釜ヶ崎解放会館に登録されている約3千人の住民登録が抹消されようとしている

ものすごく遅くなったがここでも取り上げる。

唐突だが、
住所不定だと（住民票がないと）生活保護が受けられないらしい。その理屈は分かるが、失業して収入がないので路上生活を強いられているのにねえ。
それだけでなく、免許を更新するのにも健康保険や年金を納めるのにも、当たり前だが住所不定では不可能なのである。仕事を探すのも困難であり、医者にもかかれないのである。
ところで数年前、大阪市北区の公園に住んでいた男性が、その公園を住所として転居届けを提出したが区は受理を拒んだ。男性は行政訴訟を起こし、一審では勝訴したが二審で覆された。この判決について静岡大学の笹沼弘志教授は、
「占有権限の有無は住所とは関係がなく、高裁は法律上の住所の要件を明らかに踏み外している」
と批判している。（2月28日朝日新聞より引用）

そして大阪市でさらなる人権侵害が行われようとしている。

西成区の「釜ヶ崎解放会館」（日雇い労働者の組合）は、約3千人の日雇い労働者が住民登録をしている。住民さえ定まっていれば日雇い労働者にとっての失業手当である「日雇労働求職者給付金」を受給できるので、市も黙認してきた。
しかし大阪市の關淳一市長は突然、この住民登録を「居住の実態がない」として、3月2日をもってして全て抹消しようというのだ。
この暴挙を阻止しなくてはならない。アッテンボローさんのブログと、草加耕助さんのブログに抗議先一覧がある。

安倍を始め国会議員を逮捕しろ!!　単身赴任・学生の下宿は犯罪か？

釜ヶ崎住民票削除反対！あらゆる場所で緊急に行動を！(１)

釜ヶ崎住民票削除反対！あらゆる場所で緊急に行動を！(２)

大阪市役所前で必死の座り込み続く


＊上の方で引用した記事の中で笹沼教授はこの件について、
「粗末なテントにしか住めないのは貧困だからで、それを理由に住所を与えず、選挙権さえ剥奪するのは、憲法14条（法の下の平等）と44条（財産などによる選挙人の差別禁止）違反だ」
と批判している。

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こっちも

[AML 12248] 緊急支援要請：釜ヶ崎住民票削除問題
http://list.jca.apc.org/public/aml/2007-March/011815.html

Posted by 鷹嘴 at 2007年03月01日 01:21