なんだかんだで退社が10時過ぎ、自宅に戻れば11時半くらいになる。16時30分開演なので自宅で過ごせる時間はあまりない(豪快に方向音痴だから早めに出ないとヤバイし、駅までチャリだし)。やっぱカッタルイんで自宅に戻らず時間を潰すことにした。有楽町→南浦和→西国分寺→吉祥寺、という恐ろしい遠回りをしてみたが、あんまり寝れなかったし、12時ごろ到着してしまった。
ダサイタマ人だから吉祥寺って今までほとんど縁の無い街なんだよな、さてどうするか?駅のそばに映画館があるが面白そうなのやってないな。図書館はどこにあるか分からない。仕方ないマンガ喫茶でも入るか?その前に、かの有名な「井の頭公園」を見物してみるか。
土曜日のせいか「公園」というよりはちょっとしたテーマパークのような人出だった。あちこちで大道芸人やストリートミュージシャンらが、カップルや家族連れの関心を惹こうと歌い、踊っている。新宿からも渋谷からも15分程度のところにこんな広い公園があるからこんなことになるんだろう。なんかライブの告知してるし。つーか公園の向うは閑静な住宅街、なんか憧れるよねこういう環境。
弁天様を拝んだり池の鯉を観察しているうちに腹が減ってきたので駅方面に戻り、京王吉祥寺駅のそばの【吉祥寺どんぶり】に入った。別に大盛注文した憶えはないのにかなりのボリューム。これを見て、となりの学生さんたちが「(自分の注文したのが出てきたら)食べきれるか不安になってきた」とつぶやく。こりゃ社会人としての規範を見せなければ!と思ってなんとか食べきったよ。量か多いだけじゃなく美味かったよ。しばらくすると満席になり、数名が席が空くのを待っていた。有名な店らしいね。
■ 14時から【井の頭公園の歌姫】ことあさみちゆきさんのライブが行われるというので戻ってみたが、残念ながらアンプ類使用禁止のため生唄生ギター、しかも数百人もの人垣のため、その歌声はほとんど聴こえなかった。また公園内を徘徊。地べたにゴザひいてアクセサリー類を売っている人々がずらっと並んでいたが許可制らしい。ずっと端っこ(都心の方向)まで行ってみると、子供がキャッチボールしてたりとか普通の公園っぽい風景になっていたが、ここでもギター弾き語りの青年が。チューニングメーター使ってたが、ストリートミュージシャンだったら音叉で、つーか自分の耳だけでチューニングしてほしいなあ。
つーか「窓の〜外は〜神田川〜」は井の頭池が水源だったんだね。池の西端には「お茶の水」という湧水もあったな。水質改善の取り組みも行われているようだ。
ところで外環自動車道が完成すればこの池の湧水も枯れてしまう、という指摘もある。つーか全国どこでも、高速道路やトンネルが地域の環境を破壊していると思う。埼玉県南部にも外環が通ってるが、山林が切り裂かれ野鳥や蛇の寝床が奪われるだけじゃなく、地下水脈もズタズタだろうからな。だから今更反対しても時既に遅しじゃん、とか思わないけどさ。そりゃ東名まで伸びてくれれば便利だけどさ、それほど経済効果があるとも思えないし。
それにしてもこの公園はゴミがあんまり落ちてないね。つーかゴミ箱も灰皿もブルーシートハウスも見当たらないね。たしかに清潔で安全な公園だけど、こういうのもどんなもんだか。
■ うろつき回るのもベンチで休憩するのも飽きてきたので公園をあとにした。「サンロード」にも小さな映画館があって、そういえばアンヴィルの映画をここで観たことを思い出した。この日、数時間公園や街を散歩してみて、吉祥寺に住みたがる人が多い理由が分かった気がしましたよ。埼玉じゃ革命起して遷都でもしない限り、太刀打ちできないね(笑)そろそろ時間かな。
【IRON ANGEL】というイベントが行われるライブハウス【吉祥寺 CLUB SEATA】は、JR吉祥寺駅北口を出て、ヨドバシカメラの先にある「吉祥寺パーキングプラザ」の地下1階。仏壇屋の下。この方向音痴の俺が一発で行けたほど分かりやすいから、迷わないだろう。
【SoundWitch】と【大鴉】がお目当てなわけだが、何で俺のようなダサイおぢさんがインディーズのバンドを知っているのかといえば、昨年10月のラウドパークの帰り道で、【413TRACKS】というレーベルのサンプルCDを貰い、その中の【SoundWitch】と【大鴉】の曲がとても気に入ったからさ。
開演の少し前に入場、メールでチケット予約していたから前売り扱いで3000円(ドリンク代別途500円)。このイベントは22日と23日の二日間行われたが俺が観たのは22日だけ。
■ トップバッターは【MECHANICAL TEDDY】、男女ツインヴォーカルのバンド。
ホールに入ると思ったより狭く、既にほぼ満員の状態。もう耳がキーンと鳴ってる。16時半に始まり、30分間のライブ。15分後に次の【G∀LMET】が登場、また30分間のライブ。
可愛らしい女の子たちが出てきたからアニソンでも歌うのかな、と思ったら、いわゆる【デス声】で絶叫するんでビビった。要するに葛城ユキさんも勝負にならない物凄いダミ声ってこと。
それにしてもネコミミなんかつけてやがって萌えまくり!てゆうか迫力あってかっこよかったよ。てゆうか早速モッシュの嵐か、サークル出現か・・・と思ったら皆さんおとなしかったね。ここモッシュ禁止なのかしら(笑)
■ 【SoundWitch】は妖しく過激なステージを展開した。オープニングは↓この“FRUSTRATE ME”
なあ、かっこいいだろ?メンバーの皆さんの運動量?も凄かったね。翌日は地元大阪でライブのためとんぼ返りだとのこと。次の東京ライブは未定、また観たいな。ちなみに最近は5弦ベースが主流なのかしら?
