まずは2013年8月24日に起きた事件から書きたい。この日、静岡県袋井市「エコパスタジアム」で清水エスパルス対浦和レッズの試合が行われたが、浦和レッズの「サポーター」を称する連中が信じられない行動に出た。
この日、清水エスパルスの選手の乗ったバスが静岡県袋井市「エコパスタジアム」に向かっていたところ、偶然浦和レッズの「サポーター」有志がチャーターしたバスが通りかかった。何を考えたかレッズサポは、エスパルスのチームバスに向かって発煙筒や爆竹を投げつけ、ロケット花火を発射させるなどの行為に出たという!
レッズサポの乗ったバスがスタジアムに到着し、事件の連絡を受けていた警備員が入場を止めようとしたが、彼らは警備員の胸倉をつかんだり突き飛ばすなどの暴行に出た。現場で警戒していた袋井署の警察官に4人が現行犯逮捕された。略式命令による罰金刑が下されたという。たった19日間で出てきたんだとよ(花火などを曲げた件はどうなったのかな?)
この事件によって浦和レッズはJリーグから1000万円の制裁金を科せられた。またレッズは逮捕された4人を含む15人に対し、スタジアムへの入場禁止などを言い渡した。
なおレッズは、レッズサポらが爆竹や花火などを用意していたことについて、エスパルスのバスを計画的に襲撃する意図などなかった、と断じている。袋井署も罰金刑で放免しちまったんだから計画性を疑うことはなかったんだろうね。まあたしかにエスパルスのバスの前に計画的に立ちふさがるなんて無理だよな。恐らくレッズが不甲斐無い試合をした場合(ともかく腹が立ったときに)ピッチに向かって投げるつもりだったんだろうよ。
それにしてもさ、例えば俺らが三里塚に向かう貸切バスに乗っている時に何か悪さを仕出かしたり公務員の方々とスキンシップ(笑)を行えば、バスに乗っていた者は(悪さに加わらなかった者さえも共犯扱いで)全員逮捕され、二十日そこらじゃ出てこれずに法廷闘争だろうな。袋井署は随分甘いこと。いや、本来これが正常なんだろうけど。
◇ 浦和サポーター爆竹&暴行逮捕事件 時系列まとめ(11-19更新) 清水エスパルス遅報
◇ 浦和レッズに「1000万円」の高額制裁金 サポーターの「悪行」止められるか J-CASTニュース
◇ 24日清水エスパルス戦における出来事に関するお詫びとご報告(第1報)
◇ 24日清水エスパルス戦前の出来事に関するご報告(第2報)
◇ 清水エスパルス戦前の出来事に関して(第3報)
◇ 清水エスパルス戦前の出来事に関して(第4報)
レッズとしてはこれで済んだつもりなんだろうけどさ・・・道路を走っているバスに爆竹など投げつけるとは、場合によってはバスが運転を誤り大事故につながりかねない。エスパルスの選手に死傷者が出るかもしれない。他の車両にも被害が及ぶだろう。プロサッカーという興行を台無しにする行為ではないか。レッズには、実行犯らを入場禁止にするだけではなく、何か根本的にレッズサポの意識を改めるような改善策が必要だと思う。渇Y和レッドダイヤモンズがその努力を怠るのなら、公益社団法人日本プロサッカーリーグとしては、プロサッカー興行の維持のためにレッズを永久追放するくらいの覚悟が必要かも・・・とか思ったよ。
このようにレッズサポとは、たびたび暴行事件などを起こし世間を騒がすどうしようもない連中だ。まあレッズサポも、チームが1000万円という制裁金を科されたことで目が覚めて、今後は常識外のことは自粛するんじゃねえか・・・と思ったが、さすがレッズサポ、期待を裏切らない。また大事を仕出かしてくれたよ。
■ 2014年シーズンからレッズに入団した李忠成選手は、在日韓国人四世として生まれたが2007年に日本国籍を取得し、北京オリンピックや国際Aマッチの試合に出場した経験もある。今シーズンの開幕戦(3月1日ガンバ大阪戦)は李選手のレッズデビュー戦だったが、アウェイ側を陣取るレッズサポの中に、李選手にブーイングを浴びせる輩がいたという。
◇ 一部の浦和レッズサポーター、新加入・李忠成にブーイング。差別的行為か?
