▼6月1日から2日にかけて起きたこと:
◆共謀罪の今国会中での成立を狙う自民党は6月1日午後、民主党案に賛成する意向を示した。
◆これは7月のサミットを前にした小泉が「越境的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約を批准するためにがんばってますよ」というポーズをとる為ではないか、とニュースでは解説していた。
◆民主党、大いに狼狽。
◆しかしそもそも自民党は今までの審議の中で「民主党案ではこの条約に批准することはできない」と拒否していた。
◆細田、「ウルトラH」発言。「民主党案で成立させても条約に批准出来なければ改めて修正すればいい」と本音を漏らす。
◆麻生、正直に「民主党案では批准出来ない」と告白。こいつら二人がアホで良かった。罠を仕掛けようとしたのにその罠の仕組みを相手に見せたようなもんだ。手品師が最初からタネを明かすようなもんだ。
◆民主党、我に返る。2日、採決拒否。
◆共謀罪、審議継続へ・・・
自民党はこのような卑劣な手段で、国民のほとんどが反対する共謀罪を成立させようとしたのです。このような国会と国民への愚弄を許してはなりません。
戦前の治安維持法の復活に他ならないこの悪法を、絶対に成立させてはいけません。
【重要な情報源】
●社民党の保坂展人・衆議院議員のブログ保坂展人のどこどこ日記
●情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士
#このカテゴリにはいろいろ書いておりますのでご覧下さい。多くのTBを頂きました。ありがとうございます!
(ニュースなど)
●共謀罪法案、成立は困難 議長仲裁、背後に首相の指示
2006年05月20日08時29分
自民、公明の与党は19日、「共謀罪」創設を含む組織的犯罪処罰法改正案の衆院法務委員会での採決を先送りした。国会が空転し、審議停滞を懸念する小泉首相の意向を受けた自民党側が河野洋平衆院議長と調整。議長の要請を受け入れる形をとったものだが、大幅な会期延長がない限り、同法案の今国会中の成立は困難な情勢となった。
与党と民主党は再び修正協議に入る構えだが、共謀罪が適用される対象犯罪などで隔たりは大きく、政府・与党側では「もはや歩み寄る余地はない」という見方が大勢。首相は会期延長には依然、否定的だ。議長を巻き込んだ収拾策をとったことで与党は採決を強行しにくくなり、会期内成立の見通しは立たなくなった。
「国対委員長は現場から突き上げられて苦労している。励ましてほしい」。小泉首相は19日夕、首相官邸で自民党の武部勤幹事長にこう語りかけ、国会運営の指揮をとる細田博之国対委員長を思いやってみせた。
だが、「共謀罪」を盛り込んだ法案を19日に採決するという細田氏の強い決意をその日の朝になって覆したのは、当の首相の「鶴の一声」(党幹部)だった。
19日午前10時半。国会内で細田氏は、公明党の東順治国対委員長らと会っていた。「きょうの採決はしない」。関係者によると、細田氏はこう切り出した。採決に反対する民主党を相手にともに戦ってきた公明党には寝耳に水だった。
細田氏はこの後、自民党の矢野哲・参院国対委員長、青木幹雄参院議員会長と相次いで会い、この方針を説明。その際、河野洋平衆院議長に調整を委ねる考えを示した。
細田氏と東氏はこの後、河野氏と会談し、民主党の渡部恒三国対委員長との仲裁を求めた。国会空転の際に議長が事態収拾に乗り出すことはしばしばある。だが、委員会の採決前の段階で議長が動くのは、極めて異例の事態だ。
議長とすれば、仲裁を求められれば「話し合いを続けて」と言うしかない――。河野氏の周辺は「議長は乗り気ではなかった」と明かす。
一方、午後1時開会の法務委員会では、こうした動きが十分に伝わらぬまま質疑が続けられていた。採決に移る気配がないので与党理事の一人は国対に電話をかけ、「どうなっちゃってるの?」。返事は「粛々と質疑して下さい」だった。
