久しぶりの更新です。皆さんお元気でしたか?私は相変わらず、仕事カッタルイし花粉症だし絶不調です。つーか私にとってメディアからの情報と実生活がリンクするのは実に珍しいことです。
3月11日は休み、自宅マンション前の駐車場にて自転車を解体していた。通勤用のMTB(TREK)も老朽化が進み(なにしろ15年前も乗ってるからな)、べダルを漕ぐとチェーンが「ガタン!」と空回りしてろくに進まない。1月に同僚に譲り受けたMTBで通勤していたが、これがなんだか凄く重くて遅い。ママチャリに余裕で抜かれるし坂道が超苦手なんす。どんなMTBなんや!
もしかしてこの重いMTBのチェーンを、古いMTBに移植すれば復活するのでは・・・と浅はかなことを思いつき、チャリンコの構造を全く知らんのに鼻水を垂らしつつバラしはじめたんだが・・・車のトランクの中の工具を探していたら、突然車が躍りだした。他の車もなんだか前後左右に躍っている。ここは大黒PAか?つーか地面もなにやら横に揺れているじゃねえか!こんなでかい地震は初体験だ!ヤバクね?うちのボロマンション倒壊すんじゃね?
つーか法大文連の「ボアソ倒壊しろ! ボアソ倒壊しろ!!」に大笑いし思わずリツィート。ボアソとは言うまでもなく、法政大学の27階建て「ボアソナード・タワー」のこと。つーか俺の職場のビルも倒壊してくれねえかな。現場がなくなりゃ解雇されんだろうけど退職金もいくらか出るだろうし?
マイ・スイート・ハニー(笑)は食器棚の扉を必死に押さえていたらしい。「なんですぐ来てくれなかったのよ!」ってゆうか揺れてるときにわざわざ建物の中に入るか普通?
つーか「余震があるかもしれねえから外に出てろよ!」という忠告も「目が痒いから」と拒否しやがった。案の定、約30分後に一回目と同程度の激しい余震発生。さすがに他の住人も外に出てきた。ウチのはよくもまあ、あの揺れの中で部屋の中で耐えたもんだぜ。つーかしばらく揺れてるような感覚が抜けなかった。
もっとも被害と言えるほどのことはなかった。積み上げた本やCDが散乱し湯飲み茶碗が一枚割れ、天井の蛍光灯がつかなくなり(シーリングの取り付けがズレていただけ)、ガスが出なくなる程度。廊下のシャフト内のガスメーターのリセットボタンを押して復旧。あとはマンションの外壁のタイルが一枚落ちてたな。
■ 結局チャリンコの改造のほうは、MTBのチェーンは特殊な工具でコマを抜くか、切断しなけりゃ取り外せないことに気付き断念。アホでしたわ。つーかチャリ2台とも動かせなくしちゃったよ。翌日は出勤なのに駅までたどり着くことすら出来んのか?つーか花粉症の薬買うの忘れた。今にして思えば、すぐガソリン入れてスーパーに買いだめに行けばよかったなあ。この夜、首都圏のJRは終日運行できず、多くの労働者が職場や避難所で一夜を明かした。
その後のニュースで被害の甚大さに驚く。巨大な津波が田畑を街を飲み込み、製油所は紅蓮の炎を上げて燃えている(参考)。まるで地獄図だ。
宮城県女川原発のタービン建屋では火災が発生したという(皮肉なことにその後避難所となった。参考)。福島第一原発でもトラブルが発生したという。菅直人や枝野が作業着来て出てきて「福島原発の事態を受け、原子力災害対策特別措置法第15条に基づく原子力緊急事態宣言を発令し・・・原子炉の冷却に努めます」とか念仏唱えてる。何を言いたいのかよく分からんかったが、要するに運転中だった1、2、3号機は揺れで原子炉は停止したけど、外部電源供給がストップした上に非常電源装置が津波をかぶったんで冷却水ポンプを回せず、緊急炉心冷却装置(ECCS)も作動せず、冷却水が抜けて燃料棒が露出しそうだ、ということですか!東京電力の電源供給車が現場に向かってるって(電源ケーブルのコネクタの形状の違いのため接続できなかったってさ)。第一原発の周囲3km以内に避難指示、10km以内に「屋内退避」指示が出た。家の中に入れば安全、ってわけじゃねえべ?
