困る。私なら皆同じに今日の朝日新聞(埼玉版)より引用。
愛国心評価が、県内の小学校の通知書に取り入れられていたことに、上田清司知事は30日の会見で「自分がもし教師で、評価をつけろと言われたら困る。校長に報告し、それでもつけろと言うなら、『B』なら、みんな『B』と、同じ評価にします」と語った。
通知表の内容まで、県は関与できないと留保したうえでの発言だった。
数値をつけることだけが目標になっては駄目とし、
「ふるさとを愛するのは大事だが、教えた内容を(子供が)本当にマスターしているのかを、はかるのは難しい」とした。
ついでに遅くなったが「愛国心」に関するニュースをコピペ。
「愛国心」埼玉の50校通知表に 教師「評価できぬ」
2006年05月26日09時31分
衆院で本格審議が始まった教育基本法改正案の最大の焦点は、「愛国心」の取り扱いだ。現行の学習指導要領のもとではすでに、通知表に「愛国」に関する項目を入れた経験がある学校や、いまも採用しているところもある。実際にどう評価したのか。
24日の衆院教育基本法特別委員会で、小泉首相は、基本法に盛り込まれた「我が国と郷土を愛する態度」に関し、義務教育課程段階での評価項目としない考えを明らかにしている。
埼玉県教委によると、同県内では25日現在、4市2町の50小学校で、通知表に「愛国心」に関する表現が入った項目が評価の対象になっている。
同県行田市では、小学校長らによる通知表のモデル案をつくり、「我が国の歴史と政治及び国際社会での日本の役割に関心をもって意欲的に調べ、自国を愛し、世界の平和を願う自覚をもとうとする」という項目を社会の4観点の一つに盛り込んだ。05年度は、全15校中14校がモデル案と同じかほぼ同様の表現を採用した。ABCの3段階で評価することにしている。
同市立小学校で6年生担任のベテラン男性教諭は「現場では『愛国心』は評価の対象になっていない」と断言する。「自国を愛し」以下の部分は達成目標が示されているわけでもなく、評価基準があいまいなため、点数がつけられないという。「前段部分だけで評価している。授業態度や宿題などをもとにした評価がほとんど。愛国心の大小が入り込む余地はない」
福岡市の市立小学校で02年度に使われた6年生の通知表。評価項目の一つにはこんな項目がある。「我が国の歴史や伝統を大切にし国を愛する心情をもつとともに、平和を願う世界の中の日本人としての自覚をもとうとする」
行田市と表現は微妙に異なるが、やはり3段階評価。福岡市立校長会が、愛国心を評価項目とするモデル通知表を作成。市内144校のうち52校が採用し、17校が同様の表現を独自に盛り込んだ。
当時6年生の担任だった50代の男性教諭によると、結果的にBの評価が増えたという。「『国が好き』かどうか、子どもによって違いがあるとは思えない」からだ。
50代の女性教諭も、日本の歴史や制度について意欲的に学べば評価し、悪ければCをつけた。困ったのは、「日本人としての自覚」という表現だ。当時、クラスに中国籍の子がいた。「中国人だからBやCがついた」と思われないよう家庭訪問して親に説明した。
しかし、福岡市のこの通知表は在日コリアンの団体や福岡県弁護士会の批判を受けて、03年度から姿を消した。
つーかこの国をアメリカに売り渡そうとしている連中が唱える「愛国心」なんかエンガチョだなw
「愛国心」の評価、行き過ぎ指導へ 文科相
2006年05月27日07時06分
小坂文部科学相は26日、愛国心をランク付けする通知票が一部の小学校で使用されていることについて「内心を直接的に評価してはならないと学校長会議や教育長会議で伝達している。通知票に行き過ぎがあれば、学校長の理解を求める努力をしていきたい」と述べ、通知票を通じた強制にならないよう指導する考えを明らかにした。教育基本法改正をめぐる衆院特別委員会で横光克彦氏(民主)に答えた。
小坂氏は「内心の強さをABCで評価するなどとんでもない」とする一方、使用された通知票に「平和を願う世界の中の日本人としての自覚」などが併記されていることを挙げ、「愛する心情を持つことだけを評価しているわけではない」とも語った。小泉首相は24日の同委員会で「こういう項目は持たなくていい」と評価自体を不要としている。
45校、通知票に「愛国心」評価 埼玉県内の小学校
2006年05月29日11時50分
教育基本法改正案をめぐる衆院特別委員会の質疑が始まった24日、埼玉県の島村和男県教育長は現在、県内3市2町の45小学校で、愛国心の評価を通知票に盛り込んでいると公表した。03年の調査より8校増えたという。
県教育局が先週、調査したところ、通知票に愛国心を評価する観点があるのは、行田、鴻巣、深谷の3市と、寄居、騎西の2町にある45小学校。いずれも小学校6年の社会科で、通知票の観点の内容は、各学校の校長が決めている。
行田市の小学校では社会科の4観点の一つに、「我が国の歴史と政治及び国際社会での日本の役割に関心をもって意欲的に調べ、自国を愛し、世界の平和を願う自覚をもとうとする」がある。三つの学期でA〜Cの3段階で評価する。
朝日新聞の03年の調査では、埼玉県内は熊谷、行田、川里、騎西の2市2町の37小学校が採用し、福岡県(67校)に次いで多かった。熊谷市はその後、取りやめた。
島村教育長は「(『国を愛する心情』は)今の学習指導要領にも記載され、教育基本法の理念にあがるべきだと思う。どういう表現にするかは議論が必要だ」と語った。
そのうち、「君が代」を歌う声量を測定して「愛国心」を10段階評価したりしてw