2007年01月19日

【ガス漏れ、2日前に初報 特定できず 北見の死亡事故】

40年前に敷設された鋳鉄製ガス管が、厳寒の影響で折れたらしい。今、長野智子サマが現地でレポートしているが、鼻を突くガスの臭いが充満しているという。ギョエ〜〜だな。
ガス漏れ、2日前に初報 特定できず 北見の死亡事故
2007年01月19日21時52分
 厳冬の北海道北見市で、住民が次々と倒れ、3人が死亡、2人が重体となるガス漏れ事故がおきた。付近には避難勧告も出され、住民が近くの学校に避難した。ガス会社が周辺で最初にガス漏れを検知したのは2日前。その後、何度も検査を繰り返したにもかかわらず、惨事を防げなかった。

 現場近くから「警報器が作動した」との通報が最初にあったのは17日正午ごろ。ガス漏れが発覚する2日前だった。

 18日から19日にかけて3人が亡くなった民家3軒は、道路沿いに並んでいる。男性1人が亡くなった隣の家では19日、長女(27)が一酸化炭素中毒で入院した。

 父親(54)によると、2階の部屋にいた長女は18日夜、「体調が悪い。気分が悪い」と、1階にいた両親に訴えていた。19日午前1時ごろにも就寝中の両親の部屋を開け、気分の悪さを訴えた。父親はガスのにおいなど異変には気づかず、「ゆっくり休みなさい」と話したという。

 長女は一夜明けても気分がすぐれず、19日朝、タクシーで病院へ。一酸化炭素中毒と診断され、そのまま入院した。

 住民の間では、18日に女性が死亡した時から、「ガスのにおいがしていた」との声が出ていた。近くに住む女性(65)が聞いた話でも、「ガスがおかしいのではないか」との話になり、北海道ガスに連絡した。

 18日午前9時、北海道ガスは現地で掘削調査を始めた。しかし、ガス漏れの個所を特定できなかった。住民によると、現場に来たガス会社の従業員は「問題はないと言った」という。

 現場の約100メートル南に住む公務員(60)は、警察や消防から「最近、道路工事をしていなかったか」と再三問い合わせを受けたという。しかし、思い当たらない。「なぜ突然ガス漏れが起きたのか」と、首をかしげた。

■北海道ガスの対応

<17日>

正午ごろ 住民から「ガス警報器が作動した」と通報。屋外マンホールで微量のガスを検知。翌日に本格的な調査をすることに

午後5時10分ごろ 住民から警報器作動の通報。検知したガスが微量だったため翌日に対応することに

<18日>

午前9時 現地で掘削調査したが、ガス漏れ個所を特定できず

<19日>

午前5時半 北見市田端町の住民から警報器作動の通報。台所・洗面所などの排水口で微量のガス漏れを検知したが、外部のマンホールを開けたところ検知しなくなったため、使用再開を許可

午後0時45分ごろ 北見署から「ガス臭く頭が痛い」と住民からの通報があったとの連絡。周囲を巡回し、2軒で応答がないため北見消防署に確認を依頼

午後2時以降 倒れている人が見つかったとの連絡が北見消防署から相次ぐ


(追加)
北見地域、無毒化立ち遅れ 4B残ったまま2007年01月20日08時21分
 全国ほとんどで中毒のおそれのない天然ガスに切り替わった中で、北見地域はわずかに残された地域のひとつだった。北海道ガスの切り替え計画は09年末。わずか3年足らずに迫った中で起きた事故だった。

 空気より軽い都市ガスの場合、地中で漏れ出したガスが地上に向かう途中で、下水道管など別の配管の継ぎ目から内部に入り込み、屋内にまで流れ込むことも考えられるという。積雪の多い地方では、屋外で漏れたガスが雪に閉じこめられて拡散しないため、重大事故につながる可能性が高いとされる。

 北見地域で供給されているガスは「4B」という種類で、石油や石炭から精製されるタイプだ。成分にCOを含み、中毒を引き起こす危険性がある。一方、全国の大手ガス会社はCOを含まず、毒性のない天然ガス系への切り替えをほぼ終えた。日本ガス協会によると、全国のガス需要世帯のうち97%が天然ガス系だった。

 北見市は60年近くにわたって、市企業局が都市ガス事業を手がけてきた。しかし、天然ガス系への切り替えに多額の負担がかかることを理由に、06年4月に北海道ガスに事業譲渡。北海道ガスはほかの地域では天然ガス系を供給しているが、北見地域は4Bが残ったままだった。09年末までには天然ガス系に切り替える計画だった。
ちなみに俺んちは都市ガスだから13A。入居したときプロパン用のレンジを取り付けたら燃え方がボソボソだった。逆に都市ガス用のレンジをプロパンガスで使うと火炎放射器みたくなるらしい・・・
posted by 鷹嘴 at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 事件、事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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