どうやらレッズサポの中には嫌韓厨がいるようだな。ってゆうか国ごと嫌韓厨になりつつある情勢だけどよ。この事件は早速ツイッターで拡散されたようだが、レッズとしてはその時点で手を打つるべきだったね。
ちなみにレッズサポは2010年にもベガルタ仙台の選手に向かって差別的発言を吐いたことがあるらしいぜ。
そして3月8日のホーム開幕戦である埼玉スタジアムでは、再び李選手に向けられたと思われる差別的発言が行われ、さらにスタンドへの裏側出入り口に「JAPANESE ONLY」という横断幕が掲げられた。
今日の試合負けた以上にもっと残念な事があった…。
浦和という看板を背負い、袖を通して一生懸命闘い、誇りをもってこのチームで闘う選手に対してこれはない。
こういう事をしているようでは、選手とサポーターが一つになれないし、結果も出ない… pic.twitter.com/Nhasgg4LjZ
— 槙野智章 (@tonji5) 2014, 3月 8
◇ サガン鳥栖戦での出来事について(第2報)
◇ 3月8日Jリーグ浦和レッズ対サガン鳥栖におけるサポーターによるコンコース入場ゲートでの横断幕掲出について
レッズ側はこの横断幕を掲げたサポーターズクラブに撤去を求めたが拒否され、試合終了まで掲げられていた。すぐさま引っ剥がせばいいのによ。
ネット上には、この横断幕を掲げた意図が不明だから差別的行為と断じるのはどうか・・・というレッズサポの意見も出ていた。今シーズンのレッズの外国人枠選手はマルシオ・リシャルデスただ一人であり、日本人だけで戦えるのかよ?という皮肉を込めたのではないか、と。
俺も鈍いから現場でこの横断幕を見ても、何だこれ?と思うだけで通り過ぎるかもしれない。しかしこれは「日本人以外お断り!」という意味であり、絶対に許せるものではない。韓国人選手などいらない!という意図だと捉えられても当然だろう。
多くの人々が言っているように、たとえ掲げた本人に差別的意図が無かったとしても、他者が差別と感じるならば差別的行為に他ならない。マスゴミ、ネットのメディア、ネットの住人による韓国・中国叩きと歴史歪曲は、当人に当人なりの理由があったとしても、差別・排外主義に他ならないのと同様に。
横断幕の件で「何を意図してるのかわからないから何も言えない」っていう意見みてモヤモヤしてたのがわかった。 イジメ事件で加害者側が「いじめたつもりはない」と言って逃げ切るやりかたと重なった! やった本人どうこうじゃなくて、対象人物がどう捉えるかが答えだよね〜
— c35_2.0 (@C35_05) 2014, 3月 9
この事態を重く見たJリーグは、次回のレッズホームゲームである3月23日清水エスパルス戦(埼玉スタジアム)を無観客試合とする裁定を下した。あの巨大な埼スタで、観客ゼロで試合したんだとよ。スタジアムの外で馬鹿なレッズサポが騒ぎ出すんじゃねえかと思っていたが、そういう事態は起きなかったようだ。
◇ 3月23日(日)無観客試合におけるご来場・応援お断りについて
浦和のタグ追いに行ってみたら「清水だけサポを入れたらとか何言ってんの?そんな中で試合したら浦和に不利になるだろ」とか言ってる浦和サポがいるのを見て、やっぱり勝ち点も剥奪した方がいいと思いました
— かじ。 (@kaji2680) 2014, 3月 13
↑ たしかにレッズサポは全然反省しとらんようだなw
■ またレッズは「浦和レッズのファン・サポーター全員」に対し、次節3月15日のサンフレッチェ広島戦(アウェイ)以降、、ホーム・アウェイを問わず「すべての横断幕、ゲートフラッグ、旗類、装飾幕等の掲出を禁止」することを告げた(後にオフィシャルフラッグのみ解禁された)
◇ 広島戦以降の横断幕、ゲートフラッグ、旗類、装飾幕等の掲出について
なおこの横断幕を掲げたサポーターチームは、チームや選手に対してアピールしたわけでなく、外国人の観客に対して示したものだ、と差別的意図を認めた。「ゴール裏は聖地」だから外国人には入ってきてほしくない、というのだ。馬鹿じゃねえかこいつら。本当にこれが最初の意図なのかどうかはともかく、れっきとした差別主義者じゃねえか。
