2007年03月14日

毒ガス二次訴訟、控訴審敗訴

遺棄毒ガス・砲弾被害事件二次訴訟の控訴審も、原告が敗訴した(化学兵器被害の解決を目指す共同行動で判決要旨が読める)。
この不当判決は一次訴訟の控訴審判決や、今年1月に提訴されたチチハル事件訴訟にも影響を与えるかもしれない。

旧日本軍遺棄の毒ガス兵器訴訟、東京高裁が控訴棄却
 敗戦時に旧日本軍が中国に遺棄した毒ガス兵器などで被害を受けたとして、黒竜江省に住む中国人被害者やその遺族計9人が日本政府を相手取り、計8000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が13日、東京高裁であった。

 大喜多啓光裁判長は「日本政府が中国で毒ガス兵器の調査や回収を行うことが出来たとは言えず、毒ガス兵器を放置したことが違法とは言えない」などと述べ、原告側の請求を棄却した1審・東京地裁判決を支持し、原告側の控訴を棄却した。

 判決は、旧日本軍が遺棄した毒ガス兵器を日本政府が放置したために被害が起きたと認定。「国が被害を予測することはできた」と指摘したが、「事故当時、日本が回収作業を行うために必要な中国の同意はなく、事故を回避する措置は取れなかった」として国の賠償責任は認めなかった。

 原告らは1950―87年にかけ、地中から発見された毒ガス缶のガスを吸い込み被害を受けたなどとして、97年に提訴した。東京地裁が2003年5月に原告の請求を棄却したため、控訴していた。

 遺棄化学兵器の被害を巡る訴訟は計3件あり、控訴審の判決は今回が初めて。うち1件では、1審で原告側が勝訴し、国が控訴している。

 判決後、記者会見した弁護団の小野寺利孝弁護士は「政府は被害者を救済するために、政治責任を果たすべきだ」と述べた。
(2007年3月13日21時6分 読売新聞)

2007/03/13-19:08 2審も国の責任認めず=旧日本軍毒ガス兵器訴訟−東京高裁
 旧日本軍が中国に放置した毒ガス兵器や砲弾の爆発事故で後遺症などの被害を受けたとして、中国人5人(うち1人死亡)が国に計8000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は13日、「被害回避の可能性はなかった」として、請求を退けた1審判決を支持し、原告側の控訴を棄却した。原告側は上告する方針。
 大喜多啓光裁判長は、放置された毒ガス兵器は旧日本軍のものだったと認定した。しかし、国が毒ガス兵器を回収するには、中国政府の同意が必要だったと指摘。「中国政府がそのような同意をしたと認める証拠はない」と述べ、被害を回避する可能性は認められないとして、国の賠償責任を否定した。
 中国政府に回収を依頼できたとの原告側主張については「国は兵器の所在場所を具体的に把握しておらず、依頼する前提条件が欠けていた」と退けた。

旧日本軍毒ガス訴訟、二審も賠償請求棄却・東京高裁
 旧日本軍が中国に遺棄した毒ガス兵器で戦後に負傷したとして、中国人5人が日本政府に計8000万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決が13日、東京高裁であった。大喜多啓光裁判長は「日本政府が主権の及ばない中国で毒ガス兵器を回収するのは困難で被害を防ぐことはできなかった」と指摘。請求棄却の一審・東京地裁判決を支持し、原告の控訴を棄却した。原告は上告する方針。

 原告の5人は1950―87年、中国黒竜江省の建設現場などで見つかった缶入りの毒ガスを吸ったりして、体が不自由になった。

 判決理由で同裁判長は原告5人がけがをした4件の事故のうち3件は旧日本軍の毒ガス兵器が原因だとし、「毒ガス兵器を遺棄したのは違法」と認定。旧日本軍の駐屯地付近に中国人が住んでいたことから危険も予見できたと認めた。

 しかし中国で毒ガス兵器を回収するには中国政府の同意が必要で、「日本政府は旧日本軍が遺棄した具体的な場所を把握しておらず、中国政府に回収を依頼したとしても事故を防げたとはいえない」とし、政府の賠償責任を認めなかった。(07:00)

しかし凄まじい判決だなあ。
「日本軍の毒ガスだったことは認めるが、外国だから回収できなかった。どこに捨てられたかも不明。だから被害者に補償する義務はない」

という言い訳は、

「君が足に怪我をしたのは、たしかに僕が君んちの庭に投げ捨てたガラス瓶のせいだけどさ、君んちに勝手に入って探すわけにもいかないじゃん。どこに捨てたかも忘れちゃったし。だから君の怪我の治療費を払う責任はないよ」

・・・という言い訳と同じ。

あるいは、
「放射性廃棄物をどこかに無くしたけど、とにかくどこに無くしたか分からないので、被害が起きても賠償する責任はないよ」
と言うようなもんだな。



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posted by 鷹嘴 at 16:45 | TrackBack(0) | 戦後補償 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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