ここ数週間事情があってブログ更新できなかったので、しばらく古いニュースの掘り起こしばかりになるけどごめんね。下記リンク及び2月18日東京新聞より引用。
サッシの最大手メーカーであるトステムの、「シンフォニー」というブランドの「住宅用防火サッシ」は、業界団体である「社団法人カーテンウォール・防火開口部協会(カ防協)」から、「大臣認定品と同等品」の証明書を交付されていた。しかし国土交通省が抜き打ち検査をしてみたところ、「建築基準法で定める20分間の防火性能を大幅に下回っていた」。「カ防協」は、性能試験どころか製品の現物を見ることもなく、書類審査だけで証明書を出していたんだとさ(ちなみにこの「カ防協」の常勤役員は旧建築省の天下り役人だって)。
2007年にニチアスによる建材の耐火性能偽装が発覚して以降、国交省の抜き打ち検査が行われるようになったとのこと。忘れてたけどここにも昔貼ってたな。なんか魚拓消えてるけど。
この製品は既に約1万棟に施工されているが、「都市部など防火、準防火地域に指定された地域」の建築物に、防火性能が足りないサッシが施工されていたということは、すなわちその建築物は建築基準法違反となる。この製品を採用した施工会社や建築士は予想外の対応を迫られている。
『大臣認定を信用し、施主も設計・施工者もこのサッシを選んだ。建築確認申請時は山のように認定書の写しを提出させながら、その根幹の部分が腐っている。何を信頼すればいいのか』(都内の一級建築士)
例のカツラおじさんのような人は別にして確信犯じゃなく真面目に設計施工してた人たちにとって、許しがたい裏切り行為だ。今後はトステムの負担でガラス部分の交換など行われるらしいが、
施主にとっては実に迷惑なことだし、施工者・設計者が失った信頼も保障されない。
つーか、トステムも「カ防協」もひどいけどさ、こういう仕組みを作った国にも責任があると思うぜ。
「国交省建築指導課は『カ防協の審査を通ったからといって、製造責任はあくまでもメーカー側にあるのではないか』とするが、認定制度をつくったのは同省で、制度が適切に運用されるよう監督するのも同省の責任だ」
◇ トステムの窓、耐火性能が不足 1万棟の改修必要 (魚拓)
◇ 防火性能不足サッシ 書類だけで“大臣認定” (魚拓)
◇ 社団法人 カーテンウォール・防火開口部協会が認定を取得している防火設備(防火戸)に関する国土交通省からの公表案件について (魚拓)
◇ 国土交通省の公表案件(1月28日)について
2011年03月07日
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