午後3時過ぎ、そのまま委員会が終了すると、法案を提出した杉浦法相は「何が起こったのか分からない」と首をかしげた。
自民党幹部の一人は、首相の意向と民主党の強硬姿勢に板挟みになった細田氏らについて「困り果てた揚げ句、議長にお願いしたということだ」と指摘し、「漂流国会だ」とつぶやいた。
●共謀罪の行方に関心を寄せるすべての方へ〜5月19日の出来事の意味と来週の展開(海渡弁護士)(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士)
●また、このような事情もあったらしい。
共謀罪採決見送りのホントの理由(反米嫌日戦・「狼」(美ハ乱調ニ在リ))
●共謀罪修正協議「不調なら採決」、武部幹事長が言明
2006年 5月22日 (月) 22:25
自民党の武部幹事長は22日の記者会見で、「共謀罪」を創設する組織犯罪処罰法改正案について、「(与野党が)話し合っても、(修正協議が)詰まらない場合は採決で決める以続ない。これが民主主義のあり方だ」と述べ、与野党間の調整がつかなければ、衆院法務委員会で採決に踏み切る考えを示した。
また、武部氏は、民主党が同法案の採決を巡って審議拒否をちらつかせていることに対し、「かつての野党と何ら変わらない」と強くけん制した。
●再修正案なければ共謀罪「採決を」 杉浦法相
2006年05月23日11時36分
共謀罪を創設する組織的犯罪処罰法改正案をめぐり、衆院法務委員会での強行採決が河野衆院議長の要請を受けて見送られた問題で、杉浦法相は23日、閣議後の記者会見で「すでに40時間以上審議しており、一つの法案としては破続に長い。採決する機は熟している」と述べた。民主党から再修正案が示されなければ、法務委での法案審議はこれ以上せず、採決に踏み切るべきだとの考えを示した。
杉浦法相は19日の河野議長の裁定について「できるだけ円滑にという趣損であり、さらに審議してほしいということではないようだ」と述べた。
また、「先週末に、民主側から再修正の提案がされるはずだったのに出なかった」と述べ、民主党の対応を促した。
●「共謀罪」週内採決見送り・修正協議メド立たず
政府・与党は23日、共謀罪の創設を柱とする組織犯罪処罰法改正案について衆院法務委員会での週内の採決を見送る方針を決めた。民主党との修正協議のメドが立たず、採決に踏み切れば、26日の成立を目指す行政改革推進法案の審議などへの影響が避けられないと判断した。組織犯罪処罰法改正案の今国会の成立が不透明になってきた。
自民党の細田博之国会対策委員長は23日午前、矢野哲・参院国対委員長と会談し、組織犯罪処罰法改正案の扱いについて「今週は強く出ることはない」と述べ、週内の採決を見送る考えを伝えた。杉浦正健法相も同日の閣議後の記者会見で「審議は尽くされている。(民主党との修正)協議を継続するため衆院法務委員会は開く必要もない」と述べ、週内の採決にはこだわらない意向を示した。
一方、民主党の荒井聡国対委員長代理は同日の記者会見で「与党は再々修正というが、ここまで来たらゼロベースで出し直すのが本論だ」と語り、与党の修正に応じる可能性は低いとの認識を明らかにした。 (15:14)
●亀井静香よく言った「国民のほとんどはアホ」[週刊金曜日] 反米嫌日戦・「狼」(美ハ乱調ニ在リ)
●扶桑社が出してるSPA!も共謀罪の特集を組んだらしい。つーかSPAって買ったことも読んだこともないなあ。
●前の会社(先月解雇してもらった!)、毎月給料の遅延が続いていて、あんまりひどいんで直属の上司も「辞めるな!がんばれ!」とは言えなくなってしまったのだが、そいつスゲー馬鹿でこんなこと言いやがった。
「お前ら一人一人が自分の判断で辞めるのは勝手だけど、くれぐれも仲間同士でああしよう、こうしようとか相談したりすんなよ!ただじゃおかねえぞ!」
そんなの俺らの勝手だよ馬鹿。社員の間で相談すんのがダメだったら労働組合もダメってことになるじゃねえか。全くトンデモねえ会社にいたもんだ!
