ま、当然だろうな。
足立区、テスト成績での学校ランク分け撤回
東京都足立区の教育委員会は8日までに、学力テストの成績で区立小・中学校をランク分けし、ランク上位校に予算を多く配分する新制度の導入を撤回することを決め、区議会に報告した。代わりに、各学校の教育への工夫を支援する制度の中で、一校ごとのテスト成績の伸び率などを考慮して予算を配分し、児童・生徒の学力向上に向けた努力を促す。
足立区教委は、学力テストの成績などに基づいて区立学校をA―Dの4ランクに分ける新制度の導入を準備してきた。今月に入ってこの計画が国会審議などで明らかになり、区教委などに区民らから約百件の問い合わせや意見が寄せられた。「学校間格差を広げる」など批判が目立ったことから、区教委は方針変更を決めた。 (14:43)
足立区のランク付け予算「やめてよかった」 伊吹文科相
2006年11月08日20時35分
伊吹文部科学相は8日、「学校の評価を進学率などで評価する風潮を助長させてはいけない。(東京都)足立区が、ああいうことをやめたのは非常によかったと思う」と述べた。衆院文部科学委員会で日森文尋氏(社民)の質問に答えた。
足立区では、区教委が学力テストの成績に応じて区立小中学校を「ランク付け」し、各校への予算に差をつける方針を一度固めたが、批判を受けるなどして撤回した。文科相の発言はこの方針に言及したものだ。
また、伊吹文科相は、教育は「市場でやりとりされる利潤を超えた価値を担っている」として、市場経済の導入に懐疑的な見方を示した。その一方で、教育に携わる人たちが「納税者の負託にこたえているか」という自覚を持ち、国と地方と合わせて20兆円投入されている税金を効率的に使うという意識がなければ「競争原理や市場経済はどうしても入ってくる」と述べた。