この御手洗冨士夫ってジジイは偽装請負で有名なキャノンの会長で、あろうことかその違反行為を合法化しようと提案し、さらには残業代ゼロ円制度も提案しているトンデモナイ奴。
こういう人間の考えることだからどんな内容だか想像がつくものである。1日の朝日新聞経済面では、
「経団連のビジョンに法的な拘束力はない。しかし、経済財政諮問会議の政策決定に及ぼす影響力は小さくない。安倍政権とともに愛国心や日の丸、君が代を前面に押し出すことで為政者と経営者への批判を封じ、『お上』に従順な国民、社員に仕立てあげようとしている印象がぬぐえない」と論評している。
・・・つーことで少々引用してみる。
「第3章 「希望の国」実現に向けた優先課題」の、
「5.教育を再生し、社会の絆を固くする」では、
「美しい薔薇が健やかな枝に咲くように、美徳や公徳心は愛国心という肥沃な大地から萌え出る」と、愛国心が必要であると説く。
「内閣府調査」によると、「国民の8割は愛国心を育てることが必要であるとの意識を共有している」らしい(どんな調査じゃ?)
しかし、
「にもかかわらず、国を愛する気持ちが強いとする人は二人に一人にとどまっている」と嘆いている。たしかに「図表第30 国旗・国家に対する高校生の意識」は御手洗が憤怒しそうなデータである。一部抜粋。
(日の丸や君が代に対して)「日本の高校生の過半は「何とも感じない」と特異な状況にある」
(1)国旗
「何とも感じない」56.6%
「反発・反感を感じる」5.8%
(2)国歌
「何とも感じない」64.6%
「反発・反感を感じる」13.0%
(以上はP-79〜80より)
こういう現状を如何に変えるかについて、
「第4章 今後5年間に重点的に講じるべき方策」の、
「16.教育再生、公徳心の涵養」では、次のように述べている。
「●新しい教育基本法の理念に基づき、日本の伝統や文化、歴史に関する教育を充実し、国を愛する心や国旗・国家を大切に思う気持ちを育む。企業でも?ってことは朝礼のときに指差し呼称とかやるんじゃなくてあの気の抜けた歌を歌わされるのか?アホ臭w でも会社の方針で決まっちまえば逆らえないけどさw
教育現場のみならず、官公庁や企業、スポーツイベントなど、社会のさまざまな場面で日常的に国旗を掲げ、国家を斉唱し、これを尊重する心を確立する」(P-120)
要するにいろんな場所で「愛国心」を押し付けたいんだろうけどさ、つーか雇われ人は「愛国心」より先に「愛社精神」を強制されてるもんね。でもどんなに会社に尽くしても用がなくなりゃ捨てられるわけで、国家というものが国民をしばしば簡単に見捨てるのと似ているわ♪
だからさ、雇われている方だってどんな義理人情があっても辞めたくなっちまったら辞めなきゃ損だって心得てるもんね。うっかりすりゃこっちが会社に裏切られるからさ。
「愛国心」を押し付けるってことは、会社を見限る時みたいに国も見限らなきゃ損する時もあるよって教えるようなもんだと思うが、どうよ?
・・・ちなみに、この「希望の国、日本」では憲法改悪すべきだと力説している。
「19.憲法改正共産党や社民党が憲法改悪に反対すりゃ、「党利党略で反対してんじゃねえよ!」と攻撃するつもりなんだろうな。
●憲法改正を具体的な政治日程に載せるための取り組みを進める。国民投票法をすみやかに制定した上で、国民一人一人が、真剣に望ましい憲法のあり方を考えるよう、各界各層において、国民的議論を喚起する。各政党は、いたずらに党利党略を持ち込まず、冷静沈着な議論を進める」(P-124)
つーか国民投票法の制定も絶対に反対するべきだ。これについては後日ちゃんと書くか。
それに消費税UPも仕方ないってさ。
「第3章 「希望の国」実現に向けた優先課題」→「3.政府の役割を再定義する」→「税制改革」を見てね。
「・・・このような試算結果を踏まえて、経団連としては、2011年度までに2%程度の消費税率の引き上げはやむを得ないと考える」(P-63)俺ら貧乏人に「愛国心」を植え付けるために、消費税を全廃して贅沢税とか新設し、法人税をUPし、宗教法人もしっかり課税してくれw


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