つーか、こういうふうに内緒の相談すら潰したい・・・ってのが共謀罪を作ろうとしてる側の発想なんだろうな。
●つーか退職金や解雇予告金どころか、4月と5月分の給料すらまだ貰ってない。ふざけんじゃねえぞ!それでもこうして生きてるのが不思議だよ(笑)今日付けで今度の会社に正式採用してもらったのだが、もちろん給料日は今月末。家賃と光熱費はカーチャンにどうにかして貰う計画だが(ヒモ状態だなw)、携帯とネット接続は止められる危険性大。
この前、俺と同様解雇してもらった同僚に「今度、一緒に殴りこみしようぜw」って話しかけたんだが、共謀罪なんか出来ればこういう会話があっただけで逮捕されんだろうな。同意してなくても、話聞いてただけで「共謀」したことになるんだろうな。
●政府与党「共謀罪」法案の今国会成立を断念、継続審議へ
2006年06月01日02時17分
政府・与党は31日、共謀罪創設を含む組織的犯罪処罰法改正案の衆院法務委員会での採決を見送り、教育基本法改正案や国民投票法案などとともに継続審議とし、秋の臨時国会で成立をめざす方針を固めた。共謀罪をめぐっては与野党間で修正協議が続いている。だが、首相が18日までの会期は延長しない意向を示す中、採決を強行すれば野党の審議拒否を招き、今国会で成立させると決めている医療制度改革法案の採決の見通しが立たなくなると判断した。
小泉首相は31日、自民党の武部勤幹事長や中川秀直政調会長らと党本部で会い、会期は延長しないことを前提に、「積み残し法案については、次の国会で成立させられるよう、段取りをつけるように」と指示した。
出席者によると、首相はこれらの法案の継続審議について「野党とも話し合いができるだろう」と語ったほか、民主党も対案を出している教育基本法改正案については、審議がまだ十分でないとの認識を示したという。
一方、公明党の神崎代表は31日の記者会見で「教育基本法や国民投票法は会期延長がなければ難しい。公明党としては延長してでも成立させた方がいいと思うが、いろいろな考え方がある」と語り、継続審議を容認する姿勢を示した。
●臓生田弁護士不当逮捕を許さない!贈L臓よりコピペ。
「共謀罪の行方に関心を寄せるすべての方へ」
盗聴法(組織的犯罪対策法)に反対する市民連絡会です。
海渡雄一さんからのメッセージを転送します。
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共謀罪の行方に関心を寄せるすべての方へ
今国会における共謀罪成立を阻止した!
直ちに、次の闘いに備えよう!
海渡 雄一
ぬか喜びになってはいけないと思いつつ、どうやら、今国会における共謀罪の成立
は避けられる見通しがはっきりしてきたようである。強行採決が見送られた5月19
日以降の状況を振り返ってみよう。
1 5月19日以降の経緯
5月19日に強行採決が予定されていたが、これが河野洋平衆議院議長の裁定によ
り、延期された。その背後では、会期延長をしたくない小泉首相の意思が働いていた
という報道もなされている。
5月26日以降、法務委員会石原委員長の提案で、与野党の実務者協議会が準備会
合も含めて断続的に開催されてきた。この実務者協議会は自民党、公明党、民主党の
三党で構成されていて、正式の一度目が5月29日、二度目が5月30日に開催された。
5月30日法務委員会理事会が開催され、この協議会の途中経過が報告された。こ
の中で、修正のための検討事項として@逮捕の要件、A共謀の定義の明確化B共謀罪
と対象犯罪の吸収関係C対象犯罪が実行されなかったとき、自首のときの刑の減軽・
免除についてD共謀罪の対象犯罪E対象犯罪の選定と犯罪の国際的な性質、の6点が
理事会に報告された。6月1日には次の理事会がセットされている。
2 首相と自民党幹事長が確認
ところが、5月31日昼の段階で、共同通信によれば,【政府、与党は31日、「共謀罪」を新設する組織犯罪処罰法の改正案の今国会成立を断念した。小泉純一郎首相が自民党本部で武部勤幹事長らと会談し、会期延長しないことを確認、「次の国会できちんと仕上げるよう野党と段取りを付けるべきだ」と、同改正案を継続審議とし、秋の臨時国会で成立を期すよう指示した。】ということとなった。この報道は各紙が確認しており、もうこの結論が動くことはあるまい。明日以降も警戒態勢は解かないで、国会の動向に注目する必要はあるが、政府与党の高いレベルでなされた判断が覆される可能性は小さい。
3 水面下で続いていた与野党のデッドヒート
実は、今日の31日の段階に至っても、法務委員会与党理事は与党最終修正案なる
ものを野党側に提示し、来週には採決を求めるという最後の努力を継続していた。
この最終案は上記の6点について一定の譲歩を示したものであるが、犯罪の越境的
性質は要件とされず、また、600を超える対象犯罪も過失犯などごくわずかな例を
はずそうとしたものにとどまり、なお抜本的な修正案とはいえないものであった。
4 今国会における共謀罪成立を阻止した!