もっとも人種差別主義者が巣食う街・浦和では、これを擁護する声も。
「あれは人種差別じゃないよ。じつは昨年あたりから、浦和サポーターたちが観戦する北側のゴール裏席に、試合よりもサポーターたちを見に来る外国人が増えていた。外国人客は、一生懸命応援しているサポーターたちの姿を写真に撮ったり酒を飲むことが目的。これじゃ統制の取れた応援ができない。だからあれは、そういう人たちに向けた注意書きのつもりだったのだろう」
・・・ということを「サポーターで賑わう浦和区内の飲食店店長」が仰ったそうです。出来ればなんて店なのか教えてほしいな。
ちなみにあの横断幕を掲げたのは「URAWA BOYS SNAKE」というサポータークラブらしいが、HPを削除して逃亡しやがったそうな。
「『UBスネーク』という20人ばかりのグループの3人が掲げた。このサポーターは、’98年ごろに出来たんだけど、硬派な集団で、熱い声援を送ることでも有名だった。現在、リーダーといわれる男は40歳手前で、さいたま市役所に勤務する公務員。かなりのイケメンで人望もある。ところが、若手のなかには嫌韓、反韓感情を持つメンバーもいて、今回の横断幕もリーダーに黙って掲げたらしいけど、明らかに差別意識があったと思う」
何が硬派なのか分からんが、頭悪そうだな。リーダーは市の職員?やっぱリア充かw
◇ 浦和レッズサポーターによる「JAPANESE ONLY」の横断幕は選手に対してではなく「外国人の観客に対して出したもの」と差別的意図を認める – ゴールドラッシュ
◇ “差別横断幕”のレッズサポ・リーダーは「市役所勤務の40代」 (魚拓)
■ 脱線するけど、以前からレッズサポがゲバラの旗を掲げていることに違和感があった。

(2009年9月13日、埼スタにて)
浦和レッズは元々三菱重工サッカー部であり、現在でも三菱自動車が50%超の株主だ。Jリーグ開幕前、浦和にプロサッカーチームが出来るが三菱だと知り、あんなアジア侵略・環境破壊・大量破壊兵器製造企業なんか、でぇっきれえなのに・・・と嘆いていた(その葛藤もいつの間にか忘れたが)。人民解放のために闘ったゲバラと三菱グループは対極に位置するのではないか?
そして同時にスタジアムではアジア侵略の象徴である旭日旗も飾られている。

(これも2009年9月13日、埼スタにて)
ゲバラの旗を掲げつつ一方で旭日旗をはためかせ、外国人選手や帰化済みの選手に差別的な罵声を飛ばすこいつらって、なんなの?もちろん同じサポーターズクラブじゃないと思うけどさ。
一部の浦和レッズサポーター、新加入・李忠成にブーイング。差別的行為か? ・・ということもあったのか。旭日旗とゲバラ・・・許せんな。http://t.co/zqH306Kezl
pic.twitter.com/XpTTuKxOoD
— BARA (@BARANEKO) 2014, 3月 9
@BARANEKO @na9191 こんな奴らにゲバラを穢されたくない!
— クリプキ (@metaboodisan) 2014, 3月 11
■ 外国人選手にブーイングを浴びせ、差別的な横断幕を掲げるような輩はレッズサポの中でもごく一部の連中だ・・・という意見も見かける。まあたしかにそういう直接的な行動に出るのはごく一部だろうけどさ・・・。
「月刊浦和レッズマガジン」3月号に、次のような文章が掲載されていたという。サポーターズクラブ「URAWA BOYS」の初代リーダーだった相良純真という人の発言。インタビューアーは青山鼓という人。ちなみに「浦和のウルトラ」とは、熱狂的なレッズサポのことらしい。「チョウさん」とは湘南ベルマーレ監督の゙貴裁氏のこと。現役時代はディフェンダーで、1994年〜95年シーズンにレッズに在籍した。ギド・ブッフバルト、田口禎則らと共に体を張って敵の攻撃を防ぎ、時には果敢に攻め上がる選手だった。
―――李についてはどうでしょう?
