2011年06月30日

OTD閉鎖のため過去ログ保存:三光作戦関係 序文

 かつて「日本ちゃちゃちゃクラブ 歴史ボード」や「問答有用」に書き込んだものを、こちらに保存する。今となっては本文もタイトルも気恥ずかしい部分が多々あるが、修正するのも面倒なのでそのまんま書き込み開始!



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ゲリラ掃討≒民族浄化
投稿番号:18681 (2003/07/28 18:21)
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内容
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みんぞくじょうか 【民族浄化】
複数の民族集団が共存する地域において一つの多数派民族集団が他の少数民族集団を同化・強制移住,また大量虐殺によって抑圧する行為。エスニック-クレンジング。
〔1990 年代前半,ボスニアの外務大臣の依頼により,セルビア非難の語としてアメリカの広告会社が造語。マスコミを通じて広く用いられ,コソボ空爆への道を開いた〕
(goo 辞書より)
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2002年5月2日、イスラエル軍はパレスチナ自治政府議長府を含むヨルダン川西岸ラマラ全域から撤退し、これによって同年3月29日から議長府に監禁状態にあったアラファト議長は解放されることになりました。
そのときの会見でアラファト議長は、
「この残虐な犯罪に、どうして世界は黙っていられるのか。
この部屋(議長府)が吹き飛ばされてもかまわないが、聖誕教会で起きていることの方が問題だ。
この犯罪は許せない」
と、口を歪め声を震わせて抗議し、さらにイスラエルに対して、
「やつらはナチスだ。テロリストだ。人種差別主義者だ」
と叫んだそうです。
イスラエルにとって「ナチス」呼ばわりされることは、考えられ得る最大限の侮辱でしょう。それほどアラファト議長は憤激していたのです。
しかし・・・・アラファト議長が「ナチス」と叫んだことは、アラファト議長自身が意識していたかどうかはわかりませんが、極めて示唆に富む発言だと思います。
イスラエル軍によるパレスチナ人に対するジェニン難民キャンプなど各所で行なった虐殺は、民間人への無差別虐殺という面でナチスドイツが行なったユダヤ人虐殺と同質であり、またそれは、ナチスドイツがユダヤ人絶滅を計画したように、イスラエルもこの問題の完全解決のためにパレスチナ人を絶滅するつもりでもあるのか?と思わせても当然だと言えます。そもそもイスラエルという国家自体、ナチスドイツのユダヤ人強制移住政策と同様、パレスチナ人を元々の居住地から追い払うことによって建国されたのです

ナチスドイツによるユダヤ人大虐殺は、ユダヤ人絶滅という目的がありました。一方イスラエル軍によるパレスチナ人虐殺には、パレスチナ人絶滅という目的こそ掲げられていません。
しかしナチスがユダヤ人を排除したようにパレスチナ人を排除することで成立し排除し続けることで保たれているイスラエルという国家が、パレスチナ人の民間人に対する計画的な虐殺によって、ナチスと同じだと非難されるのは至極当然でしょう。

・・・・また、
アメリカがベトナムで、日本が中国や東南アジアなどで行なったゲリラ掃討作戦も、ある民族の絶滅計画ではないものの、ゲリラの掃討という目的のために民間人に対する計画的な大量虐殺を行なったという点に於いて、また、この目的を完全に達成するには占領地の民族を絶滅させる以外にないという迷宮にはまり込んでしまった点に於いて、ナチスドイツのユダヤ人大虐殺と同質のものであると言えるでしょう。
posted by 鷹嘴 at 21:01 | TrackBack(0) | 歴史認識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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