あの番組でやってたことは全部ウソだったと理解した方がいいかも・・・
関西テレビが「みそ汁」減量で捏造を認める
関西テレビ放送が総務省に提出した「発掘!あるある大事典II」の捏造(ねつぞう)問題に関する調査報告書の中で、同社が既に捏造を認めている「納豆ダイエット」以外にも、みそ汁にダイエット効果があるとした2006年2月の放送で捏造があったと認めていたことが8日、関係者の話で明らかになった。
報道で捏造疑惑が指摘されている、「納豆」を除く8回について同社が調査した結果で、「納豆」以外で捏造を認めたのは初めて。全体の報告を受けた同省は、事実関係の解明がなお不十分として引き続き調査するよう要請した。
「みそ汁」では、米テキサス工科大の助教授が、日本語の吹き替えで「朝食にみそ汁をとることはダイエットに非常に効果的」と発言したように放送。しかし、助教授は共同通信の取材に「減量効果については発言していない」と答えていた。
関係者によると、報告書は「みそ汁」について「不適切なものがあった」などと捏造を認める表現が盛り込まれていた。また、5回については「問題なかった」などとし、残りの2回については「調査不能」「調査中」としていた。
同社広報部は8日、「現時点では(報告書の)内容についてはお答えできない。3月中旬の調査結果が出た後にすべて明らかにする」とコメントした。
(2007年2月8日22時00分 スポーツ報知)
みそ汁のダイエット効果もねつ造
関西テレビ(大阪市)が総務省に提出した「発掘!あるある大事典2」のねつ造問題に関する調査報告書の中で、同社がすでに認めている「納豆のダイエット」以外に、指摘を受けていた「みそ汁のダイエット効果」(06年2月放送)についてもねつ造を認めていたことが8日、分かった。同社が「納豆」以外でねつ造を認めたのは初めて。
これまで、同番組では「納豆」以外にも「レタスの催眠効果」「みそ汁のダイエット効果」など一部報道でねつ造疑惑が指摘されており、報告書ではそれら8回についての調査結果が盛り込まれていた。
[2007年2月9日17時53分]
「あるある」5本で捏造を認めず 関テレ報告書2007年02月09日
フジテレビ系で放送された「発掘!あるある大事典2」(すでに放送打ち切り)のデータ捏造(ねつぞう)問題で、番組を制作した関西テレビ(大阪市)が総務省に提出した報告書の内容が9日、一部明らかになった。朝日新聞など報道機関に捏造疑惑を指摘された放送8回分のうち、「みそ汁ダイエット」(06年2月)など2回を「調査中」、1回を「調査困難」、残る5回については「捏造とはいえない」と記している。
関係者によると、関西テレビの報告書は全96ページで、15項目からなっている。
放送された「みそ汁ダイエット」の番組では、「みそ汁はダイエットに非常に効果的」という米国の研究者の発言が日本語訳の字幕と吹き替えで紹介された。だが、この研究者は朝日新聞の取材に対し、「そんな発言はしていない」と答えた。報告書では、研究者のコメントと字幕に誤りがあったことを明らかにしたものの、まだ捏造とは判断できず、「調査中」としている。もう1件の「調査中」は「顔ヤセの科学」(04年10月)の回。
「納豆で若返り」(06年7月)、「レタスで快眠」(98年10月)など5回については「捏造とは言えない」、残りの1回については「調査困難」と記している。
すでにデータの捏造を認めている「納豆ダイエット」(1月7日放送)の回については、詳しい制作過程を報告している。捏造が起こった原因は、孫請けの制作会社「アジト」にあるとし、関西テレビでは問題を見抜くのは難しく、チェック機能を果たせなかったとしている。
あるある大事典、98年「レタスで快眠」も改ざん
関西テレビが制作した情報番組「発掘!あるある大事典2」のデータ捏造(ねつぞう)問題で、千葉科学大の長村洋一教授(健康食品学)が9年前の前身の番組でも、「レタスの快眠作用」についての実験結果を効果があるように歪曲(わいきょく)して放送されたと28日、読売新聞の取材に対し、証言した。1996年10月にスタートした番組は、放送当初から実験結果の改ざんなどが行われていた可能性が出てきた。
長村教授によると、98年10月に放送された「発掘!あるある大事典」の「快眠」の回で、放送約3週間前に「レタスを食べると、よく眠れるという実験をしてほしい」と制作担当者から依頼を受けた。
教授らは同大学研究室で、約20匹のマウスをレタスのジュースと水だけを与えた2グループに分けて変化を実験したが、ジュースを飲んだマウスに眠った様子はなく、思うような結果は得られなかった。
ところが、番組では実験中、かごの隅でおとなしくなったマウスを「眠ってしまった!」との字幕を入れて紹介。実験にかかわっていない田島眞・実践女子大教授(食品学)の「レタスは催眠効果がある」としたコメントとともに放送したという。番組は当時も制作会社「日本テレワーク」(東京)が請け負っていた。
