なんじゃこのエレベーターは?なんで扉が閉まる前に動き出すの?
エレベーターに挟まれ、高2男子が死亡 東京・芝
2006年06月03日23時20分
3日午後7時20分ごろ、東京都港区芝1丁目の公共住宅「シティハイツ竹芝」(23階建て)12階で、この階に住む都立高校2年市川大輔(ひろ・すけ)さん(16)がエレベーターから降りようとしたところ、扉が開いたまま上昇し、市川さんは内部の床部分と12階の天井の間に挟まれた。市川さんは約50分後に救出されたが、全身を圧迫されたほか頭の骨が折れており、まもなく死亡した。エレベーターは、扉が閉まりきるまで動かない仕組みにするよう建築基準法施行令で定められており、警視庁は業務上過失致死の疑いで調べている。
三田署の調べでは、市川さんは自転車をひきながらエレベーターから後ろ向きに降りようとしていた。扉が閉まらないまま動き出したエレベーターの床と12階の天井の間に体が挟まれたという。
エレベーター内にいた13階に住む女性(57)にけがはなかった。女性は「止まっていたエレベーターが急に上に動き出した」と話しているという。
現場はJR浜松町駅から約300メートル南にあり、建物の一部は身体障害者用のデイサービス施設などとして使われている。
事故のあったエレベーターは、同建物に5基あるうちの1基。
エレベーターを製造したのは「シンドラーエレベータ」(東京都江東区)。建物が完成した98年から稼働している。保守点検は港区が委託し、4月から「エス・イー・シーエレベーター」(東京都台東区)が請け負っていた。
同社によると、4月と5月のいずれの点検でも異常は見つからなかったといい、「扉は挟まりかけたらすぐに開くようになっているが、事故の正確な状況が把握できていないため何とも言えない」としている。
一方、18階に住む主婦(39)は「1年ほど前に、17階と18階の間で止まり1時間ほど閉じこめられた。ボタンを押した階でドアが開かないこともあり、苦情が出ていた」と話し、「子ども1人だけで乗せると心配だと思っていた」。
13階に住む自営業の男性(51)によると、エレベーターは最近まで、故障や部品交換による点検が頻繁に行われていたという。「これまでも点検で動かず、階段で上り下りすることがあった」と話した。
「
シンドラーエレベータ」って聞いた事ないな。外国のメーカー?
エレベーター事故死、以前からトラブル
この事故は3日午後7時半頃、港区芝にあるマンションで、都立高校2年の市川大輔さんが自転車を押してエレベーターを降りようとしたところ、突然エレベーターがドアが開いたままの状態で上昇し、市川さんが天井部分とエレベーターの床の間に体を挟まれ死亡したものです。
マンションを所有する港区によりますと、2003年12月以降、このマンションの2つのエレベーターで段差がついた状態で止まったり、ドアが開かないなどのトラブルが少なくとも18件相次いでいたことがわかりました。
一方、今年4月からエレベーターの管理を請け負っていた会社はこれまでの点検で問題はなかったとしています。
「ここ2ヶ月間、エレベーターが正常に運転していたということは、正常な点検をしていたということ」
警視庁は業務上過失致死の疑いがあるとみて捜査していて、エレベーターの管理会社などから事情を聴く方針です。(04日11:55)
高2男子死亡事故、エレベーター現場検証
東京都港区の港区住宅公社のマンションで、12階に住む高校2年市川大輔さん(16)がエレベーターに挟まれ死亡した事故で、警視庁捜査1課と三田署は4日、業務上過失致死容疑でエレベーターを現場検証した。
また港区は同日記者会見し、同マンションのエレベーターで03年12月以降、停止して動かなくなるなどのトラブルが少なくとも計18件あったことを明らかにした。
事故は3日午後7時20分ごろ発生。市川さんが12階でエレベーターを降りようとすると、突然扉が開いたまま上昇。床と出入り口の天井に挟まれた。エレベーターは「シンドラーエレベータ」(本部スイス、日本本社は東京都江東区)が製造。「エス・イー・シーエレベーター」(台東区)が管理していた。
マンションの住民によると、これまでにも突然止まったり、ガタンと落ちたりするトラブルがあったという。
[2006年6月4日13時36分]