このように、法務委員会の与党理事とその背後にいた法務省は最後まで、共謀罪法
案の今国会中の成立、ないしせめてもの衆議院での可決を求めて必死で活動してい
た。しかし、結局国会日程との関係で、今国会での成立は完全に難しくなり、衆議院
での採決も見送られる見通しとなったのである。これは、基本的人権を抑圧し、我が
国の刑事司法体系を変えてしまうと指摘された悪法について、与党絶対多数という不
利な国会状況の下で、大多数の国民が反対している世論を作り出して、これを背景に
闘い、その成立を阻止したのであり、1950年代の警職法改正を阻止したとき以来
の、我が国の民主主義政治の歴史上、画期的な出来事と言っていいであろう。
5 6.13に集まって、秋の臨時国会に向けた運動の方向性を話し合おう。
今国会の終盤である6月13日に、共謀罪反対の市民集会が開かれることとなっ
た。主催は超党派国会議員と市民団体である。
国会会期末で、強行採決の危機に備えるために設定された集会であったが、今国会
における法案成立の危機はほぼ乗り越えつつある。しかし、政府与党が共謀罪の成立
をあきらめたわけではない。法務省はどんなに修正してでも、共謀罪を作りたいと考
えているようであり、秋の臨時国会では問題は再浮上するだろう。国会の休会中も与
野党協議続けられることとなるかもしれない。ここで、反対の手をゆるめてはならな
いのである。
集会のチラシのうち、テキスト部分を以下に抽出して、メールする。この会場は1
000人もはいる大きさである。ぜひ、この会場を満員にして、秋に向けた共謀罪反
対運動ののろしをあげよう!
■ ■ 引用はじめ
「共謀罪」の新設に反対する!
超党派国会議員と市民の大集会
ご存じのとおり、「共謀罪」の審議が風雲急を告げております。 何度も強行採決の
危機が噂されましたが、その都度幅広い市民の高い懸念から、ストップが掛けられ、
5月19日には河野洋平衆議院議長から強行採決は望ましくないという裁定がなされ、いまも与野党の協議が継続されています。しかし、いまも与党側は今国会中の成
立の意図を捨てておらず、衆議院法務委員会で強行採決される可能性は残っています。
共謀罪は、600以上の主要犯罪について、犯罪が実行される前に単に合意したと
言うだけで、犯罪を成立させてしまう極端な内容のものであり、現代版治安維持法と
もいわれる稀代の悪法です。また、共謀罪の捜査のためには盗聴捜査の拡大が計画さ
れ、監視社会化が進められることは避けられません。
共謀罪が人権侵害につながる深刻な危険性をはらんでいることを、超党派の国会議
員と市民が一緒になって訴える集会を開催します。共謀罪に反対し、廃案に追い込む
べく、院内続の力をここに結集していきましょう。ぜひ、ご出席、取材のほど、よろ
しくお願いします。
◆緊急大集会◆
時 2006年6月13日 (水) 午後6時半〜
場所 日本教育会卒 <千代田区一ツ橋2−6−2 03−3230−2833 >
地下鉄都営新宿・・営団半蔵門・ 神保町駅(A1出口)下車徒歩3分
地下鉄都営三田・ 神保町駅(A8出口) 下車徒歩5分
地下鉄都営東西・ 竹橋駅(北の丸公園側出口)下車徒歩5分
地下鉄都営東西・ 九段下駅(6・出口) 下車徒歩7分
発言 超党派国会議員・日弁連・刑事法学者・文化人・ グリーンピース・反差別
国際運動・アムネスティ日本・高橋均(連合副事務局長)・落合洋司(弁護士・もと
検察官)ほか
<呼びかけ>
糸数 慶子(無所属・参議院議員)
石井 郁子(共産党・衆議院議員)
井上 哲士(共産党・参議院議員)
枝野 幸男(民主党・衆議院議員・法務委員)
江田 五月(民主党・参議院議員・法務委員)
