【追記のお知らせ 2017年4月9日】
 記事「【5月7日】雁屋哲さんの講演+井戸川克隆さんと対談」に、「美味しんぼ『鼻血問題』に答える」から福島現地での鼻血の症状についての報告例を引用しました

2014年02月06日

市東さんの農地を守ろう!3.23全国集会、3.26控訴審へ!

 今更だが、2013年7月と10月の三里塚全国集会の写真を貼り付ける。
 7月14日、千葉市中央公園で【7.14全国総決起集会】が行われ、市東孝雄さん、三里塚芝山連合空港反対同盟・北原鉱治事務局長、萩原進事務局次長(2013年12月21日逝去)、動労千葉田中委員長、関西新空港反対住民、市東さんの農地取り上げに反対する会など諸団体が発言し、市東さんの農地を守り抜き成田廃港まで闘う決意を語った。



 成田空港会社(NAA)は、三里塚の市東孝雄さんの農地(借地)を、農地法を根拠にして立ち退きを求める訴訟を起こしている(*注1)。しかし同社はこの農地を地主から買収したことを市東さん本人に告げずに地代を徴収していた。しかも買収した当時の1988年は同社の本社は東京だったため、不在地主だったことになる。
 また農地法は、農地を転用する場合には具体的な転用計画が必要だと定めているが、成田空港が県に賃借農地解約を申請した時点で転用計画が無かった(*注2)。これらの事実こそ農地法違反だ。
 そもそも成田空港建設のために農地を奪うには、土地収用法が唯一の法的根拠のはずだ(収用と言えば聞こえがいいが要するに土地収奪法)。大木よねさんの農地収奪の事例がそれを示している(*注3)。しかし89年に(69年の土地収用法に於ける事業認定から20年を経て)失効している。このため成田空港会社と国は、あらゆる姑息な手段を用いて市東さんの農地を奪おうとしている。

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 馬鹿ウヨが嫌がらせに来たが、青ヘルの皆さんが撃退!感謝します!

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 市東さん発言中

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 デモ待機中、どっかで見たよな旗が二本?

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 ウヨクの嫌がらせは無かったけど地元のヤンキー(?)が俺たちデモ隊への嫌がらせのつもりか、パックのジュースのゴミを路上に投げ捨てやがった。逮捕しろよ。ポリはヤンキーや右翼やヤクザには甘いなあ。お金とか貰ってんの?

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 打ち上げに「あるみさんズ」も参加したでゲソexclamation

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 接写しなイカexclamation&question  接吻しなイカexclamation&questionキスマーク

 そして7月29日千葉地裁民事第3部・多見谷寿郎裁判長は、市東さんに農地の明け渡しと建物の収去を命じる判決を下した。ただし裁判の確定前に強制執行を行える「仮執行宣言」は付されなかった。
 市東さんと三里塚芝山連合空港反対同盟、そして我々支援者(諸団体&勝手連)は、市東さんの農地を守るため断固闘うことを誓った。



 10月20日の三里塚全国総決起集会&デモは、大雨の中行われた。ほとんど台風のような土砂降り、ずぶ濡れ。
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 俺のバカチョンデジカメ、せっかく防水なのに持ってくるの忘れた
 本当はこの写真のビニールシートを敷いてある場所に、参加者が座るはずだったと思うけど・・・大雨で状態が悪すぎたんだろう。写真右側の林の辺りに立ったまま、発言を聞いていた。当然皆さん雨合羽持参。

 この日も三里塚芝山連合空港反対同盟事務局長・北原鉱治さん、事務局次長萩原進さん、市東孝雄さん、動労千葉田中委員長、弁護団、関西実行委員会、市東さんの農地取り上げに反対する会など諸団体の方々が発言。
 前にも書いたが、集会での発言は、あまり難しい話はせず、なるべく簡潔に、そして力強く行ったほうが、心に強く訴えるのではないか、と思う。俺なんかちょっと話が長くなると眠くなっちゃうもんね。
 飯館村から避難している農家の男性の話はかなり長かった。かなり年配の人で、人前で話をするのは慣れていない感じだったが・・・しかし、「農民から土地を奪うのは許せない!空港も原発も!」という力強い訴えに、気がつけば引き込まれていた。話をするのに慣れてなくても、長すぎても、心からの訴えが聞く者を引き付けるんだろうね。

 そして中核派・共産同系・革労協系など各セクトの発言の直後、萩原進さんが厳しい指摘を突きつけた。誰もテキスト起こしをしていないし、俺もメモも録音もしていないからうろ覚えだが、大筋次のようなことを語った。
 「こんなこと言うのは悪いけど、毎回いろんな団体が同じようなことを喋るけど、どうやって市東さんの農地を守るつもりなのか具体的な話が出てこない」
 これを聞いていた我々参加者は静まり返ってしまった。厳しい言葉だがその通りかもしれない。集会で正論を述べて共感えを得るのもいいが、現実に日帝は三里塚の農民の土地を奪おうとしているのだ。市東さんの農地を守るため、我々支援者は全力で闘う覚悟を迫られている。
 周知のことだが萩原進さんは2013年12月21日に亡くなった。上記の言葉を遺言と受け止め、市東さんの農地を守るため、成田空港を廃港に追い込むため、三里塚反対同盟と一丸になって闘わなくてはならない。
 東京高裁での控訴審は2014年3月26日に第1回口頭弁論が開かれる。また3月23日には東京・芝公園にて全国集会が行われる。



