月10日23時53分
日本航空系のJALウェイズで今年1月までの10カ月間、乳幼児用の機内食に米国産牛肉が使われていたことが10日、分かった。機内食は米国産牛肉の輸入禁止措置の対象ではないが、日航は牛海綿状脳症(BSE)問題を受け、03年12月から自社ホームページで使用中止を表明していた。米グアムの機内食会社のミスで、日航が調査した結果、専門家から「安全性に問題はない」との回答を得たという。
問題の機内食は05年4月1日〜06年1月27日にグアムから成田、中部、関西に向かったJALウェイズ便で約5200食が提供された。ミートソーススパゲティに米国産牛肉が使用された。対象は生後9カ月以上2歳未満で、事前予約が必要だった。
今年1月、乗客から「子どもが機内でミートソースを食べたが、大丈夫だろうか」と問い合わせがあり、日航がグアムの機内食会社に確認したところ、米国産牛ひき肉の使用が分かった。
日航はひき肉に加工した米コロラド州の精肉会社に調査員を派遣。(1)使用した牛を飼育した同州でBSEは発生していない(2)穀物飼料しか食べさせていない(3)特定危険部位は最新の吸引機で除去しており、飛散の危険性はない(4)ひき肉に骨などは混入させていない――といった安全対策が確認されたという。
その上で、政府の食品安全委員などを務める専門家から「危険性は限りなくゼロに近い。全く心配ないレベル」との見解を得たとしている。
政府が輸入禁止を決めた03年12月、日航は各国の機内食会社約80社に米国産牛肉の使用禁止を通知。米グアムの会社は「メニューを決める際、原産地の確認を怠った」と説明したという。
日航の上原雅人執行役員は記者会見し、「機内食会社に米国産牛肉の使用禁止を徹底し、再発防止に努めます」と謝罪した。
JALっていろいろ問題ばかりで最悪だな。(この過去記事の後半にコピペしてます)
ちなみに、またアメリカでBSEに感染した牛が見つかったってね。
3例目のBSE感染牛か、米農務省発表・日米協議に影響も
【ワシントン=藤井一明】米農務省は11日、BSE(牛海綿状脳症)に感染した疑いがある牛1頭が米国内で見つかり、詳しい調査を進めていると発表した。早ければ4日から7日以内に結果が出るという。確認されれば米国で3例目の感染牛となる。日本では米国産牛肉の輸入再開を巡る論議が再び高まっている時期だけに、調査の行方が微妙な影響を及ぼす可能性もある。
農務省の声明によると、感染の疑いがある牛は10日夜に判明した。牛の年齢や産地は公表していない。声明の中でクリフォード主任獣医師は「BSEを発見したわけではない」と慎重な判断を示し、この牛が食用や家畜の飼料として流通していないことも強調した。
米国では2003年12月、ワシントン州でBSEの感染牛が初めて見つかった。米政府は04年6月から簡易検査と確認検査を組み合わせる形で調査を拡大し、その直後には簡易検査で感染の陽性反応を示した牛が確認段階で陰性となった例もあった。05年6月にテキサス州で二例目の感染牛が確認された。 (18:38)
訴訟大国のアメリカなのに。妙にBSEが多いな。