中国・サウジも理事国に当選 国連人権理事会
2006年05月10日13時47分
国連総会は9日、新設される人権理事会の発足時の理事国47カ国を選ぶ選挙を実施し、日本などが当選した。「信頼性を欠く」との批判を受けていた国連人権委員会を改組、強化し、6月から活動を始める理事会の運営方針などを決める役割を負う。「自国内の人権状況に問題がある」として人権団体から批判を受けていた国のうち、イランは落選したが、中国やサウジアラビアは当選した。
理事には63カ国が立候補。アジアに割り振られた定数13には18カ国が立った。インド(173票)、インドネシア(165票)、バングラデシュ(160票)が上位を占め、日本は4位の158票を獲得。韓国(148票)が7位、中国(146票)が8位で当選した。イラン(58票)、イラク(52票)は落選した。
理事国は毎年、約3分の1ずつを入れ替えるため、1〜3年の任期を当選した各国間のくじ引きで決定。日本の任期は2年と決まった。
国際人権保護団体「ヒューマンライツ・ウオッチ」は、候補国のうちロシア、中国、イラン、キューバ、パキスタン、サウジアラビア、アゼルバイジャンの7カ国について、自国の人権状況などから「理事にふさわしくない」と指摘していたが、イラン以外はすべて当選した。米国は立候補しなかった。
同団体のロス事務局長は「多くの人権侵害国家が立候補断念に追い込まれるなど、運動の成果もあった。理事は自国の人権状況について定期的にチェックを受けることになるので、人権理事会発足は正しい方向への重要な一歩だ」と評価した。
以前の人権委員会は経済社会理事会の下に設置され、年1回6週間だけ開かれていたが、人権侵害が指摘される国がメンバー国となり、信頼性と実効性に欠けると批判されていた。これを改組した人権理事会は総会直属の恒常的な組織として人権侵害に取り組む。人権侵害があったと判断された国に対しては、総会での投票国の3分の2以上の賛成で理事国の資格を停止する、などの措置も定められた。
更新2006年05月10日 11:30米国東部時間日本や中国が、「人権理事会」に入るんですか?デモしてるだけなのに逮捕して何日も拘留する日本が?「思想犯」を弾圧できるように法改悪を進めている日本が?土地の強制収用に抵抗する農民をヤクザに襲わせるような中国が?「天安門事件」とか政府に都合悪いことはグーグルに命令して検索出来ないようにする中国が?マジでブラックジョークだな。
人権理事国に日本選出 中ロも、圧政対応に影
国連総会は9日、ジュネーブの人権委員会を改組し、6月に発足する人権理事会の初の理事国選挙を行い、日本や韓国、欧州先進国など47カ国を選出した。日本の任期は2年。国際人権団体が人権状況について懸念を示す7カ国のうち、核開発を進めるイランは落選したが、ロシア、中国、キューバ、サウジアラビア、パキスタン、アゼルバイジャンは選ばれた。
深刻な人権問題を抱える「人権侵害国」が名を連ね、機能不全に陥った人権委員会から名実ともに脱皮するため、独裁・強権的な国をどこまで排除できるかが焦点だったが、人権侵害や圧政への取り組み強化という目標に影を落とした。
米国は3月の理事会設立決議採決の際、理事国選出基準が甘いとして反対票を投じ、今回は立候補を見送った。シルバーバーグ国務次官補(国際機関担当)は「人権問題に真剣に取り組んでおらず、高い基準を満たしていない国が一部選ばれている」と批判した。
最終的に63カ国が出馬し、国連加盟国の過半数に当たる96票以上を獲得した国が選ばれた。他の選出国はインド、南アフリカ、ナイジェリア、ブラジル、アルゼンチン、英国、フランス、ドイツ、カナダなど。タイ、イラク、ベネズエラなどが落選した。
理事国枠はアジア13、アフリカ13、中南米8、北米・西欧7、ロシア・東欧6。毎年の改選を可能にするため当選国の任期をくじ引きで1年(14カ国)、2年(15カ国)、3年(18カ国)に割り振った。(共同)
つーかアメリカが立候補しなかったのは、身の程をわきまえているようで。
ついでにこっちもコピペ。
グアンタナモの米軍拘束施設「閉鎖を」 英法務長官
2006年05月11日10時34分
英国のゴールドスミス法務長官は10日、キューバにあるグアンタナモ米軍基地のテロ容疑者拘束施設を「不法行為の象徴」と表現し、「施設を閉鎖するべきだ」と提言した。ロンドンの英王立統合軍防衛研究所(RUSI)での講演で語った。テロとの戦いを主導するブッシュ米政権に同調してきた英政府内部からの発言として異例の厳しさといえる。
長官は「グアンタナモの施設を閉鎖することは、不法行為の象徴を取り除くことでもある」と指摘。「自由と正義を旗印としてきた米国の歴史からすれば、象徴を除去するのが適当だ」と語った。
ゴールドスミス長官はブレア政権の法律顧問の役割を担っている。