偽装請負・出向許さない 企業横断型の労組発足へ
2006年10月27日15時53分
請負や派遣、出向などの形で働く製造業現場の非正社員らが27日、企業横断型の労組を発足させる。偽装請負など違法な働かせ方が問題になる中で、格差是正など労働条件の向上を求めていく。「偽装」請負で働く労働者の全国組織は初めてで、年内に100人規模の参加を見込んでいる。
労組名は「ガテン系連帯」。業務請負大手「日研総業」(本社・東京都大田区)から送り込まれ日野自動車(本社・東京都日野市)で働いてきた和田義光さん(42)と池田一慶さん(27)が中心になって結成。同日、日研に対し、「日研総業ユニオン」の結成を通告、同社と日野自動車に団体交渉を申し入れる。
日野自動車の偽装出向の発覚を受け、本人への説明なしで偽装契約を結んだとして、契約内容の開示や謝罪を求める。正社員などとの休日保障や賃金の格差是正なども要求していく。
さらに池田さんと木下武男・昭和女子大教授(労働社会学)が共同代表になり、研究者や弁護士も加わる支援NPOを併設。他企業で働くフリーターや各地の地域ユニオンの参加を呼びかける。
労働問題を調査する若者NPOとも連携し、情報提供や実態調査もする予定だ。
問い合わせは事務局(03・3861・6210)へ。
*コメントする前に注意書きをよく読んで下さい。それと、スパムコメントに困っていますので、当分の間URLを含むコメントはお断りします。