2006年07月05日

【シンドラーの閉じ込め、発生率は大手の3倍】

1日に約1回の閉じ込め事故ってのはすごいね。やっぱ点検の体制だけでなく品質に大きな問題があるんだろうね。
シンドラーの閉じ込め、発生率は大手の3倍
2006年07月04日11時49分
 東京都港区の公共住宅で起きたエレベーター事故を受けて、事故機の製造元、シンドラーエレベータ(東京都)は4日、04年に同社製エレベーターで320件の閉じ込めが起きていたことを明らかにした。日本エレベータ協会によると、発生頻度は、大手5社製の平均と比べて約3倍という。シンドラー社は「他社と比較したことがなく、コメントできない」としている。

 シンドラー社によると、320件は、同社が保守も担当している6121基で04年1〜12月に利用者が閉じ込められた件数。月間の閉じ込め発生率は0.43%となる。
 これに対し、製造各社でつくるエレベータ協会が04年度の大手5社製の閉じ込め故障を調べた結果、51万4千台に対し9252件起きており、月間の閉じ込め発生率は0.15%。シンドラー社製は大手5社製の2.9倍の頻度で閉じ込めが発生していたことになる。
 エレベーターは、オフィスビルやマンションなどそれぞれの建物で使い方が異なる。シンドラー社製は公共施設への設置が目立つこともあり、エレベータ協会は「閉じ込めの発生頻度を比べるには、各社の設置状況や調査態勢も含めて検証する必要がある」と言う。
 シンドラー社は「エレベーターの閉じ込めは、業界において典型的な事象。乗客の安全を守るために機器を停止するため、引き起こされる」とコメントを発表した。
 エレベーター製造各社は、大手5社も含めて、これまで閉じ込めの発生件数を公表しておらず、エレベータ協会がまとめた数字も、今回の事故を受けて初めて明らかになった。

シ社エレベーターに40分閉じ込められる 横浜の量販店
2006年07月02日16時00分
 2日午前1時ごろ、横浜市西区南幸2丁目の8階建てビルにあるディスカウント店「ドン・キホーテ横浜西口店」で、シンドラー社製のエレベーターのドアが開かなくなり、男性会社員(39)が約40分間閉じこめられた。通報で駆けつけたシンドラー社社員が1階でドアを開け、男性を救出した。けがはなかった。

 戸部署の調べでは、事故当時、エレベーターは各階に止まるものの、ドアが開かない状態だったという。男性がエレベーター内の非常用電話で、「ドン・キホーテ」に連絡し、店がシンドラー社に通報した。2日前の先月30日にシンドラー社が点検をしたばかりで、このときは異状はなかったという。店は今年1月に開店し、同様のトラブルはなかったという。
よりにもよって「熱帯雨林型」の商品陳列が売りのドンキホーテで・・・
エレベーター事故から1カ月「シンドラー離れ」各地に
2006年07月03日16時01分
 東京都港区で男子高校生(16)がエレベーターに挟まれて死亡する事故が起きて、3日で1カ月。各地の公的施設で、シンドラーエレベータ社製品の設置をやめたり入札から同社を外したりする動きが広がっている。既に結んだ契約を解消するよう求めたところもある。事故原因は特定されていないが、不具合の続発と事故後の同社の対応に批判が高まったことが影響しているようだ。

 「(建物内の)5基すべてシンドラー以外のものと早急に交換します」。公共住宅「シティハイツ竹芝」で死亡事故が起きてから6日後。武井雅昭・港区長は住民説明会で明言した。
 事故直後は「原因が分かるまでは」と交換に慎重だったが、住民の元へ説明にすら訪れないシンドラー社の態度を受けて方針を転換。計3億8800万円をかけ、5基すべてを三菱電機製に交換すると決め、6月議会で予算措置も取り付けた。
 武井区長は区の全施設でシンドラー社製を他社製に交換する考えも表明した。
 「シンドラー離れ」は全国の自治体に広がりつつある。
 山形市は今月14日に市立小学校のエレベーター設置工事の指名競争入札を予定しているが、6月末に開いた指名業者選定のための審査会でシンドラー社を指名から外した。今回の事故を受け、市担当者は「安全性が確認できるまで同じ措置をする」と説明する。
 県営住宅で昨年7月、母子が同社製エレベーターに閉じ込められる事故があった茨城県では、同社をすでに指名競争入札から外している。昨年度は閉じ込め事故後、養護学校のエレベーター設置工事が3件あったが、指名に入れなかった。今年度も9月以降に予定している4件の県営住宅エレベーター設置工事で指名を見送る方針だ。
 契約の解消を迫ったり着工に待ったをかけたりする動きもある。
 山形大医学部付属病院(山形市)では、建設中の新病棟に設置するエレベーターの入札を6月1日に実施したところ、同社が落札した。
 その直後に港区の事故が発生。廃棄物搬出用で患者や職員が使うエレベーターではないが「病院の施設だからこそ、安全が最優先」(同大施設部)として同社に契約の解消を求めた。シンドラー社からは6月26日付で契約解消に応じる文書が届き、近く同社を外して入札をやり直す。
 札幌市は来年3月完成予定の市営住宅工事で同社製エレベーターの着工許可を保留している。昨年9月の指名競争入札で同社が落札していた。
 愛知県豊田市も来年3月に完成予定の市総合体育館で、エレベーター設置工事契約を結んだ同社に対し、納入機の製造中止を申し入れた。これを受け、同社は製造作業を一時中止することを決めた。
posted by 鷹嘴 at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 事件、事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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