そして【大鴉】と書いて「たいあ」の登場!
女性ヴォーカルのドスが利いてて過激で、ちょっとエキゾチックで切ない感じでかっこいいだろ?↑この“PRAISE”は演奏されなかったけど。
去年オフィシャルサイトを見たら、「413TRACKS とは契約解除です。2011年は地元沖縄での創作活動がメインになります。2010年11月23日東京公演以降は本土でのライブは少なくなるかもしれません」とか書いてあってさ、だけどその日は仕事のせいで行けなくて、こりゃもう一生後悔するなと思ってたんだけど、ホントにこの日は大鴉のパフォーマンスを体験できてよかったです。何度でも観たいので毎月東京に来て欲しいな!
■ お次の【Dazzle Vision】、ヴォーカルがまた可愛らしい女の子なんだけど、この【デス声】にはぶっ飛ぶだろ?暴れたくなってしまう・・・
【DESTROSE】は全員女性のバンド。迫力のあるステージだったが、なんとギターの弦が切れるというアクシデント発生。1弦や2弦なら分かるけど5弦が切れたんだと。ヴォーカルの人が場をもたせてる間に弦の交換が終わったようだ。数分で交換を終えるとはさすがだな?
ところでホールの後方に物販コーナーがあったが、どこかで見たようなお姉さんたちがいる。あなたたちさっきまで歌ってませんでしたか?インディーズのバンドだからCD&グッズ販売も自ら行う、ということかですか?俺は【大鴉】のヴォーカルの星花さまに【風宴夜奏】を売ってもらいましたよ。【Through your tears】も欲しかったけど予算オーバーでした。
星花さまは近くで見ると、より美しくてドキドキしました。お釣は両手で渡してくれました(右手にお釣、落ちないように左手を添えて)。両手でお釣貰ったのなんで俺の人生で初めてだな。つーか握手なんか要求しなかったよ、CD一枚買ったぐらいそんな図々しいこと言わん!
トリの【LIGHT BRINGER】、略して「らぶりー」は、「正統派メロディアスメタル」、という感じだった(語彙が貧困でごめんなさい)。もちろん主流派のメタルも華麗なギターソロも好きですよ。
みんなでアンコールを求めたが時間切れとのこと。気がつきゃ22時だった。耳がキーンどころかシャーシャー鳴ってる。それにしても今日の観衆はおとなしかったような気がします(もちろん最近のライブハウス事情なんか知らんが)。まあ7バンドも出たし、それぞれお目当てのバンドが違うだろうから、いまいちみんな静かなのも仕方ないかも。それにバンドの皆さんも観衆に対して随分言葉遣いが丁寧だったと思う。俺の思い出だとヴォーカルの人って観衆に向かって「ガキどもがぁ〜」とか「てめえら〜」とか怒鳴ってたけどね。まあ音楽のジャンルが微妙に違うし?時代も違うし?
会場を出たところで、なんか小柄で凄く可愛らしい女性が【101A】というバンドのチラシを配っていたが、まさかご本人??今度ライブ観にいってよかですか?
つーか夜勤明けなのに5時間半立ちっぱなしとは、歳のわりには体力残ってるな?そういや吉祥寺で10時間過ごしていた計算になるな。つーか吉祥寺には他にもライブハウスがあるようなので、また訪れるかもね。その際はまた【吉祥寺どんぶり】で腹ごしらえしなきゃ(笑)