3月末はスキーに行こうと思ってたのに、女房が「もうアタシは行かない」というので久しぶりにカーステレオでヘビメタを大音響で鳴らしながら一人で行こうと思ってたのに、地震のせいで全然行く気がなくなりました。ガソリンスタンドはもう普通に営業してますが、半分残ってるんで給油しません。どこに行く予定もないから。
ところで、原発労働者だった故・平井憲夫さんの【原発がどんなものか知ってほしい】を読んでおいたほうがいいよ。いろいろ批判はあるようだけど、批判する奴らだって自分は原発で働く気はねえべ?
3月15日、自分ちが計画停電のグループの第2か第4か分からんので、東電のカスタマーセンターに電話してみたが・・・全然繋がらん。市役所の支所に電話したら3回目くらいで繋がった。「お宅の住所だと第2と第4両方です、かぶってます!」と、明白な回答を得た(後に第2グループだけになった)。東電より全然対応がいいね。
朝10時ごろ近所のスーパーに行き、食料品をあれこれ買ったが、米やミネラルウォーターや、パック入りご飯など非常食のたぐいはとっくに売り切れ。ガソリンスタンドは閉店。薬局で花粉症の薬を買った。
この日の朝には福島第一原発の4号機も爆発、原子炉建屋の側面に大穴が開き、火災発生(参考)。その後自然鎮火したという(実は全然鎮火してなかった!)。首都圏各地の【モニタリングポスト】では、設置以来最高値の放射線量を観測。マイクロシーベルトとかベクレルとかいう単位の意味が分からん。ミリは千分の一でマイクロは百万分の一だってことは知ってるけどね。また第一原発周囲20km以上30km以内に「屋内退避指示」が出された。ずっと家に篭ってるわけにはいかないと思うが?
そりゃそうと18時20分から停電だってゆうんで急いで風呂に入って夕飯にしたが、時間を過ぎても停電しないので「こりゃ中止かw」と思っていたら・・・19時ごろ、歯を磨いていたらやっぱり停電した。水道はぎりぎり口をゆすぐ分だけは出た(マンションだから1階の圧力ポンプが止まると断水)。やることないから布団に入って寝るとするか。女房はロウソクをつけたりジタバタしてる。こういうとき、若い夫婦だったら盛り上がるんだろうな。うちなんか姫初めもまだだぜw
21時ごろ復電。パソコンを立ち上げて遊んでるとまたしても大きな揺れが。静岡県富士宮市で震度6強の地震が発生したのである(参考)。そういえば静岡県御前崎には浜岡原発があるなあ。福島原発みたいなことになれば首都圏も汚染されるだろうな。
3月16日、少し早めに出てコンビニに寄ったが、いつもより品数が少ない。電車は正常運行。日常業務に加えて地震の後片付けに追われ、少し残業した。駅前の松屋は地震の影響かどうか知らんが閉まっていた。この日も夜7時ぐらいまで停電していたという。夜中にはまた大きめの揺れが。
3、4、5、6号機の【使用済み核燃料プール】は、冷却水ポンプが動かないので温度が上昇し危険な状態になっているという。それにしても「使用済み」の燃料も発熱するので冷やし続けなきゃならんとは!なんでまた、原発などという馬鹿げたものを造ったのか。
ところで4号機の火災はまだ鎮火していなかった(参考)。東電は遠くから見て、自然鎮火したと思い込んでいただけだとさ。まあたしかに放射能が強すぎて近づける状況じゃないけどさ。
3月17日、また夜勤。この日の午後には首都圏に大規模停電が発生するかもしれない、ということだったが結局大丈夫だった。都心の人間にも少しは停電を味わわせてやりたかったのに残念。
この日の午前中、陸自のヘリが3号機の燃料プールに向かって海水を巻いた。言っちゃ悪いが「焼け石に水」って感じだな。警視庁の放水車は水が届かなかった、とのこと(参考)。デモ隊には効果あるだろうけど。俺も逮捕されなくないけど一度は放水をかけられてみたいもんだ。真夏に。消防車による放水は飛距離は充分だったようだが、肝心の燃料プールに届いたかどうかは定かではない。
3月18日、夜勤明け。駅を出ると早速信号が消え、警官が交通整理してる。家に帰り、風呂桶に溜めておいた水で手を洗った。都市ガスだけど台所のガスは出る。もちろん湯沸かし器は使えないけど。昼12時半ごろ復電。
経済産業省の【原子力安全・保安院】は、福島原発事故の「国際評価尺度」を、暫定的にスリーマイル島事故と同じレベル5(広範囲な影響を伴う事故)に引き上げた。そのうちチェルノブイリ事故と同じレベル7(深刻な事故)に昇格すんじゃね?