※ この投稿は、次の資料を参考にした。

● 萩原進/著 「農地収奪を阻む 三里塚農民怒りの43年」
● 農地裁判事務局/編 「市東さんの農地裁判(行政・農地法併合)資料 7・29判決に向けて」(7月14日集会で配布された資料)
● 市東さんの農地取り上げに反対する会・会報26号 「耕すものに権利あり」
● 市東さんの農地取り上げに反対する会/編 2013年11.24シンポジウム報告集「取られてたまるか!農地・いのち −農地強制収容に立ち向かう成田の農民」

*注1: 03年12月24日、NAAが市東さんに農地の明け渡しを要求。06年7月3日、成田空港会社が千葉県に市東さんとの賃借農地解約を申請し、同年9月21日、当時の堂本暁子県知事がこれを許可。07年7月27日、市東さんが県知事に対し耕作権解約許可処分の取り消しを求める行政訴訟を起こした(行政訴訟)
 08年10月17日、今度はNAAが知事決定に基づく農地明け渡し請求を提訴した(農地法裁判)
 この二つの訴訟は併合され、昨年7月29日の不当判決となった。
 市東さんが立ち退きを求められているのは「南台」(現地闘争本部跡地のそば。団結街道の閉鎖により大幅な迂回を強いられている)と「天神峰」(市東さんの自宅隣)。(7月14日集会資料に地図あり)
 これとは別に2006年10月20日NAAが市東さんに対し「契約地以外を勝手に耕作している(南台41-8、41-9)」として、不法耕作地明け渡しを求める提訴を行った(耕作権裁判。12年から審理中断)。しかし南台41-9は、市東さんは一度も耕作したことが無い。実に不可解な要求だ。

 NAAは、自らの主張を証明するための資料(同意文書、境界確認書、添付図面)を裁判所に提出した。
市東さんの弁護団がこれらの図面について旧地主の藤崎政吉氏に聞き取り調査を行ったところ、「自分は関与していない」との回答を得た。またこれらの文書に於ける、市東さんの父の東市さん(故人)の署名は、筆跡が異なることが明らかになった(参考)。つまりは偽造文書だったのだ。
 弁護団は、このような偽造が行われた経緯を明らかにするために、NAAに関連文書の提出を請求。NAAは拒んでいたが、13年12月9日裁判所は「隠された交渉記録などの文章が存在すると推断」しNAAに提出を命令した。NAAは12月17日付けで即時抗告を申し立てたため、高裁で争われる。
 NAAに関連文書を提出させれば、市東さんの農地が戦前からの正規の賃借地であり、NAAが言う「不法耕作地」でないことが明らかになり、NAAを敗訴に追い込める。
 また行政・農地法併合裁判に於いても、NAAが明け渡しを求める畑の位置を間違えているということは、県知事決定はこの勘違い(?)を鵜呑みにしたことになり、この県知事決定を根拠にした明け渡し要求も無効となるだろう。

*注2:農地法は、農地を転用する場合には具体的な転用計画が必要だと定めている。成田空港が県に賃借農地解約を申請した時点で転用計画が無かったことは一審判決も認めている。
 しかしこの判決は・・・千葉県が計画の有無についてNAAに問い合わせたところ、「二週間という短い期間でGSE/ULD(航空機用の特殊車両とコンテナ)の計画を作ってきた」。これらの置場に転用する計画がある(だから農地法が定める転用計画があると言える)というのだ。
 実に馬鹿馬鹿しい。成田空港は1978年から稼働している。そんな物の置場くらいとっくに確保しているだろう。「これは、NAAや千葉県がそういう主張をしたわけではないのです。判決がこねくりだした屁理屈です」(シンポジウム報告集P-18、遠藤憲一弁護士の指摘)

*注3: 71年9月20日当時の友納千葉県知事が、この日に予定されていた大木よねさん宅の代執行は行わないと発表していたので、反対同盟は大木よねさん宅から引き上げていた。しかし国家権力は卑劣にも騙し討ちを行った。機動隊はこの一人の老女に集団で襲いかかり激しい暴力をふるい、家屋を破壊し、土地を奪った(参考)。
 ところで70年、大木よねさんの借地畑の地主が県知事に、農地法を根拠にした解約申し入れ許可を申請した。しかし県の農林部が農林省農地局にこれが可能か問い合わせたところ、農林省は「新東京国際空港の用に供するため小作地が買収される場合には、最終的には土地収用法により収用されることから・・・小作者に耕作権の補償等なされるべき」と回答した(シンポジウム報告集P-16)。
 つまり農地法では大木よねさんの農地を取り上げることは出来ない、成田空港建設のための土地収用法によってのみ可能だと示したのである。
 土地収用法とは、「事業の認定」を受けた事業を進めるための土地収用を可能とする法律だ。この「事業の認定」には期限がある。たとえば20年かけて空港用地を収用する予定だったが、20年経っても収用が完了しなければ、もうそれでおしまい。新たな土地収用は出来ない。成田空港建設に伴う土地収用を可能とする「事業の認定」は89年に失効している。
 NAAが空港予定地を全て手に入れたければ、その土地に住み耕す人々と交渉し理解を得て買収するしかないのだ。それが出来ないので、NAAは不当な手段で市東さんの農地を奪おうとしている。日本政府と裁判所はそれに加担しているのだ。
posted by 鷹嘴 at 20:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 集会、デモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「あるみさんズ」の宣伝、ありがとうございます。また3・23でお会いしましょう!
Posted by あるみさん at 2014年02月07日 21:47
よろしくお願いします。
(土日は関係ない仕事ですから)会社に、休日申請出しておきました!
Posted by 鷹嘴 at 2014年02月08日 00:48
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