「浦和のウルトラは韓国が嫌いだからね。ウチの歴史にはないことだから、最初はいろいろな反応が渦巻くと思う。昔はチョウ(・キジェ)さんがいたけれど、今ほど嫌韓の雰囲気はなかったからね。クラブのスタッフが本人には伝えているそうだけど、本人が相当の覚悟を持って浦和に来ていることは僕も感じるんだよね。そういう選手に対して、僕は頭ごなしに『でもダメだ』とは思えない」
―――多くの意見があると思いますが、僕もそうなんです。浦和のために点を取るなら、献身するなら、出自はどうでもいい。
「フタを開けてみないと分からないね、彼の件は。それでもみんなが認める選手になれば、こんな素晴らしいことはない」
【横断幕「JAPANESE ONLY」の件】
浦和レッズは公式サイトで、事件が唐突に発生したかのように発表しているが、実は事件の予兆を把握していた。「浦和レッズマガジン」3月号を読めば明白である。→http://t.co/TPm4WSRA58
— 盛田隆二『いつの日も泉は湧いている』 (@product1954) 2014, 3月 11
このようにかつて有名なサポーターズクラブのリーダーだった人が、レッズサポは嫌韓厨だと言明している。だから李選手には相当な覚悟が必要だという。
・・・ってゆうか、こいつの言ってることなんかおかしくねえか?サポーターが差別主義者だから覚悟しろってのは。差別主義者がいること自体を問題にするべきじゃねえか。「クラブのスタッフが本人には伝えている」ってのが事実だとしたら、レッズ自体がサポーターの差別主義を黙認していることになるぞ。
それにインタビューアーは「出自はどうでもいい」と抜かすが、出自はどうでもいいのは当たり前だ。こんな発言を平然と載せる出版社にも、これに抗議しなかったレッズにも呆れる。
横断幕事件は、決して一部のサポーターの行為だと片づけられる問題ではないだろう。レッズサポがこのように増長し、差別行為と暴力事件を繰り返すようになったのは、サポーターを「12番目の選手」などともてはやす渇Y和レッドダイヤモンズも原因の一端を作っていると言える。
◇ 嫌韓なウルトラ、李獲得での波紋。浦和レッズ“差別行為”問題、火種を放置した罪深きクラブ フットボールチャンネル サッカー情報満載!
◇ The Watch From 2nd floor サポーターが理解不能な問題を起こすインサイト マリーシア感情的サポ論

■ レッズには「オフィシャルサポーターズクラブ」という制度があり、3人以上のメンバーを集め、一人当たり1000円(1シーズンにつき)を支払えば、「オフィシャルサポーターズクラブ」を名乗ることができる。つまりレッズ公認の応援団になれるのだ。
浦和レッズにとって最大のセールスポイントは、熱狂的なサポーターがスタジアムを埋める、ということだ。現実的に対戦相手にとってゴール裏を真っ赤に染めるレッズサポの存在は脅威に違いないが、それ以上にレッズサポは浦和レッズの象徴だ。「浦和レッズ」という興行はサポーター無くしてあり得ない。レッズがサポーターに対し及び腰になるのも当然かもね。
こうした構造が、レッズサポによる非常識な行動を助長させ、ついに無観客試合などという致命的な事態を迎えてしまったのだ。常にサポーターに対し非常識な行動を戒め、問題が発生すれば厳重な処置を行うべきだったのだ。いつなにを仕出かすか分からん奴らだからな。実際にスタジアムに足を運べばどんな連中か分かるだろう。
レッズの選手の積極性のないプレー、不甲斐無いプレーには容赦なくヤジを飛ばすだけでなく、相手チームは勿論のこと審判に対しても汚いヤジを浴びせまくり、場合によってはグラウンドに物を投げ込む(そういう俺もかつて駒場の自由席で敵選手のコーナーキックのときなどあらん限りの汚いヤジを飛ばしたもんだ)。そのヤジの内容がまた無意味極まりない。とにかく物事の筋道なんか関係なく、相手チームにとって有利な状況は一切許せないのだ。日本のやったことは全て正しく、中国・韓国の主張は全て嘘だと譲らないネトウヨとそっくりだ。しかもキレるときは街宣右翼のように突然顔を真っ赤にして暴れだす。要するにレッズサポとはネトウヨのように頭が悪く街宣右翼のように凶暴な連中だ。ってゆうかすぐ警察に頼るザイトク系や、中高年も多い街宣右翼と違って、レッズサポのほうは体力も有り余っているようだし。