小川 敏夫 (民主党・参議院議員)
河村たかし(民主党・衆議院議員・法務委員)
近藤 正道(社民党・参議院議員)
高山 智司(民主党・衆議院議員・法務委員)
千葉 景子(民主党・参議院議員・法務委員)
仁比 聡平(共産党・参議院議員・法務委員)
平岡 秀夫(民主党・衆議院議員・法務委員)
福島みずほ(社民党・参議院議員)
保坂 展人(社民党・衆議院議員・法務委員)
松岡 徹(民主党・参議院議員・法務委員)
円 より子(民主党・参議院議員)
簗瀬 進(民主党・参議院議員・法務委員)
<問い合わせ先> グリーンピースジャパン:5338-9805
/ アムネスティ日本:3518-6777
■ ■ ビラの引用終わり
●(6/1)共謀罪の今国会成立は見送られた・・・と思ったら、NHK7時のニュースを見てビックリした。民主党案(参考)を受け入れる方向で明日協議するらしい。
●共謀罪 民主案受け入れを提案
共謀罪の新設を盛り込んだ組織犯罪処罰法などの改正案について、与党側は、今の国会での成立を最優先にする立場から、法律の適用対象となる犯罪を絞り込むとした民主党の主張をおおむね受け入れる方向で調整したいという考えを民主党側に伝えました。
(06/01 16:09)
●共謀罪法、民主党案受諾へ 与党一転、今国会成立も
2006年06月01日22時02分●共謀罪「民主党案丸飲み」で宙返り採決か 保坂展人のどこどこ日記
「共謀罪」創設を盛り込んだ組織的犯罪処罰法改正案をめぐり、自民・公明の与党は1日の衆院法務委員会の理事会で、民主党の修正案をそのまま受け入れる考えを表明した。18日の会期末が迫る中で、自民党の細田博之国会対策委員長が受け入れを指示した。民主党は国際組織犯罪防止条約との整合性を政府側が確認することを条件に、2日にも採決に応じる構え。政府・与党は今国会中の成立を見送る方針をいったんは固めたが、一転して成立する可能性が出てきた。
これを受け続務省は1日夜、条約との整合性がとれるかどうか、詰めの協議を続けた。政府・与党内では、民主党案では条約の批准はできないとの見方が強い。与党はとりあえず今国会で改正法を成立させ、次の国会で条約の要件にあわせて再修正を図る構えだ。
同法案をめぐっては、与党と民主党は1日午前まで断続的に修正協議を続けた。だが、折り合いがつかず、事態打開のために細田氏が同日午後、国会内で民主党の渡部恒三国対委員長と会い、「民主党案を基本的にのむ形で解決を図りたい」と提案。衆院法務委の理事会で、与党が修正案を取り下げ、民主党案に賛成する考えを示した。
これに対し民主党は、政府がこれまで否定していた民主党案と条約との整合性を確認するため、2日の委員会質疑を要求。その中で政府側が民主党案でも同条約の批准が可能だと確認すれば、採決に応じる方針だ。
ただ、民主党の鳩山由紀夫幹事長は1日夜、国会内で記者団に「我が党案に協力してくれるなら、(民主党が)反対するのはおかしい。ただ、政府答弁などで(批准できる)確約を取れなければ話にならない」と語った。連絡を受けた小・代表も、鳩山氏に「慎重に運ぶように」と指示した。
民主党修正案では、共謀罪の対象を「性質上国際的で懲役・禁固5年超」という犯罪に限定し、「4年以上の懲役・禁固」とする政府案に比べて300程度減らすことができるとしている。
同法案については、与党側が5月19日に法務委で採決を強行する方針を固めたものの、野党の審議拒否による国会空転化を恐れた小泉首相の強い意向により採決を見送った経緯がある。
越境的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約が成立するには40ヶ国以上が批准しなければならない。サミットを7月に控えた小泉は「日本も批准のための法整備を行った」というポーズを欲しているのだろうか。それとも昨年8月突如国会を解散させファシズム政権を誕生させたような計算があるのだろうか。
