
美浜原発に渡る橋は入口に検問あり。左側がPRセンター

情宣禁止?つまんねーなあ。
ドーム型の建物には「皆様と歩き続けて40年 美浜にともる原子の灯」なんて横断幕が貼ってあって、実際に1号機は40歳、2号機は39歳、3号機は35歳。人間で言えば90歳くらいなんだから引退させてあげなきゃ。
記憶に新しいが2004年8月に3号機(加圧水型)二次冷却水配管が破裂する事故が発生。配管の「減肉」して薄くなった部分が一気に破断し、約140℃、圧力10気圧の冷却水(圧力が高いと100℃を越えても液体のまま)が大気中に放出され蒸発し、近くにいた作業員5名が亡くなった。厚さ10mmあるはずの配管が最小で0.4mmも薄くなっていた。運転開始以来一度も点検してなかったんだってさ(点検リストから漏れてたんだと)。しかもこの配管破断によって原子炉が緊急停止するまでなんと6分もかかった(参考)。
たしか二次冷却水の水位が下がったためやっと原子炉が停止したはずだが、こんな事故が起これば即停止する仕組みというか監視体制を作っておかなくてどうする。もたもたしてれば二次冷却水空っぽになって一次冷却水が沸騰、メルトダウンだ。火力発電所でもこういう事故は起こりうるが、原発の場合は被害が際限なく拡大するぞ。
館内にも事故を説明するコーナーがあったけどさ、5名亡くなったことをもっと大きく書くべきだな。それと、「大豆、昆布、ひじきなどの食品が出てるんで測定してみよう、これらを食ってるだけでも年間0.35シーベルト被曝するよ」ってなコーナーがあった。自然な状態でも年間2.4ミリシーベルトは浴びてるはずだから、つまり昆布とか食っても全然平気ってことだな。原発の放射能漏れと違って。

2号機原子炉の実物大模型。全電源損失すると制御棒がストンと落ちる(少なくともこの模型は)。つーかそれがどうしたって言うんだろう、福島第一だって騎乗位だけどズッポシ入ったし。それにしても関西電力は金もってるな?

館内にこんなポスターが貼ってあった。子供にこういうことさせるのは犯罪的だと思う(名前はぼかした)

この日は三方五湖の畔の秘湯に宿泊(同居人が海水浴場から、携帯で予約した)。5年前と違ってお盆じゃないからあっさり決まった。つーかこの三方五湖ってなんとも神秘的ですな。河童とか出そうな感じ?

そんで翌日もまたまた泳いだ。水晶浜のちょっと手前の、海水浴場でもなんでもない岩場。つーかこの辺りは密猟者への警戒が厳しいみたい。

この通り、透き通るような美しい海。この写真は縮めちゃったから分かりにくいけど美浜原発が小さく写ってる。

そんで帰りは琵琶湖の湖岸を通った。人目につかない所で懲りずにまた泳いだよ。シャワー浴びてなかったからちょうど良かったな(笑)湖にしちゃ意外と?透明度が高かったね。埼玉の人間だから川とか湖とか濁ってるもんだ、ってゆう固定観念があるのさ。写真は道の駅より。少し南下したところに湖水浴場があったけど、ちょっと濁ってたな。

近江牛ステーキ定食?とか食ってみたかったけど、空腹に耐えきれずファミレスで昼飯。それからもう急いで帰らなきゃヤバイ時間なのに彦根城に寄ってみた。

残念ながら「ひこにゃん」出演時間は終わってた。

ゆるキャラ人力車
彦根インターから名神高速に乗ったのはもう17時過ぎ、相当やばい。途中、東名高速の牧之原PAで夕飯を食ったが、全国トラック野郎総決起集会?でも行われているのかと思うほど、大型トラックが大集結していた。それとここの喫煙所はなぜか猫がやたらと多かったな(笑)
しかし、トラックがこうして一晩中東名を走って物資を運送してくれているお陰で日本経済が回っているわけだが、これが鉄道で行われていたなら、事故とか沿道の騒音とか石油消費量とか二酸化炭素排出量が随分減るだろうに、とか思ったりして(トラックのほうが安いし早いし確実だから鉄道の貨物輸送が廃れたんだろうな)。原発の問題だけじゃなく、日本経済の基礎の部分で、なんか無駄というか無理なことやってるなあ、とか。いろんなこと考えさせてくれた旅行でした。またそのうち福井に行きたいねえ。
そんで自宅についたのは夜中1時過ぎ、やっぱ帰りも8時間かかっちまった。高速代は行きは6000円ちょっと、帰りは4000円ちょっと。なんかかなり安い気がするけどETC割引ってやつかな?