南京への道・史実を守る会よりお知らせです。
12月8日金曜日午後1時10分より東京地方裁判所の709号法廷(前回と同じ)にて、日本軍が南京を占領した際に家族7人を殺害された夏淑琴さんの、名誉毀損訴訟の第3回口頭弁論が行われます。30分ほど前から傍聴券の抽選が行なわれる見込みです。
9月22日の第2回公判は、40人分の傍聴席に対し傍聴希望者は49人という、些か寂しい状況でした。ご都合のよろしい方は是非抽選に並んでみて下さい。
閉廷後、隣接する弁護士会館の10階の1006A室に移動し、報告集会を行います。この裁判の状況と我々史実を守る会の活動について報告します。1時間程度を予定しております。こちらも是非ご参加下さい。
1937年12月13日の南京陥落の日、城内に住んでいた夏淑琴さんは自宅に侵入してきた日本兵によって、自分と下の妹以外の家族7人を殺されました。また同居していた家主の家族は4人全員が殺されました。夏淑琴さん自身も銃剣で数ヶ所を刺されましたが致命傷には至らず、近所の住民に発見され安全区で保護されるまで妹と共に家の中に隠れていました。
アメリカ人宣教師ジョン・マギーは現場を調査し記録を残し、夏さんも戦後に証言を行いましたが、亜細亜大学教授・東中野修道氏は著書の「南京虐殺の徹底検証」(展転社)の中で、夏さんの証言を疑い、事件の当事者とは別人ではないかという推測をしています。
しかしそれは全く的外れなものに過ぎません。これらのサイトをご覧下さい。
●南京大虐殺 論点と検証
●夏淑琴さんは「ニセ証人」か?−東中野修道氏『SAPIO』論稿をめぐって−
●続・夏淑琴さんは「ニセ証人」か?−東中野修道氏『「南京虐殺」の徹底検証』を検証する−
この侮辱に対して夏さんは2000年11月、南京の法廷にて東中野氏を名誉毀損で訴えましたが、東中野氏は一度も出廷しませんでした。それどころか彼は2005年11月、密かに東京地裁に「債務不存在確認訴訟」を起こしました。これはたとえ南京の訴訟で賠償命令が出ても、支払う義務がない確認を求めるものです。
これに対し夏さんと弁護団が今年5月「反訴」を起こし、東中野氏及び展転社から慰謝料と謝罪を求める訴訟を起こしました。
しかし被告の東中野氏は、6月30日の初公判・9月22日の第二回公判とも出廷しておりません。また彼の弁護団の姿勢も、この裁判を闘おうとする熱意が感じられるものではなく、裁判長も溜め息をつくほどです。
10月13日にはやっとまとまった反論が提出されました(被告準備書面2)。しかしその内容は失笑を禁じ得ないものです。少しばかり紹介します。
#「日本軍が南京に入城したのは当日の午前中だったが、犯行はその日の何時だったのか証拠が欲しい」
(69年前の微かな記憶を辿って何時何分だったかを正確に述べ、尚且つその証拠を提出しなければならないのでしょうか?)
#「日本軍がそのような犯罪を行わなければならない理由はない」
(ベルリンや「満州」で暴虐の限りを尽くしたソ連軍にも、イラクで様々な犯罪行為や虐殺を行っているアメリカ軍にも、犯罪を行わなければならない理由はありません)
#「日本では国内法で殺人や強姦は禁じられている。だから信じられない」
(旧ソ連でもアメリカでも、殺人や強姦は禁じられています)
#「東中野は、マギーの文書の中に出てくる生き残りの少女は夏淑琴とは別人だろう、と書いただけだ。これは名誉毀損には当たらない」
(別人だろうと書くことは、即ち偽の証言者であろうと書くことになり、名誉毀損に値しますが、こんな簡単なことが理解できないのでしょうか?)
このような無意味な反論は裁判を遅延させるだけではないでしょうか。潔く白旗を掲げて欲しいものです(笑)。あるいは東中野氏と弁護側は既にこの裁判に絶望し、迫りくる運命を前に地団駄を踏んでいるだけではないか・・・と想像したくなります。しかし彼は現実に浅はかな推測によって夏淑琴さんを侮辱したのであり、正当な裁きから逃れることは出来ないでしょう。
戦争犯罪の被害者・証言者の名誉を守り、歴史の事実を正しく伝えるためにも、この裁判には勝たなくてはなりません。その為にも一人でも多くの方々に集まっていただきたいのでよろしくお願います。
・・南京への道・史実を守る会・・・・・・・
URL: http://www.jijitu.com
2006年12月08日
この記事へのトラックバック
バカウヨに何が出来るか見物ですw
暴力で排除しましょう。
議論なんて必要ない。
とにかく、何もかも日本が悪いんだ。