2005年03月30日

野沢温泉(2005年3月)

3月15・16日、同居人を連れて5年ぶりに天下の野沢温泉スキー場へ出かけた。なぜあれほど遠くまで足を伸ばしたかというと・・・同居人はスキーが嫌いだからである(笑)戸隠に連れて行ったこともあるが、スキーの板を初めて履く人間でもボーゲンでこなせる程度の緩斜面ですら、屁っ放り腰で真横にしか移動できない姿は滑稽だった。病的なほどの恐怖心がある。その昔、スキー場で激しく転倒したことがトラウマになっているという。しかし野沢温泉ならスキーをしなくとも、温泉好きな同居人なら麓の温泉街で時間を潰すことができる。5年前に連れて行ったのも全く同じ理由だった。
15日の午前中に出発し、理論上(笑)は3時間+αで到着する予定だったが(所沢インターまで約30分、塩沢石打インターまで約1時間30分、目的地まで約一時間・・・)、実際は4時間半もかかってしまった(笑)案の定「浦所バイパス」が渋滞気味だったことと、何度もトイレ休憩をしたのが原因だが、恐れていた国道353号に全く路面の雪はなかったのは幸い。

迷路のような温泉街の細い道に迷いながらなんとか宿に辿りつき(同居人の意向で5年前と同じ宿!)、早速温泉街各地に点在する「外湯」に出かけたが・・・温泉通とは言えない我が身には少し熱すぎた。夕飯の後にも宿のすぐ近くの「滝の湯」に入ったが、幸い他の湯治客はいなかったのでたっぷり水で薄めさせてもらった。その後に入った方はさぞかしご立腹だったに違いない。
翌朝7:30に飯を食い、早速ゲレンデへと向う予定だったが・・・一服したら便意を催し、用を済ませた後せっかくだからと再び「滝の湯」に入ったりしていた為だいぶタイムロスしてしまったが、夕方までたっぷり滑ることができた(残念ながら、この日は中腹部より下はベタ雪だった)。オフィシャルサイトのコース案内図を見ながら記憶を辿ってみるか。

http://www.vill.nozawaonsen.nagano.jp/info/ski/index.html

★5年ぶりなのでどこをどう滑ったかという記憶はほぼ消失していた。とりあえず「日陰ゴンドラ」に乗り、「上ノ平高速フォー」という距離が長いだけで高低差は余り無いクワッドで上り、そこから「やまびこ第二高速フォー」に乗ってやっと山頂部の「やまびこゲレンデ」へと登った。さらに少し下ってから「やまびこ高速フォー」に乗り、この巨大なスキー場の最上部である「毛無山」山頂へと到着する。

kenasi.jpg
(証拠の携帯写真)

まずまずの雪質の中、スノボの多さににビビリながら自分なりに滑ってみた。ところで「やまびこ高速フォー」の乗り場に至るコースの一つは程々の斜度のコブ斜面であり、ちょっと練習してみようかな・・・と上から覗き込んでいると、俺より後から来た少女(?)が真剣なまなざしで斜面を睨んでいる。コイツ絶対上手いに違いない、醜態を見られるのはイヤだからとっと行けよ・・・と思っていたら、やはり華麗にコブ斜面をこなしていった。
上級者がコブ斜面を前にして立ち止まっているときは、俺みたいに「行こか戻ろか」悩んでいるのではなく、どのラインを選択するか決めているのかも、しれない?

★やはり日本で三本の指に入る?スキー場だけあって、どこのコースも充分な広さがあった。

para.jpg
これはたしか「パラダイスゲレンデ」あたりで撮ったと思う・・・。

ところでこの辺りだと思ったが、コースの端に「別荘地につき、進入禁止」という看板を見かけた。こんなところに別荘を持っている人いるとは、非常に羨ましい。友達になりたい(笑)

★この日、競技者専用の「カンダハーコース」の、麓から見て右側のコースが一般客に解放されていた。旗がなけりゃ俺でも滑れる(笑)つーかその30分ほど前、うっかり「シュナイダーコース」に迷い込んで地獄を見た。

★そんなこんなで麓に戻ってきたのは正午を過ぎていた。同居人と待ち合わせがあるので、「日影ゲレンデ」で時間を潰す。しかし・・・「日影トリプル」から降りる短いコブ斜面すら俺にはハード過ぎた。しかも恥ずかしいことに、3m進んでは立ち止まり、5m進んではこける・・・という情けない姿を同居人に目撃されてしまったのである!(俺のウェアは時代遅れのケバイ色彩なので非常に目立っていたという)
「アンタ、毎年スキーに行ってる割には下手ねw」とキツイお言葉を賜ったが、ひとシーズンで数回しか行かないのに上手くなるかっつーの!そんなこと言うなら自分もあの湿った重たい雪のコブ斜面を滑ってみろっつーの!と、虚しく反撃した。

★午後は「スカイラインコース」に挑んだ。そういや5年前に訪れたのは3月の最後の週末で、このコースの湿った雪に足を取られて激しく転倒した記憶がある。「小毛無ペア」という恐ろしく短いリフトに乗ってスタート地点に至る。(あのリフトに乗らなければスカイラインコースに入れないのだろうか?)
「中級者、初級者禁止、上級者のみ」というお節介な看板があったが、圧雪してあるコースなので意味のない警告である(だいたい、スキーを始めて3回目ぐらいのときにハードなコブ斜面に置き去りにされたこともあるんだよ!)。最大斜度30度ということだが、それほどの実感はなし。
非常に長いコースだが、斜度が非常に緩くなる部分で一息つけるので、俺のような体力の無い中年にもやさしいコースである(笑)
完全に平坦になりボーダーが立ちすくむあたりから重い雪となったため、前回みたいに派手に転びたくないので慎重に下っていった。(しかし、つんのめりそうになるのは俺の板が傷だらけだからだろうか?そもそも今どきカービングスキーじゃないというのも悲しいものがあるw)

★成り行き任せで滑っていたら、とんでもない所に来てしまった。俺はコブは非常に苦手だが、コブさえ出来ていない急斜面はもっと苦手だ。しかも西日が強く当たって非常に重く湿っている。なんとか降りてきたのが、野沢温泉スキー場の一番端っこ&最下部の柄沢ゲレンデというところ。大幅な時間のロスだった。

garasawa.jpg
(既に春スキーの季節だね)

その後、「柄沢連絡ペア」などいくつかのリフトを乗り継いで長沢ゴンドラで再び山頂を目指したものの、終点で降りたときには既に「やまびこ第二高速フォー」は終了する時間だった。つーか駐車場まで戻る約束の時間も迫っていたので急いで下山した。

★最後に旅館の番犬(?)のゴン太クン(5年前もいたような気がする・・・)の写真を撮ろうと思ったが、なぜか携帯が全く反応しない。昨晩充電したはずだが・・・転びまくった衝撃で物理的クラッシュしてしまったかとアセる。あきらめて出発し、助手席でバッテリーを外して再装着してみると復活した。わけわからず。ひとまずホッとして爆酔を決め込んだが、インターの手前でたたき起こされ、睡魔と闘いながら帰路を急いだ。一泊だけではもったいない距離だなあ・・・と、ぼやきつつ。
しかし、最近は菅平や鹿沢ハイランドなど標高差の低い所ばかりしか行っていない我が身には野沢温泉のスケールのデカさは実に新鮮であった。来シーズンも出来れば訪れてみたいものだ・・・。
posted by 鷹嘴 at 01:05| Comment(0) | TrackBack(0) | スキー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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