渋谷区立笹塚中学校の給食は標準と比べて量が少なくて不味く、「給食費に比べて食材が粗末」らしい。以前から問題になっていたらしく、今年1月25日号の「週刊スパ」でもこの問題が記事になった。肉や魚などは少なく、献立表と実際の食材が異なることもしばしば。一食分の食材費が中学校の標準の3分の1以下の日もあったいう。
2009年7月に保護者の情報公開請求によって、08年度の給食の献立・栄養価などの記録が開示された。
同じ09年の10月、今度は市民団体の「渋谷オンブズマン」の久保田正尚代表が同じ笹塚中の給食記録を請求し、12月に開示された。このとき渋谷区教育委員会は「事務処理に時間を要する、として開示日を1ヶ月余り延長」したという。
ところが7月に開示されたものと12月に開示されたものはデータが異なっていた。7月のものは手書きだったが12月のものはプリンターで印字されたものであり、「食材や栄養価の追加」もあったという。つまり7月開示の内容より12月開示の内容のほうが豪華だというのだ。一度出来上がった資料を改竄するとは悪質極まりないですな。
しかも12月開示の内容には不可解な記載もある。
「たらこスパゲティにスパゲティ100グラムあたり47グラムのたらこを使用」
(麺の上にカレーみたくタラコが乗っかってんのか?)
「当時の献立表には載っていない1個3500円のマスクメロン45個を購入」
「豆腐や豚肉など同じ食材の1グラムあたりのカロリーが日によって違う」
「市民オンブズマン」の久保田代表は「国の栄養基準に達するよう、つじつま合わせをした疑いがある」と指摘したが、区議会で教育長が「記載の一部に不備が見受けられたり、栄養価の計算に不正確な点があったりしたことから、作成のし直しを学校に命じた」と言い訳したそうな。恐らく久保田代表の指摘が真実だろう。保護者らが支払っている給食代の一部がどこかに消えているのかもしれない。なんか中国や北朝鮮を笑えんな。同団体はこの文書改竄行為を代々木署に刑事告発したという。
また昨年12月には同団体が、同区の教委職員や校長などの「旅行命令簿」の公開を請求していたのに、却下されたとのこと。給食費の会計に関する口裏あわせのための会合が行われたのではないか・・・と思われるための情報公開請求だったのだが、渋谷教委は非公開の理由を「オンブズマンのブログで中傷されるから」と言い訳している。だったら同じ理由で全ての情報公開請求を断れるよな。
また、09年に保護者らが笹塚中の校長室で改竄の証拠を見つけて持ち帰り代々木署に届けたところ、逆に(前)校長が保護者らの行動は窃盗だとして刑事告発したという。逮捕されなきゃならんのはお前ら学校関係者のほうだろうが!
別の記事によると渋谷区職員が同団体の事務局長に対し、まるで法大の暴力職員のような行為に出たらしい。こいつら全員逮捕してほしいな。
それにしても、口先じゃコンプライアンス遵守とか唱えつつ、平気で労働者に不正なことを命じるのはどんな組織でも共通しているようだが、匿名でもいいから(公的機関でもマスコミでもネットでも)告発する覚悟を備えたいものです・・・。
◇ 渋谷区教委 給食記録改ざんか (魚拓)
◇ 渋谷区教委:給食情報書き換え開示…「記載に不備」と説明 (魚拓)
◇ 渋谷区教委:ブログの「中傷」恐れ、給食費情報非公開 (魚拓)
2011年01月30日
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