2006年06月13日

シンドラーの会見

ちっ(怒った顔)死亡事故を起こしたことではなく、「情報の開示が遅れた」ことに謝罪したってのが凄い神経だね。

がく〜(落胆した顔)三菱エレベーターなら三菱が、日立エレベーターなら日立が定期点検すんのが当然だと思っていたが、別によそのメンテナンス会社にやらせちゃだめということはないだろう。そのエレベーターの構造、システムなど全ての情報を与え、点検・修理・トラブル対応など全て伝授するのなら。
しかし問題のエレベーターでは、「情報の提供はしていなかった」という。つまりメンテ会社が図面も取説も無しに目盲滅法でいじってたってことじゃねえか?本当に最悪。公社もメンテ会社もシンドラーもマジ最悪。

シ社社長ら会見、エレベーター安全性譲らず
 東京都の港区住宅公社マンションで男子高校生がエレベーターに挟まれ死亡した事故で、製造元シンドラーエレベータ(東京)のケン・スミス社長やスイス本社最高幹部らが12日、事故後初めて会見した。幹部らは被害者への哀悼の意を表し、情報開示の遅れを謝罪したが、構造や設計そのものが原因で死亡事故になった例は1件もないと強調し、事故の直接的責任を否定した。

 都内のホテルで行われた会見にはシンドラーエレベータのスミス社長、新設事業本部西村智行本部長のほか、来日したスイス本社のエレベーター・エスカレーター事業最高責任者ローランド・W・ヘス氏が出席した。ヘス氏は冒頭で「被害者のご冥福をお祈りし、ご遺族に深い哀悼の意を表します」と謝罪。また「すべての事実を確認することに重点を置きすぎ、情報の開示が遅れてしまいおわび申し上げます」と述べた。
 しかし、事故の原因や責任について、スミス社長は「捜査に全面的に協力することを第一に考えた。その前に我々の意見を言うことはできない」とし、ヘス氏も「創業以来130年間、安全及び品質には最大限の配慮をしてきた」と述べるにとどまった。
 ヘス氏はまた、エレベーターが危険と思われつつあることについて「私たちはエレベーターは安全な機械と思っている」と強調。「不具合の通報は保守・管理会社に入る。保守・点検作業による適切な作動の確保が非常に重要」との立場を明確にした。
 同社の過去の死亡事故については、件数は明かさなかったが「エレベーターそのものの構造や設計が原因で死亡事故になった例は1件もない。数字的に言うと、エレベーターで死亡事故になるのは小数点以下に0が13個並んだくらいの確率」とした。(アホじゃねえか?)
 また、事故が起きた「シティハイツ竹芝」のエレベーターで、同社が直接メンテナンスしていた98〜05年の間、表示機やドアに関するもの、閉じ込めなど、27件のトラブルの報告があったことを明かした。
 シンドラー社はエレベーター占有率で世界2位の大手。警視庁は現場で再現実験をするなどして原因を追及している。
[2006年6月13日8時52分 紙面から]

シンドラー社が記者説明会
エレベーター死亡事故に陳謝
【ライブドア・ニュース 06月12日】− 「シティハイツ竹芝」(東京都港区)でエレベーター死亡事故を起こしたシンドラーエレベーター(本社・東京都江東区)は12日、東京都港区の東京全日空ホテルで記者会見を開き、被害者の家族や同住民に対して謝罪し、同社の現状などを説明した。
 会見に出席した同社のケン・スミス代表取締役、西村智行新設事業本部長、シンドラーマネージメント(本社・スイス)のエレベーター・エスカレーター事業最高責任者であるローランド・W・ヘス氏は会見の冒頭、深々と頭を下げ、遺族や住民をはじめ「死のエレベーター」という恐怖心を与えてしまったことに対して陳謝した。(事実ですからw)また、事故発生以来、警察当局の捜査に全面的に協力してきたが、現時点では事故原因が特定されていないとを発表した。
 特に問題とされたのは、製造メーカーであるシンドラー社とエレベーターのメンテナンスを行う保守管理会社との関係性。シンドラー社は、「保守管理会社から要求があれば、情報や部品などの提供を積極的に行う」との姿勢を示したが、実際は今回事故を起こしたエレベーターの管理をしていた2社からは何の要求もなく、情報の提供はしていなかったことを明らかにした。
 記者団からは、ユーザーの安全を第一に考えれば保守管理会社から要求があった場合に限らず、積極的な情報開示やトレーニングが必要との指摘に対し、シンドラー社は保守管理会社の積極性を求めつつ、自社の落ち度を認めた。
 同社は、事故発生からこれまで十分な情報を開示できなかったことを反省し、自社のホームページで事実関係を随時明らかにしていくこと、週に1度は記者会見を開くことを約束。また、引き続き警察に協力し、いち早く原因究明に取り組むと述べて会見を締めくくった。
 初の本格的な記者会見とあって報道陣約130人が集まり、会見は3時間半にも及んだ。【了】
posted by 鷹嘴 at 13:31| Comment(1) | TrackBack(0) | 事件、事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
SECのようなエレベータの独立系保守会社は、メーカ系の保守会社の契約料の1/3で入札する。よってメーカ系の保守会社が取れない状況にあるのである。日本のエレベータは優秀だから消耗品の交換だけで1年くらいは何もしなくて故障は起きない。問題があれば次の入札で高くしほかの保守会社まわすのである。エレベータはその建物による一品生産である。設計図とかメーカから買えば、良いのである。買うこともしないで、メンテナンス?(さわってはいけないといわれているらしい)
独立系会社は、部品の入手も難しいといっているが、突発的な対応はしにくいのである。メーカは極力在庫を持たないようにしている。コスト削減のためである。部品レベルまで寿命を計算し、長期の修繕計画を立て、ある年にメンテナンス料が突出しないようにしている。また緊急の場合、部品を納期にある程度余裕がある建設中のエレベータから分けてもらうこともある。メーカ系もお客に対してコストダウンやサービスを充実させることは日々行っている事を理解してもらいたい。
日本のメーカのエレベータは、世界的に見ても優れている。わが社日本オーチスエレベータ(世界シェア20%)も安全とコストには日々努力している。
Posted by クラッシュPG at 2006年06月25日 09:10
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