それにしてもああいう役人どもとか枝野とか、1号機や3号機の爆発を「爆発的事象」と言いくるめる感性はどこから来るんだろう。「事象」じゃなくてれっきとした爆発事故だろうがヴォケ。そういう専門用語があるようだけどさ。
つーか【保安院】の、いつもニタニタ笑いながら「危険は脱してるに決まってます」「潮流で希釈されます」などと答える西山英彦ってオッサン(経産省大臣官房審議官)の言うこと、全然信用出来ないんだけど。なんか必死で事態を矮小化し東電をかばってるようにしか見えないけど。だいたい自分の頭髪すら偽装する輩が事故の真相を正直に伝えるわけがないけど(笑)。
■ 【原子力安全・保安院】とは、原発建設に先立ち審査の上で設置許可を出し、設計や施工方法の審査や使用前検査を実施し、運転開始後も定期点検を行う機関だという。要するに原発を造っていいかどうか、ちゃんとした施工が行われるかどうか、安全な運転が行われているかどうか監視する機関なわけだ(原子力だけではなく都市ガスやLPガスなどの保安行政も行う)。
しかし、「実際には原発推進路線の経産省の意向を強く受ける組織であることは間違いない。現在トップの寺坂信昭保安院長の前職は同省の商務流通審議官。同省にとっては原子力部門の出先機関、もしくは下請け機関のようなものだといえる」。つまり原発を推進する側と、監視するべき側が同じなわけだ。泥棒に泥棒を捕まえさせようとするようなもんだ。サッカーの試合で一方のチームのサポーターに審判をやらせるようなもんだ。あのハゲの態度を見ていてもよく分かる。
また、東電は経産省からの天下りも多く受け入れているという。最近では石田徹・前資源エネルギー庁長官が、1990年には元経済企画庁審議官の旧通産省のOB、99年には旧通産省基礎産業局長が、東電の顧問に天下ったという。
しかもあのハゲの会見は、「シーベルト」と「cpm」(1分間の放射線の数)を混同したり、記者から放水の効果を問われ、「計画の詳細を直接知らない」(ヘリから放水してることも知らなかったのである)と言い放つなど、みっともないったらありゃしねえ。こういう保安院について識者は、
「技術的な主体性がない。現在の担当者も何年か前は別の部署にいたのではないか。保安院が国としての技術的な判断を示さなければならないが、プロ中のプロがいない」(京大原子炉実験所・山名元教授)、
「保安院は何が起きているか分かっていないのではないか。東電も本当の情報を持っているかあやしい。国も電力会社も大事故が起きる可能性を非常に甘く考えていた」(NPO法人原子力資料情報室・西尾漢共同代表)
・・・と指摘する。たしかにハゲおじさんだって文系だから技術的なことは分からんだろうし、それ以前にやる気なさそうだし、【保安院】はこんな奴でも務まるんだ(以上、3月18日東京新聞【こちら特報部】)。
このハゲも将来は東電や関連天下り団体に天下りするつもりだろう。「日本立地センター」「電源地域振興センター」「日本原子力産業協会」「日本原子力研究開発機構」「核物質管理センター」「原子力安全基盤機構」「海外電力調査会」など似たような名前の団体が多数あり、国からの補助金・委託費を受けている。こうした団体に天下りする官僚の年収は1000万〜1500万円に達するという(以上、3月28日 日刊ゲンダイより)。どうやら原発とは天下り役人を養うためにあるようだな?
平井憲夫さんの告発によると、 こういう役人どもは全然畑違いの分野から来たんで原発のことを全く知らかったり、自分の担当の原発で大事故が起こったのを翌日の新聞で知ったり、まるで飾り物というか邪魔者なんだとさ。平井さんがこれを著したころから実情は変わっていないということだ。
■ 夕方、半年振りぐらいに<パレスティナに献花を!>に参加。市ヶ谷駅の前でパレスチナの旗を持ってボケっと突っ立ってると私服警官がやってきて、「現在イスラエル大使館に関係者はいません」だとよ。放射能が怖くて避難したんだね。寂しいね。仕方ないから一応大使館前まで行って、何もせずに終了、打ち上げ。
福島原発事故に各国とも敏感になっているようだ。日本政府の指示は半径20km以内は避難、30km以内は屋内退避だが、アメリカ政府は半径80km以内の自国民に避難勧告を出したという(参考)。たしかにチェルノブイリ事故並(あるいはそれ以上)に事態が悪化する可能性もあるんで、首都圏に留まっているより逃げたほうがいいに決まってる。実際19日からの連休では、大阪や京都のホテルは満室状態になったという(参考)。まあ本気で関東地方から逃げ出したのは少ないだろうけどさ。逃げる金もあてもない俺ら貧乏人は、放射能を浴びながら生きていくしかないのさ。(つづく)
2011年03月31日
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