長村教授は「あまりにもひどい番組への驚きに加え、コメントを寄せた方を傷つけるのではと考え、抗議はしなかった。市民講座などではこの経験を話してきた」とし、捏造問題発覚後に、自身が理事長を務める健康食品管理士認定協会のホームページ上で経緯を説明した。田島教授は「一般論を述べたが、視聴者は私が実験を見て話したと思ったに違いない」と話した。
関西テレビは「過去の放送も含め、社内調査班、調査委員会で調べていく」としている。
◆関テレ社長、検証番組で謝罪
関西テレビが制作した情報番組「発掘!あるある大事典2」のデータ捏造(ねつぞう)問題で、同社の千草宗一郎社長は、28日早朝に放送された自己検証番組「月刊カンテレ批評」で、「社員がチェック機能、管理監督責任を全うできなかった」などと経緯を説明、改めて謝罪した。この内容は午後9時から放送枠を広げた「スタ☆メン」の中でも再度放送した。今回の問題で千草社長が番組に出演して陳謝したのは初めて。
(2007年1月29日 読売新聞)
「あるある」レタス快眠もウソ2007年01月29日
実験データねつ造などが発覚した関西テレビ放送の情報番組「発掘!あるある大事典2」の前身の番組で、似たような実験内容のねつ造があったと、実験を依頼された研究者らが28日、証言した。番組は「発掘!あるある大事典」の98年10月25日放送分。「快眠」と題し、レタスの催眠作用の効果を取り上げた。同番組は96年10月に放送が始まっており、長年にわたって実験内容などがねつ造されていた可能性も出てきた。
「発掘!あるある大事典」の実験を依頼されたのは、千葉科学大の長村洋一教授(健康食品学)。98年10月25日の放送日の3週間ほど前、番組制作者から「レタスを食べるとよく眠れるという実験をしてほしい」と依頼があり、マウス約20匹を使って実験した。
マウスを2グループに分け、一方にレタスの汁を与え、もう一方には同量の水を与えて1時間半ほど変化を観察。しかし、結果にほとんど違いが出ず、収録していた番組制作者らもマウスが眠らなかったことを確認した上で「残念でした」と話し、帰ったという。
しかし放送では、一時的にかごの隅でおとなしくし、眠っているようにも見えるマウスの姿を流し、テロップで「眠ってしまった!」と説明。さらに実験にかかわっていない実践女子大の田島真教授(食品学)のコメントを付け、あたかも催眠効果があったように編集し、放送したという。
田島教授は「放送前に眠りを誘う物質はどういうものがあるかと取材があり、一般論としてレタスの特定の成分には催眠効果があると答えただけ。コメントの都合のいい部分だけ使われた」と話した。長村教授は「レタスにも催眠成分は少し存在するが、存在することと有効であることは別だ」と指摘している。
前身の番組は96年10月から04年3月まで続いており、スタート当初から実験内容などがねつ造されていた可能性が出てきた。関西テレビ広報部は「現在、1月7日放送分だけでなく、過去の放送分に関しても調査を始めているが、現時点では個別の放送分に関してはまだお答えできない。1月7日放送分に関する中間報告を近日中に発表し、過去の放送分に関しても調査でき次第発表していく」としか対応できなかった。
「あるある」別の孫請けも捏造か 「納豆で若返り」で2007年01月31日
関西テレビ制作の「発掘!あるある大事典2」(フジテレビ系)で、06年7月30日放送の「納豆で若返り」の回でも、海外研究者の発言を捏造(ねつぞう)していた疑いがあることが、30日分かった。関西テレビが捏造を認めた「納豆ダイエット」や、その疑いの濃い「みそ汁ダイエット」と同様の、吹き替えや字幕で発言に手を加える手法で、この2回とは別の制作会社が担当していた。
この番組のタイトルは、「世界が大注目! 納豆で若返る方法」。番組が「若返り物質」と呼ぶポリアミンを多く含む食品として納豆に注目。ポリアミン研究の第一人者として、イギリス食品総合研究所の主任研究員アントニー・マイケル氏にインタビュー取材した。
番組では日本語訳の吹き替えと字幕で、「納豆には人間を老化させない強力な若返り物質が多く含まれていることが、最近の研究でわかってきたのです」というマイケル氏の発言を紹介した。
だがマイケル氏は、朝日新聞の電子メールでの取材に対し、「私は納豆が若返りにいいとは言っていない。今まで納豆について研究したことはない」と答えた。
また、番組の中で同じ日に咲いたタバコの花の写真を見せ、マイケル氏が「左の大きくきれいに咲いた花にはポリアミンが多く含まれ、右のしぼんだ方はほとんど含まれていない」と説明したとされるシーンについて、「番組で何が語られているか正確には分からないが、左は通常の花で、右は、ポリアミンを増やすよう遺伝子操作をした結果、貧弱になってしまった花だ」と答えた。
制作に携わったのは、これまでに同様の発言捏造が指摘された「みそ汁ダイエット」(06年2月)、「納豆ダイエット」(07年1月)を担当した「アジト」とは別の孫請け制作会社。実験結果の改ざんを指摘されている「レタスで快眠」(98年10月)を作った下請け会社を含め、これで計3社の制作会社が、捏造問題にかかわっていたことになる。
関西テレビ広報部は「現在、報告できるのは納豆ダイエットだけで、そのほかの回については調査を進め、しかるべき時期に発表したい」と話している。