2007年02月20日

知的障害者に時給150円 3作業所に改善指導へ 神戸

これは凄まじい。フルタイムで働いて年収25万円ですか。タダで働かせているのに等しいね。経営者への厳罰を望む。


知的障害者に時給150円 3作業所に改善指導へ 神戸
2007年02月20日01時01分
 社会福祉法人「神戸育成会」(小林八郎理事長)が神戸市内で運営する知的障害者の作業所3カ所に対し、神戸東労働基準監督署は、最低賃金法などに違反しているとして改善指導する方針を固めた。3作業所では、障害者が「訓練」として時給150円程度でクリーニングなどの作業をしている。作業所は一定の要件を満たせば労働関係法規の適用が除外されるが、同署は、遅刻すると賃金を減額しているなどの点から、除外の要件を満たしていないと判断した。

 同会によると、3作業所では、障害者16人がクリーニングや菓子づくりをしている。1日7時間、月20日程度働き、支払われる賞与や工賃などは年約25万円。単純計算すると、兵庫県の最低賃金の時給683円を下回る時給150円ほどになる。また、タイムカードを導入し、遅刻した場合は工賃から100〜300円減額している。

 作業所については、作業員の出欠や作業時間などは自由で、工賃は減額されない▽作業収入は全額を作業員に支払う――などの条件をすべて満たせば、労働関係法規は適用されない。

 同会の05年度の作業収入は計1600万円で、うち400万円を障害者らに支払った。残りは神戸市からの年間1400万円の補助金と合わせ、指導員7人の人件費や光熱費などに充てたという。

 同労基署は昨年11月に立ち入り調査し、作業は「訓練」ではなく、「労働」と判断した。同会の小林理事長は「子どものために親がお金を積み立てて作った作業所で、訓練の場。タイムカードも訓練の一環だ。指導者がいなければ運営できず、人件費は市の補助金だけでは賄えない」と話す。
posted by 鷹嘴 at 15:23| Comment(5) | TrackBack(2) | 労働問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
現実を知っていますか?

そもそも、経営者と書いてますが、運営者ではないですか?
会社ではありませんよ。
知的障害者に、健常者と同じ仕事(作業)が出来ると思いますか。
親は、子供が家にこもらず外に出て行き生き生きとした姿をみて、どれほど心が休まるか。
子供が作業所にいる間は、親も心身共に休むことが出来る保育所のようなものである側面があること。
補助金を獲得するのもとても苦労がいること。
など、奇麗事ではなかなかうまくいきませんよ。

恐らく、持ち出しも結構あるんじゃないですか。

それを知っていての批判ならいいのですが。

もちろん、障害者を利用して営利目的のところもあるでしょう。
もしそうであれば、徹底的に批判して下さい。

ただ、親の意見、内部事情を知らないでの一方的な批判に見えました。
作業所がなくなったら、一番困るのは誰か考えてみて下さい。

予断ですが、いわゆる市民派を気取る政治家は、すぐ近づいてきて利用しようとします。
でも、補助金を得るためには、利用されるしかない場合もあります。

まぁ、いろいろ大変なんですよ。
Posted by 哀哭芯 at 2007年02月22日 10:40
TBさせていただいたものです。
TB先の私のBlogにもかかせていただきましたが、作業所というのは障害者の親がお金を出し合ってぎりぎりの状態で運用しているところがたくさんあります。
18歳を過ぎて養護学校を卒業したあと、重度の知的障害児には行くところがありません。作業所を探しまわって、お願いしてなんとか入れてもらっているのが現状です。入れてもらえなければ、体の大きな知的障害児を24時間家族が面倒見ることになります。親にとっては大変な負担です。
この問題は、そもそも福祉に使われるお金が足りないことから来ているのです。公的な補助がもっと必要です。
障害者に自給800円以上払ったりしたら、経営がなりたちません。そして、作業所がつぶれて一番困るのは当の障害者本人と家族です。施設の現状というのはそういうものだということを知っていただきたいと思います。
Posted by おたきち at 2007年02月22日 20:25
コメントありがとうございます。

このニュースはきっこさんも取り上げてました。


http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2007/02/post_222f.html
Posted by 鷹嘴 at 2007年02月26日 14:53
きっこは相変わらずですね。
きっこが、雇ってあげればいいのに。

この記事が正しいとすれば、指導員は年収300万以下ですね。

兎にも角にも、何も実情を知らない人が、高みから綺麗事だけであーだこーだ言っても、当事者(親,指導員)の理解を得られる事は難しいでしょう。

いわゆる勝ち組でがっぽり稼いでいる方々が、格差社会がどーのこーのと言っているような感じです。

Posted by 哀哭芯 at 2007年02月26日 16:26
「きれいごとだ」「現実はこうなんだから仕方がない」「世の中厳しい」という言葉は、結局、障害者等、社会的弱者への苛めや搾取を正当化する言い訳にしか聞こえないのですが。「泣く子と地頭には勝てぬ」とばかり、弱い立場にあるものが、さらに弱い立場にあるものを苛めることがまかり通っているのが今の日本社会でしょう。
特に震災以降、「がんばれ日本」コールが、マスメディアを通じて気持ち悪いくらい連呼されていますが、私には戦時中の「挙国一致」のスローガンと同じに聞こえる。「がんばれ」の掛け声の下、全ての社会的差別や矛盾は覆い隠される。
Posted by 市井のディオゲネス at 2011年07月16日 12:30
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Tracked: 2007-02-20 21:27

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