原発(沸騰水型)も火力発電も、ボイラーで水を沸騰させて蒸気を発生させタービンを回し発電、使った蒸気は海水で冷やして水に戻しボイラーに戻す・・・という原理は同じ。「冷却水」と言うが、要するに炉心の冷却とタービン駆動の二つの役割がある(加圧水型だって、原子炉内で熱せられる水で直接タービンを回すわけじゃない、ってゆうだけの違い)。福島第一原発ではこの冷却水が回らなくなくなったんだ。空焚きしちまえば火力だって重大事故となるが、原発の場合はチェルノブイリのような大災害となる。制御棒が挿入され核反応は停止したそうだが、冷却水を循環させなければ勝手に温度が上昇し続け、炉心融解・圧力容器破損を招き、大量の放射性物質が放出される。
火力発電とかボイラーとかだったら、火を消したのに燃料が勝手に温度上昇するなんてあり得ないよな。しかも大事故を防ごうとしても作業員は迂闊に近寄れないじゃねえか。根本的に原発なんて馬鹿なもん造ったのが間違いなのよ。
■ 3月12日、女房のチャリ(ほとんど新品)を借り、朝7時頃南浦和駅に到着。与野駅で止まっているというのでもうすぐ着くだろう、とタカを括っていたが、まるで来やしねえ。この日の京浜東北線の東京方面の電車がまだ一本も来ていないのである。車のフロントガラスが白くなるほど寒い朝なのにホームに立ちっぱなし。2番線に停車中の車両は、故障なので車庫に入れるという(いまいましいことに、なかなか2番線から去らなかった)。寒さに耐え切れず改札を出て、西口の喫煙所で一服。結局2時間以上経ってから到着したが当然ギュウ詰め、次の電車が大宮から出発するというので見送った。どうせ遅刻だからな(これ平日だったらどうなるんだろうか?)。
約20分後到着したがあまりの混雑にアホらしくなり、西川口で一旦下車。次の電車に乗ったが、今度は「荒川の鉄橋に人が立ち入っている」とのこと、川口で長々と停車。一旦改札を出て一服し、戻ってもまだ停車している。なんとか動き出したが、ずっと徐行運転。
「この電車は、本日都内に向かう2本目の電車です。1本目の電車は次の駅で停車中です」などとアナウンスしていたが、これ3本目のはずだぞ。1本目はどこかで車庫入りになったのか?
結局11時半ごろ職場に到着。残念ながら倒壊していなかった(笑)もう疲れて何もしたくなかったが、この日は年度末恒例のカッタルイ作業があり、夜遅くまで動き回っていた。別に残業でも遅刻した分の埋め合わせでもなく、そういうシフトだったの。
都内在住の同僚の話によると、自宅のガラスが割れるなどの被害があったという。千代田区の九段会館では死亡事故が発生した。俺の職場でもそれなりの被害はあった。埼玉より東京のほうが揺れたのかな?また同僚の一人は自宅に帰れず事務所で一夜を明かしたという。道理で朝から酒臭いと思ったぜw
そしてこの日の15時36分、福島第一原発1号機が爆発。映像を見るとあまりにも凄まじいからてっきり炉心が爆発したんかと思ったが、洩れだした水素の爆発によってコンクリート製の建屋が吹っ飛んだだけらしい。つーかあれだけの爆発だから格納容器にもダメージ与えてんだろ?最初から冷却のために海水を注入しとけばよかったのに、東電は「炉がダメになるから」とためらったんだってさ(参考)。企業ってそんなもんよ。20時20分にやっと1号機に海水注入が開始された。またこの日の早朝、第一原発の避難指示が10km以内に拡大されたが、爆発後さらに20km以内に拡大された(第二原発も10km以内に避難指示)。
夜遅く退社したが、帰りの京浜東北線はすんなりと動いて拍子抜け。ところで菅の馬鹿は自分から言い出して福島原発で視察したそうな(参考)。そんな費用があるんなら被災者のために使うべきじゃねえか?現場だって迷惑だろう。ところで国が1号機格納容器のベント(圧力を下げるための蒸気逃がし)を指示したのは夜中1時30分だったが実行されたのは10時17分。菅は朝7時ごろ陸自ヘリで到着したそうだが、放射能を浴びせちゃ怒られると思ったのかも? (つづく)
2011年03月21日
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福島第一原発にしても津波の危険性を指摘した人たちがいた。
しかし原発推進者はそんな指摘も「サヨクだ」「プロ市民氏ね」などど端から聞く耳を持たず、危険な原発を動かし続けてきた。手前らの利益の為に。
今こそ原発推進派は全財産を支援金に捧げたのち全国民に死んで侘びをいれるべきだ。
同感!