民主党案(参考)では国際的かつ懲役5年超の犯罪という限定がある。しかし、共産主義だけを取り締まることが目的だった戦前の治安維持法は、いかなる政治活動・政府批判も許さないものに変貌していった。共謀罪も一旦成立してしまえば、徐々に国民の自由を奪う物へと拡大していくであろう。
●しかし採決は先送り!共謀罪は継続審議 与党方針 民主、採決拒む
2006年06月02日23時30分
「共謀罪」創設を盛り込んだ組織的犯罪処罰法改正案について、自民・公明の与党は2日、今国会中の衆院法務委員会での採決を見送り、継続審議とする方針を固めた。与党は1日に民主党の修正案を受け入れる意向を示したが、民主党は2日になって同党案の審議と採決を拒否した。このため、与党としては民主党との協議の余地は残しつつも、採決に持ち込むのは困難と判断した。
民主党は、麻生続相が「民主党案では(国際組織犯罪防止)条約に批准できない」と発言したことなどに反発した。同党の鳩山由紀夫幹事長は2日の記者会見で「我々とすれば、そうではないと思っているが、(続相が)そう話をされている以上、審議ができる状況にはない」と語った。
自民・公明両党の幹事長と国対委員長は2日午後、「採決に応じない」との民主党の方針を受け、国会内で対応を協議。民主党から歩み寄りがない限り、継続審議は避けられないとの認識で一致した。
自民党の細田博之国対委員長は「(民主党が採決を)やらないと言えば仕方ない。民主党案をこっちが強行採決するとかは考えていない」と語った。
これに先立つ自民党の役員連絡会や総務会では、民主党案を丸のみするとの方針について「きちんと党内手続きを踏むべきだ」といった批判が噴出。公明党内でもこうした手法に慎重な声が強く、自民党執行部も考慮せざるを得なかった。
一方、衆院法務委員会は、事態の打開に向けて、与野党の理事らが断続的に協議を続けた。だが、折り合いがつかないまま、同日夕、与党だけが出席して約30分間審議して散会した。
首相は2日夕、官邸で記者団に「執行部に任せている。私は口出ししない方がいいと思っている」と述べるにとどめた。
・・・ちなみに3日の朝日朝刊3面によると、
◆奇策「民主党案丸呑み」を聞かされた公明党幹部は「強烈なサプライズ。イナバウアーだ」と“のけぞった”そうなw
◆民主党のある国対幹部は「本当に100%丸呑みなら、こちらがどうこう言う筋ではない」と、採決に応じる姿勢を示したらしい。
◆しかし小沢は「こんな法案成立させても、一文の得にもならない」と突っぱねる。
◆麻生が「民主党案では条約の批准ができない」と明言。しかし細田といいコンビだな。
◆民主党幹部「向こうがエラーしてくれて良かった」と胸をなでおろす。
◆鳩山、「因幡の白ウサギのような話だ。(海を)渡りきる前に本音をしゃべっちゃう人もいるんだなあ」
たしかに。サメが怒って海の中に落とされて食い殺されることも予測できなかったんだなあw
◆細田、「民主党が進めるつもりがないなら、しょうがない。まあ、惜しかったね」なめとんのか!!
●共謀罪
民主案丸のみ、のち迷走のワケ
「共謀罪」創設問題は、自民・公明両党が民主党の修正案を全面的に受け入れると表明し、採決とも伝えられたが、二日、一転して継続審議の見通しとなった。小泉首相の得意技“丸投げ”ならぬ、与党は“丸のみ”戦術も駆使したが、野党側の抵抗で迷走状態に。共謀罪創設には反対の世論が盛り上がり、与党側も抗しきれなくなったようだが、与党側が「丸のみ、のち迷走」に陥ったわけは?