突然キレて攻撃を始めるのは哺乳類の本能みたいなもんだが(?)、いつも自宅に籠って政治的なことをネットに書き散らしたり、そっち方面(?)の本を読んだりしているネット弁慶な俺たち(ウヨ&サヨ)と違って、奴らはリア充だからな(笑)生活が全然違うから行動パターンも予測できないよ。理屈も思想も何にもないから、キレれば一直線だ。もしも今後日本で、ザイトク系のような行為を超える「ヘイトクライム」が発生するとすれば・・・それはレッズサポのような、仕事も趣味も充実してます、みたいな連中が起こすかもしれない。それで散々煽ったり言い争ってた俺たち(ウヨ&サヨ)は隅っこでブルブル震えたりして。そんで後になってから「あの時は止めようとしたんだよ〜」とか、自慢げに語るかもしれない。そんなこたあどうでもいいけど。
■ もっとも、試合内容にキレて暴れたり差別的行為に出るのはレッズサポだけではない。世界中のサッカーのサポーターに共通した現象だ。彼らは、贔屓の選手あるいはチームをただ応援するだけでなく、自分もそのチームの一員であるという錯覚というか幻想に囚われる。対戦相手とそのサポーターを激しく憎み、負けが続けば選手やスタッフ、チーム運営会社に対しても激しい怒りをぶつけ、破壊行動に出る。
プロサッカーチームというのは(サッカーだけではないが)、特定の都市をホームグラウンドとし、その地元の支持を得ようとする。そして国単位の選抜チームが作られ国際試合が行われる。つまりプロサッカーというビジネスは人間のナショナリズムを刺激することで成り立つ。
たしかに自分の街/国のチームを応援するのは気持ちいいよな。全ての人間の心の中に潜むナショナリズムを否定することはできない。しかしそういう感情が、サッカーというビジネスによって醜く増幅され、ヘイトクライムを生んでいる現状は恐ろしい。スタジアムの中でヤジりまくり叫びまくっても、スタジアムの外まで引きずるなよ。差別的なヤジ・横断幕など言語道断だ。所詮はサッカーなんぞ娯楽であり、贔屓チームの戦績が自分の生活に影響するもんじゃないから、もっと冷静になれないものだろうか。
たとえば甲子園で自分の出身地の高校が負けたら、ファンが暴れるか?普通は「残念だったね、お疲れ様」で終わりだろ。プロサッカーのファンもそれくらい淡泊というか正常になるべきだ。無理だというならプロサッカーなんざなくなっちまった方がいいね。まあ支配者や資本家にとっては、政治への不信に向かうかもしれないエネルギーを吸収しつつ、ナショナリズムを煽り立ててくれるんだからありがたい興行かもな。
■ 以下はおまけだが・・・3月11日、都内で「3.11天皇出席の震災3周年追悼式典 全国一斉黙祷反対集会・デモ」という、日本政府による天皇を利用した追悼強要に抗議するデモが行われた。ちなみにこの日は郡山集会に行っていた俺は大地震発生時刻に合わせて黙祷したが、言うまでもなくこの集会は自発的に参加した。政府に黙祷を強制されるのはお断りだ。
案の定このデモにもウヨクによる妨害行為があったようだ。しかもその連中はよほど根に持ったのか、この日の夜の「東電前アクション」にも押しかけて妨害を行ったという。
◇ 【緊急声明】 3.11東電前アクションに対する右翼集団「我道会-男組メンバー」の襲撃を許さない 〜右翼暴力=草の根ファシズムから社会運動を守ろう〜 東電前アクション! (新BLOG)
昨日園さん達を妨害した右翼は、c.r.a.c.でカウンターをやっていて、かつ在特会とも間接的に繋がりがある。これで反差別とか笑っちゃうよな。
https://t.co/jHDBVFvVnC
— tari★:壊憲反対!不当裁判皆無罪! (@tari_GT) 2014, 3月 12
