米原潜、横須賀出港時の海水から微量の放射性物質
2006年09月27日
神奈川県の横須賀港から米原子力潜水艦ホノルルが出港する際に採取した海水から、2種類の放射性物質がごく微量検出されたと、文部科学省が27日発表した。人体と環境への影響はないという。同省は原子炉の冷却水がもれた可能性も否定できないとして再測定を実施。連絡を受けた外務省は、在日米国大使館を通じ米軍に調査を依頼した。原子力艦の寄港時の海水調査で放射性物質が検出されたのは初めて。
ホノルルは7日に入港、14日に出港した。
文科省から委託を受けた財団法人日本分析センターが出港時に艦首、艦央、艦尾の海水と、艦を追尾して採取した海水を調べたところ、艦尾の海水から放射性核種であるコバルト58と60が、海水1リットル中に各約2.1、1.2ミリベクレル検出された。装置の検出限界値(1.2ミリベクレル)に近く、原発排水の放射能規制値と比べると各100万分の1と50万分の1。停泊中の海水も調べたが検出されなかった。
コバルト58と60は原発の排水検査でも見つかることがある。冷却水の配管の金属が放射化し、亜鉛などとともに漏れ出る場合が多い。原子力安全課は今回の原因について「原子炉本体のトラブルは考えにくいが、冷却系のトラブルの可能性は否定できない」として再測定を実施している。
米軍、米原潜の放射能漏出「なかった」 横須賀港
2006年10月05日11時29分
米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に寄港していた原子力潜水艦ホノルル周辺の海水から、放射性物質が検出された問題で、在日米海軍司令部は5日、「寄港中に放射性の液体を排出した事実はなく、原潜内での事故もなかった」とする調査結果を発表した。
調査は、ホノルルの艦内記録と艦長の報告書をもとに、海軍原子炉の米専門家らが実施、結果を日本政府と横須賀市に報告した。調査結果では「もし問題が発見された場合には、米政府は日本の調査結果が出るよりも前に、日本政府に報告する」としている。
原潜ホノルルは9月7日から14日まで横須賀基地に寄港した。
原潜からの放出「否定できず」 放射能漏れで専門家会合
2006年10月05日23時39分
神奈川県の横須賀港に寄港した米海軍の原子力潜水艦ホノルル周辺の海水から放射性物質が見つかった問題で5日、文部科学省の専門家会合があり、「潜水艦から放出された可能性は否定できないが、原子炉や冷却系のトラブルは考えられない」などとする報告書をまとめた。
会合では、海水の調査結果や、米海軍による艦内の状況調査報告などをもとに検討。これまでに海水から検出されたコバルト60と同58に加え、文科省が追加で調査していた海水からも、改めてコバルト58が検出されたことなどが報告された。
ただ、濃度がきわめて低く、米海軍も「不慮の事象はなかった」としていることから、原子炉などのトラブルは考えられないと結論づけた。
作業者の体に付着したごくわずかな放射性物質が手洗いなどを通じて排水に混じった可能性が指摘されたが、「推測の域を出ない」として報告書には盛り込まれなかった。
文科省原子力安全課の野家彰課長は「検出濃度はごくわずか。安全上の問題はないので、(原因について)これ以上の評価、分析はしない」と述べた。
#2006年10月6日(金)「しんぶん赤旗」
放射能漏れ
「米原潜」否定できず
文科省 専門家会合が検討結果
#原子力潜水艦の横須賀港放射能汚染 2006/09/30
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