審議入りで紛糾した衆院法務委員会が始まったのは、二日午後六時。民主、社民など野党の姿はなく、議席には与党議員だけ。
保坂展人議員(社民)は「丸のみは自民党の巧妙な戦術。仮に共謀罪が成立して批判を浴びても、悪いのは民主党だと言い抜けるつもりだ。大成功のつもりが、口が軽い人がいたばかりに台無しになったのかな」と話し、引き揚げた。
委員会では、西川公也議員(自民)が、前日の理事会まで採決の約束ができていたが、当日になり野党の理事が態度を翻した事情を説明。憤まんやるかたない表情で「理解できない状況だ。私たちは野党の案に賛成すると言っているのに、なぜ困るのか」と述べた。
与党案を提出した早川忠孝議員(自民)も法案提出後の五月中旬から再三にわたり野党側と法案のすりあわせを行った経緯を説明。
麻生太郎続相の代理で出席した塩崎恭久続務副大臣が続相のメッセージを読み上げたが、その後、突然、立ち上がった石原伸晃委員長が声を出さずに「お、わ、り」と口パク、さらに右手を顔の前で振って、いぶかる議員たちの視・をさえぎった。顔を見合わせる議員たちを尻目に、理事は懇談会のため隣の部屋に。開会まで五時間もかかった委員会は、わずか十五分で終了した。
開会前には、松島みどり議員(自民)が「今日は強行採決をやるよ。民主党案を自民党が強行採決するんだから前代未聞だ。歴史的な日にする」とまくし立てたが、結局、結論は先延ばし。前日からのドタバタ、迷走状態を象徴した。
ではなぜ、野党案を丸のみしてまで共謀罪法案を成立させようとするのか。
■法案成立優先 中身問わず?
共謀罪法案は国連で採択された国際組織犯罪防止条約の批准に必要な法整備と位置づけられている。小泉首相にとって最後となる来月の主要国首・会議(サミット)や訪米を控え、「手みやげ」にしたいという思惑も透けて見える。
政治評論家の小林吉弥氏は「国会を会期通りに終わらせ、安倍後継の支援態勢づくりに向け早くフリーハンドを得るための策」と総裁選絡みとの見方をする。
そもそも与党は、民主党案では「条約の批准ができない」と主張してきたはずだ。にもかかわらず、民主党案丸のみという“奇策”に出た。「要は法案を成立させればいいというだけで、共謀罪の中身はどうでもいいということだ」と政治評論家の森田実氏は厳しく批判する。
「与野党で議論して、修正点を詰めていくなら分かる。しかしそんな手続きもなく、手のひらを返すように無原則に野党案を丸のみしようとするのは、国会の権威を失墜させるものでしかない」
この奇策、実際に行われた前例もある。
一九九八年、日本長期信用銀行(当時)の経営不安をきっかけに高まった金融不安にどう対処するかが焦点となった「金融国会」で、自民党は民主党提出の金融再生法案を丸のみし、成立にこぎ着けた。
当時、民主党事務局長を務めていた政治アナリストの伊藤惇夫氏は、「この直前に行われた参院選で大敗を喫し、参院での与野党逆転を許した自民党は、民主党案を採用しない限り法案を通せない状況に追い込まれていた」と振り返る。
しかし、この「丸のみ」後、小渕政権は自由党、次に公明党を政権に取り込み、参院での少数与党状態を解消していく。結果的に、丸のみが政権浮揚のきっかけをつくった形だ。
■『凍結』し提出 後から解除…
また、法案成立後、自分好みに改正するという戦術もあった。メディア規制法案と批判された人権擁護法案に関する自民・公明両党の協議で、数年前、話し合われたという奇策だ。
焦点となっていたのは、政治家への取材規制につながるとされたメディア規制条項。批判をかわすため、同条項を「凍結」して国会に提出するのか、凍結せず提出するか。関係者によると、同法案成立にこだわる自民党大物議員が、こう言ったという。「まあ、まあ。凍結して法案提出しましょう。成立してから凍結を解除しちゃえばいいんだから」
与党が衆参両院で安定多数を占めている現状は、小渕政権当時とは異なる。巨大与党から、「丸のみしたい」と提案を受け、民主党は、拒絶しにくい状況に陥ったともいえる。
事実、野党関係者は丸のみ案が示された一日夜、「与党は民主党が次々条件を出しても妥協する意向を示している。今や民主の意見は何でも法案に反映できる情勢だ」としたうえで、苦しい胸中をこう吐露した。
「これは罠(わな)なんです。明日(二日)、衆院法務委員会が開かれても、政府側は臓受け入れられます臓という確定的な答弁を避け、臓民主党案が国連で受け入れられるよう努力します臓と答弁するだろう。ここがミソで、民主党案成立後、臓これでは国連の納得が得られなかった臓と言い出し、法務省原案に近づく改正をするに違いない。その場合、共謀罪成立に手を貸した民主党は世論から袋だたきにあう。だから、政府与党にとっては一石二鳥の罠なんです」