男組というのは反原発の立場で、「しばき隊」にも参加しているらしい。「しばき隊」の中のウヨク連中のなかには反天連のデモを妨害する連中もいるようだ。
原発というのも天皇制を軸とする日本政府と大資本が生み出したものだから、原発反対を唱えつつ一方で天皇礼賛はどうかと思うが・・・それはともかく差別反対と言いつつ集会の妨害とは呆れたものだ。反天連に対する「カウンター」は、抗議行動とかそういう生易しいものではない。たまにしか参加しない俺も、ウヨクが突っ込んできてデモ隊のプラカードを取り上げようとして警察と三つ巴のバトル、という光景を目撃している。警察が止めに入らなければ奴らがどこまでやろうとするのかは何とも言えないが・・・デモ破壊のため暴力も辞さない覚悟だ・・・とデモ参加者を脅えさせることが目的だろう。つまりは言論の封殺だ。そういう連中が差別反対を口にするなど全く笑わせてくれる。まあ所詮はウヨクだからな。ネトウヨがザイトク系と「しばき」系に分裂して内ゲバをしている、という認識でいいだろう(笑)
ところが、レッズサポの中にもザイトク系バカウヨに対抗する「カウンター」に参加している御仁もいるらしい。
レッズの本領 pic.twitter.com/3ceOxSVgcH
— lacoue (@lacoue) 2014, 3月 16
カウンターの常連にレッズサポ居るし、「埼玉県」蕨市で先日ヘイトデモの前に行われた男組主宰の反差別デモにレッズのレプリカ着てる参加者を見たりその後の銀座デモのカウンターにスーツに赤いマフラーでダンマク隊に参加してた人もいるし。レッズサポ、カウンター率高いですよ。
— 山梨 (@yamanashii) 2014, 3月 12
要するに、普通のレッズファンはレイシストなんかじゃない、むしろレイシズムに反対する立場なんだ・・・と言いたいんだろう。この人たちの「ドヤ顔」が見えてきそうだw
しかし「カウンター率高いですよ」のツイートに、「やっぱりね」という返信がついているが、俺も同じように感じたよ。なぜそのように感じたのか自分でもよく上手く言えないが・・・「しばき隊」と同様にレッズサポも、差別とはどういうことか理解していないのではないかと。レイシストは許さんなどと公言していても実際には反天連のデモを妨害するようなウヨクも混じっていて、かつbcxxx氏のようなセクト意識丸出しの日共シンパが仕切っている「しばき隊」が、本当に差別に対抗していると言えるのか疑問であり、このような「しばき隊」にレッズサポが参加しているというのは、まさに差別とはどういうことか理解していないことを象徴するものだ・・・というようなことが、このとき頭をよぎったわけだが。そんな偉そうなこと言えるほどの立場じゃねえけど。俺自身が差別とはどういうことか分かってないかもしんないし。
bcxxx氏らや「男組」の姿勢には共感出来ないが、ヘイトデモへのカウンター行動には多方面の市民・活動家が参加しているようだ(俺の知り合いの活動家も参加したことがある)。また「しばき隊」関係者のツイートによると、8月15日の靖国デモにはデモ隊とカウンター側の双方に「しばき隊」参加者がいたという。要するに一口に「しばき隊」参加者と言っても多種多様であり一概に言うことはできない。それに彼らのカウンター行動によって新大久保のヘイトデモが阻止されているのも事実であり、これは大きな功績だ。何にもしてない俺より全然エライよな。
しかし、ザイトクだけを追い詰めても、差別行為を行うサポだけを追放しても、それだけで差別・排外主義が無くなるわけではない。直接的な行動に出る輩の背後には何千何万何百万の差別主義者が存在し「民意」を形成している。これを打開するには、まず「国家」という幻想を捨てるように訴え続けるしかないだろう。俺たちみたいなブサヨ(笑)に出来るかな?
>政府に黙祷を強制されるのはお断りだ
政府は追悼を呼びかけましたが、呼びかけに応じるかは個人の自由であり、強制なんてされてません。というか、黙祷している人々に向かって「天皇の犬」だの「権力」だのと罵声を浴びせてきたデモ隊の方が異常。