さらにこう続けた。「民主党案でよいというなら、これまで政府原案や与党案の方が優れている、民主党案は欠陥だらけだと言ってきた国会答弁は、国民向けの虚偽答弁だったことになる。そうした説明責任も追及しないまま丸のみ案に乗ってしまってよいのか」
前出の伊藤氏も「社民、共産両党との共闘を分断されるマイナス面と自党の案をのませたというプラス面のどちらをとるか、党内にはかなりの戸惑いがあった」と解説する。
しかし、麻生続相が二日午前、「民主党案のままでは条約の批准はできない」と蒸し返したため、民主党側が自民党との協議を拒否する姿勢に固まった。
■三権分立違反 法相に抗議も
さらに、野党側が“憲法違反発言”と呼ぶ杉浦正健法相の“ある発言”も、野党を活気づけた。杉浦法相は五月二十三日の記者会見で、「今国会中に一日も早く可決してもらいたい。審議は尽くし、機は熟している。国対が腹を決めれば(採決は)すぐにできる」と述べた。これに野党側が反発し、民主、社民が共同で法相に抗議する事態を引き起こした。
野党議員は「共謀罪の法案は、法務省が作った政府原案、自公両党の与党修正案、民主党修正案という三種類があるが、政府原案が提出されたのが発端であり、行政府(法務省)は、立法府(国会)に審議をお願いする立場。法相の発言は、憲法の三権分立原則を踏みにじるものだ」と話す。
それにしても今回際だったのは自民党のドタバタ劇。ここから見えてくる小泉政権の全体像を前出の小林氏はこう表現する。
「小泉政権はもはや政策論争に力を入れようという気持ちを失っている。政権の末期症状がはっきり露呈した」
<デスクメモ> 自民党の細田国対委員長は、丸のみ戦術を自らの頭文字を取って「ウルトラH」と自画自賛したらしい。しかし、その後の迷走ぶりをみると、五輪の体操でも「ウルトラE」までしかないのに、その上の「H」とはならなかったようだ。継続審議のようだが、もしかしたらこの「H」、「廃案」の頭文字かも。(透)
●秋葉原でビラ配りしたら警察が邪魔したって。なんで共謀罪反対のビラだけだめなのかなあ。ビラとかティッシュとかそこらじゅうで配ってますが?
共謀罪反対 THE INCIDENTS 警視庁がビラ配りを妨害
2006年06月18日になってますが。。。
今の国会は6月18日までですから。
断念したようですが、全然安心できません。次の国会で狙ってくるでしょう。
早合点だったようです!
闘争勝利!!
応援ありがとうございます。いやぁお恥ずかしい(^^;
実は5月の連休前に、東京・九段下の中央労働基準監督署に相談に行きました。私より先に何人も訪れていたそうです。
「連休明けに連絡する」ということですが、今のところなしのつぶてです。
「倒産した方がやりやすい。仮払いができるから」ということですが、私の母親が以前勤めていたマンション管理会社が倒産した時は、約1年後に未払いの給料のうち7割が出ただけでした。
まだ倒産していませんから、なんとしても今のうちに全額を回収するつもりです。
・・・もしかしたら、私のように現場の契約が切られて解雇せざるを得なかった者への支払いは後回しにして、まだ勤めている社員への支払いを優先しているのではないか・・・と勘ぐっております。
いずれは顛末をレポートするつもりです。
「対米売国」どころか「対朝売国の対中売国」、挙句の果ての「対韓売国(統一協会)」に走る『小泉安倍とニセ愛国者』を許すな!
そしてコイツラのヨイショしかしない『朝日・サンケイ・読売・毎日・日経・テレ朝・フジ・日テレ・TBS・テレ東』も許すな!
※売国メディアを糾弾するスレ
【小泉安倍】新聞テレビの世論操作を監視するスレ【20】
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1149515449/
※小泉安倍竹中の売国テキスト「年次改革要望書」を語るスレ
【マスコミに代わり】年次改革要望書を読み解くスレ2
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1148454888/
※数々のネットを含む世論操作疑惑を究明するスレ
まだセコウ】自民党「2ch対策班」8【してますか?
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1148743421/
※巨大マスゴミが無視する重大問題
【政治】 「"統一協会の集団結婚大会に祝電"報道で、安倍氏は回答拒否、保岡氏は認める」…赤旗報じる★13
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1150424938/